【完】職業タンクだけど、このタンクだとは思わないじゃん!

オル茶

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言い合いとダンジョンとゲリライベント3

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「かなりのパーティーが参加してますね」

「私たち合わせて、8パーティー来てるわね」

 イベントの説明が入った。

「1日にランダムで2回しか行われない、ダンジョン攻略中パーティーによる対人戦!上位3パーティーには商品、負けてもデメリット無し!参加者の皆さん上位に入る様に頑張ってくださいね~!」

「なんか、あっさりした説明だな」

「詳細は、メニュー画面に書いてますね」

 ・パーティー全員で戦う団体戦。
 ・レベル差がある場合、スキルはそのままでレベルだけ統一される。
 ・道具や消耗品は事前準備が可能。
 ・準備時間は5分、両パーティー準備完了の場合即戦闘開始。

「だ、そうですよ」

「弾の補充が出来るの助かるね」

「レベル差気にせんでええのは助かるけど、スキル差はどうしようもないかー」

「今のパーティーで、どこまで連携が取れるか知れる良い機会じゃないか」

「負けてもデメリットないみたいですしね」

 相談してると、対戦表が発表された。

「私たちの対戦相手は....レベルを見ても、私たちと同じ位のパーティーね」

「では!対戦前の準備5分!スタートです!」

 準備時間が始まった。

「弾買ってくる」

「私も買いに行くー!」

「レン、うちらどうしよか?」

「特にやることもないし、待っときましょう」

「せやな、そうしとこか」

 買い物を終えた俺たちは、準備完了の申請をした。

「それでは、両パーティーの準備が整ったのでこれより戦闘を開始します!」

「皆んな!頑張っていくよ!」



「えっとー...」

 気合を入れて戦闘開始したのは良いものの。

「あっけない....連携すら取れてないじゃないか」

 始まってすぐ、俺と楓の先制攻撃で勝負がついた。

「しょうがないと思いますよ、一部のパーティー以外、ダンジョンに入る為だけの即席なんですから」

「運良く上位に入ればラッキーくらいやったんやろな」

 その後の戦闘もあっけなく終わり、決勝まで来ていた。

「多分この戦闘が本番です」

 次の相手は、レン達を追放したパーティーだ。

「へー、どんな手を使ったか知らないがお前達が決勝に残ってるとはな!」

 またこいつか、よっぽど暇なんだな。

「なんですか?何か文句でもあるんですか?」

「いやー、単に驚いてるだけだよ...。そうだ、この戦闘で負けたら、俺たちのパーティーに入れ」

「はぁ?何言ってんの?あんた?」

「俺たちも強い仲間は大歓迎だ、参加者が弱かったとしても、仮に決勝まで来てるんだ。勝者の要求に従うのは常識だろ?」

「もう勝った気でいるのか?わかった。だったら、こっちが勝てば、俺たちに二度と関わるな、それとレンとレナに謝罪をしろ!」

「おぉ、怖い。良いぜ、勝てばの話だかな!」

そう言って男は笑いながら戻って行った。

「ちょっとタイガ!本気で勝てると思ってるんか!あいつら、うちが言うのもなんやけど強いで?」

「大丈夫、このパーティーなら、あいつらに負けるはずないから」

「何か作戦とかあるんですか?」

「あるよ、でも今はまだ言えない。戦闘直前に指示を出すよ」

「分かった、タイガを信じるよ」

「とりあえず準備しよか」

今回は制限時間を全部使い入念に準備した。

「随分と待たせてくれるじゃねーか」

「そりゃ、5分フルで使ったからな」

「どんだけ準備しようが、そっちは4人、こっちは6人だ!俺たちには勝てない!」

戦闘開始します。

10

9

8...

この間に、メッセージで楓たちに作戦を送った。

3

2

1
開始!

