ガレキの楽園

Olivia

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02:必要のない過去

02-08:人のいない街

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調査対象に連絡を取ると明日なら時間が取れるらしい

アンジェラ「予定通りガレキでも見に行ってみる?」

ノーラ「ほかにすることもないか・・・」

車をレンタルして移動する

街を抜けると壊れた街が見えた

壊れた街に自然が覆いかぶさって不自然な景色が広がる

さらに進むと自然だけの渓谷が見える

ノーラ「ここなら空気はきれいかな」

端末を見て汚染濃度を確認する

アンジェラ「問題ないみたいだね」

ノーラ「感染症のウイルスはまってるかもね」

アンジェラ「風邪のウイルス?」

ノーラ「もうしこし手強いやつ」

アンジェラ「まぁ、問題ないでしょう?」

ノーラ「たぶんね」

アンジェラ「高いところは平気?」

ノーラ「苦手なんだよね・・・高い橋とか歩けない」

アンジェラ「それは残念」

向こうにある吊り橋をみている

ノーラ「あ・・・ありゃ無理」

アンジェラの周りの光と空気に色を感じた

やはりこの子は何かなんだろうな・・・エルフとかそんな感じかな

絵本のエルフを思い出す

童話で描かれたエルフと違って髪のや目の色が違うし耳が長くないから特調は全くない

血が薄い・・・とかそんな感じかな

でもこの子はなんで魔女狩をするのだろう・・・この子も狩の対象にならないのだろうか?

アンジェラ「この谷が世界遺産らしい」

ノーラ「世界が崩壊したら遺産もなにも関係ない気がするけど」

アンジェラ「・・・そうだね、それを見る人間がいなければ意味はないか」

ノーラ「多分ね」

アンジェラ「行こうか」

車に乗って来た道を戻る

マスクをつける

アンジェラ「新しいマスク買わないとだめかな・・・」

ノーラ「フィルターの交換じゃだめ?」

アンジェラ「ん・・・なんとなく、ちょっと回り道するけど」

ノーラ「うん」

ガレキの街を見て回る

ノーラ「物好きだよね」

アンジェラ「え?何が」

ノーラ「ガレキの山を見るの」

アンジェラ「・・・そうかな」

ノーラ「そ」

人影をを見かけた

アンジェラ「なんだろ」

ノーラ「不法投棄とか?」

アンジェラ「・・・かな」

すこし様子をみる

距離があるから向こうはまだ気が付いていない

ノーラ「1人かな」

性別もわからない

アンジェラ「ほかに人影はないね・・・」

ノーラ「地面に何か書いてる」

アンジェラ「魔法陣とかいうやつだったりして」

人影が立つ

人影の周囲が鈍く光る

そして人影が消えた

ノーラ「消えた?」

アンジェラ「消えたね」

ノーラ「どうする?」

アンジェラ「行ってみますか?」

車を置いて歩く

円形の模様が地面に描かれている

アンジェラ「写真とっとくか」

ノーラ「だね」

アンジェラ「どこに消えたか・・・」

ノーラ「さぁ」

アンジェラ「このままにしておく」

ノーラ「え、これを?消すの?」

アンジェラ「戻って来るのかな?」

ノーラ「転移装置みたいなもの?」

アンジェラ「まぁ触るのはやめて報告だけしとこ」

ノーラ「だね」

車に戻る

ノーラ「なんでこっちに来たの?」

アンジェラ「・・・なんとなく」

ノーラ「でしょうね」

アンジェラ「空間を転移するというのはあり得るのかな?」

ノーラ「・・・向こう側に出るってこと」

アンジェラ「向こう側があるのかどうか」

ノーラ「同じサークルを別の場所に描いてあるとか?」

アンジェラ「・・・かな」

ノーラ「元の形のまま向こう側に出られるといいけど」

アンジェラ「それはまた」

ノーラ「そんな気がしただけ」

アンジェラ「たしかに」

ノーラ「買い物して戻ろうか?」
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