開始と同時に相手が動いた。

「[ヒーリングバインド]」
レナの回復スキルが封じられた。

「やっぱりそうきよった、うちとレンの手の内はもうバレてるで!」

それは、すでに予想済みだ。俺は楓に合図し、合図を受け取った楓が動いた。

「[ミラージュガン]、これでも喰らいなさい![フルバースト]!!」

楓の周りに銃が現れ、一斉に射撃を始めた。

「ごめん、2人しか倒せなかった!」

「2人も倒せた、だろ?」

勢いよく走ってきていた相手は、一時停止した。
「あいつらふざけた真似しやがって!」

「おい!あれやるぞ!」

「あれだな?分かった!」

相手の3人は魔法を一斉に発射してきた。

「3人だけ?後1人は?」

とりあえず防がなければ。

「レナ!頼む!」

「はいよ![イージス]!」

それに合わせて俺もスキルを使った。

「[カバー]!!」

魔法が直撃し、砂埃が舞った。

「[かまいたち]」
楓がかまいたちで砂埃を払ってくれた。

「うそ、なんで...」

「蘇生させましたね...」

倒したはずの2人が復活していた。

「もみじ、もう一回行けるか?」

「いけるけど、さっきよりダメージ落ちてるわよ」

「構わない、やってくれ!」

もう一度フルバーストを楓がした。

「倒せなかったけど、ダメージは与えたわ」

「上出来だ、弾は残ったか?」

「残念ながら今ので打ち切ったわよ」

「じゃあ、これを渡しておく」

あらかじめ買っておいた通常弾10発を楓に渡した。

「次は俺たちの出番だな、行くぞレン!」

「はい!」

「[バーサーク][獅子の目覚め]!!」

「[ロックオン]、[ミニタンク]」

レンは防御力を引き換えに、攻撃力と素早さを底上げし、俺は新スキル、[ミニタンク]を発動、自立戦闘が可能な小さい戦車を召喚した。

「レン!突っ込め!」

「その合図を待っていたー!!!」

レンが敵に突っ込んでいった。

勿論敵もバカでは無く、対応をしてきた。

「バカめ1人で突っ込んできやがって、お前の戦い方は把握してるんだよ。お前ら遠距離攻撃を仕掛けろ!」

「バカはどっちかな?全砲門開け!撃てー!!」

遠距離攻撃を仕掛けるために下がった敵を狙い砲撃を開始した。

「っな!卑怯な真似を...。だったらお前を倒せば指揮するやつがいなくなり総崩れだな!」

相手のタンクがレンを足止めし、残りの5人が俺めがけて攻撃を仕掛けてきた。

「しまった!タイガさん!」

「1対5とはやっぱり大人気ないね」

「勝てば良いんだよ。お前ら後ろの女2人にも気おつけておけよ!」

装甲を展開しても間に合わない、ミニタンクを使用したせいで体力もさほど残っていない。

流石にこれは負けるかな....。

「酒場で会った時からお前は気に食わなかったんだよ!スカした顔しやがって!」

「おー、逆恨みにもほどがあるね」

「うるせぇ、さっさと死にやがれ!」

5人から一斉に攻撃され俺は倒された。だが、倒れる瞬間合図を出した。

「10発分の[インビジブルバレット]!良いよレナ、行って!」

「うちが、後ろでサポートするだけのシスターやおもたら大間違いやで!」

レナは勢いよく飛び出した。

「リーダー!後衛のレナが上がって来てます!」

「血迷ったか!サポートしかできないお前に何がっ....!」

銃弾が5人に命中した。

「見えない弾だと....タンクは何してる!いつまでレンの相手してんだ!」

リーダーがレンの方を見た。

「お前達のタンク弱くね?」

「な、レン!?」

「僕に気を取られてても良いのかなー?」

「やぁ元リーダー![ブラストナックル]!!」

敵リーダーに笑顔で挨拶をし、[ブラストナックル]を叩き込んだ。

「かーらーのー[フラッシュ]」

「め、目が見えねぇ!!」

「しまいや、レン!もみじ!」

「[グラウンドブレイク]!」

「[かまいたち]、[ミラクルスラッシュ]!」

「[メテオナックル]!」

「容赦ないねぇ、あいつら」

負けた俺は、モニターで観戦していた。

脳筋しかいないよなこのパーティー...次からそっち方面で戦略立てよ。

などと考えていると、相手パーティーが転送されてきたと同時にブザーがなった。

「勝負あり!勝者『虎と蜂蜜』!」

勝った!それにしても、いつの間にパーティー名が決まってたんだ?

「優勝者には、スキルの種とスキル作成の書が贈呈されます!」

パーティーメンバーと合流し、細かい戦闘内容を聞いた。

「それにしても、よくうちが近接戦できるって分かったな?」

「暴れるとか何とか言ってたろ?それでピーンときたんだよ。」

「すいませんタイガさん、あんな奴さっさと倒して援護に行きたかったのですが....」

「全然!こっちこそごめんな、無茶な作戦伝えて」

「でも、タイガがやられる事が作戦だったとはねー」

「まさか、もみじが最後全弾撃つとは思ってなかったけどな!」

「いいじゃない別に!」

「そんな事より....」

俺は相手のパーティーの方へ近づいた。

「約束は守ってもらうからな」

「分かってるよ....二度と近づかないそれで良いだろ?」

「2人に謝罪もな」

「ッチ....。レナ、レン役立たずって言って悪かった。」

相手のパーティーは頭を下げ、その場をさった。

「一件落着。さて、レベル上げ再会と行きますかね?」

「その必要は無いみたいよ、ほら」

16レベ...目標のレベルを超えてる。

「今の戦闘も経験値が入っていたみたいですね」

「ほなら、いよいよクエスト受けられるっちゅうことか!」

「そうみたいだな。じゃあ、受けるために俺たちも戻ろうか」

「受ける前に今回の景品使いたーい」

「そうですね。スキルポイントも振りたいですし、装備も新調したい。やることは多そうです」

「ほな、さっさと帰ろや!」

俺たちはダンジョンを後にし街へ戻っていった。

準備が終わればいよいよクエストだ、一体どんな内容なんだ?
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