【完】職業タンクだけど、このタンクだとは思わないじゃん!

オル茶

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言い合いとダンジョンとゲリライベント2

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ダンジョン2階

2階に到着してまず目に入ったのは、そこらを飛び回るゴーストだった。

「上がってすぐやのに、うじゃうじゃおるなー」

「1階はゾンビで、ここはゴーストなのね」

「壁、すり抜けてますね。追いかけられたら面倒ですよ」

だめだ....ゴースト系は無理だ....

「さっきから、タイガがバグってる挙動してるけど?あれ、大丈夫なん?」

「昔からお化けの類がダメなんだよー、特にこのタイプ。ここでのタイガは、使い物にならないかも」

「一時的とはいえ、戦力ダウンは痛いですね」

「ほらタイガ!先に進むよ?」

先に進む?そうだ、次の階に行けばゴーストがいないはず。

「早く行こう」

「やっとしゃべった」


早くこの階層を出たい。でも、こんな時に巨大迷路って嫌がらせか?

「また行き止まりだー!」

「この階って本当に迷路なんでしょうか?」

「迷路以外何があるねん」

「いや、今の所全部行き止まりなので、そうかなと思いまして」

「なぁ、ここだけ床が擦れたような跡がないか?」

床には、扉を開ける時につく傷が付いていた。

「もしかして迷路じゃなくて、忍者屋敷みたいになってる?」

そう言った楓は壁を押した。

「あ、動いた」

「そうみたいやな...」

「えー、最初からまた見直しー?」

楓とレナが話してる中、俺れは1匹のゴーストと目があったわ。

「あ、終わった....」

「どうしたんですタイガさん?顔青いですよ?」

「大丈夫か?って、ゴーストに気づかれとるやん!」

襲いかかってくると思ったが逆に逃げていった。

「逃げちゃいましたね、追いかけた方がいいんでしょうか?」

「とりあえず、追いかけよか」

逃げるゴーストを追いかけると、階段のある部屋の扉前まで辿り着いた。

「まさか、逃げるゴーストを追いかけるのがギミックだったとはね」

「壁すり抜けるせいで、何度か見失いかけたけどな」

「すり抜けた壁が動くって、ヒントだったんでしょ」

「階段も近いわけだから、早く行こう」

「ちょっとまちーや、また罠踏むで?」

一刻も早くこの階から離れたかった俺は、話を聞いていなかった。

「罠...作動しましたね....」

「言わんこっちゃない!お化けが怖いのは分かるけど、すこし冷静になりや」

「タイガも引っかかってやんのー!!」

レナには怒られ、楓には笑われて、レンは苦笑いしてる...これは、恥ずかしい。

「また、モンスターがすごい数沸いてるわね」

楓は銃を撃った。

「やっぱりすり抜けるかー....」

「それなら当たる様にしたる![女神の....」

「レナ待って!あいつらにHPバーが無い!」

普通倒せるモンスターならHPが表示されてるはずなのに、こいつらに無いってことは。

「こいつらと別に、このゴーストを召喚してる本体がいるはずだ。そいつを探そう。」

「探すって言っても、どんなやつかわからないんですよね?」

「大きさ、色、なんでもいい、怪しい個体は片っ端から倒そう」

「まってや。それ、怪しんだら全部怪しく見えてこん?そんなんうち1人じゃ対応しきれへんで?」

「皆さん落ち着いてください。召喚されたゴーストなら、光を当てれば消えるんじゃないですか?」

そうか、本体以外はただの召喚されたゴースト、無敵に見えても弱点の光を当てると消滅する。

「光魔法ってレナ覚えてるか?」

「もちろん、サポート系の初期魔法は大体光やで」

「なら頼む!」

「目閉じ時や[フラッシュ]!!」

部屋全体が光に包まれた。

「本体....サモンゴーストがおったで!また紛れたら面倒やし、[ペイント]これでマップに本体が表示されるで」

光がはれ、またサモンゴーストがゴーストを召喚し、紛れ込んだ。

「紛れ込んでも、姿は捉えてる。[ロックオン]!」

「まち、まだ実体化させて....!」

「発射ー!!!」

1発だけ残っていた石の砲弾を発射した。

「これで先に進めるな。ん?倒せてないが?」

早く次に行きたいのと、怖いのでまともな思考ができてなかった。

「だから、攻撃がすり抜けるから実体化させないとダメって話したじゃん。このバカ!」

「タイガさん弾は後何発ですか?」

「えっとー、0です....」

「うちらだけで戦わんとあかんな、タイガは後ろで小さくでもなっといて」

さっき出会ったばっかりなのに、俺の扱いがもう雑になってる....。

「とりあえず、攻撃が当たる様にするで![女神の視線]」

半透明だったサモンゴーストが実体化した。

「サモナー系のモンスターは体力が低いはずだから、皆さん一気に行きましょう」

楓、レナ、レンがサモンゴーストに向かって走り出した。

「うちが、あいつの動きを止めるから、その隙に2人で倒してしもて!」

レナが再び[フラッシュ]で周りのゴーストを消し、サモンゴーストの動きを止めた。

「今や!もみじ!レン!」

「[かまいたち]!!」

「[パワースラッシュ]!」

2人をただ観てるだけにもいかず、援護をする事にした。

「ファ、[ファイヤボール]....」

レンが力強く切った後に、楓の風の刃に合わせる様に火球を放った。

「へー、違う技を合わせることで、威力を上げられるのね」

風の刃が炎を纏いサモンゴーストに直撃し、倒した。

「これでやっと次の階に進めるな、早く行こう」

「タイガさん、いきなり饒舌になってますね」

「よっぽどここが、怖かったんやろな」

「タイガのことより宝箱でしょ!」

楓はご機嫌に宝箱を開けに行った。1階でも開けたかったんだろな。

「もみじ何が入ってた?」

「スキル本が入ってたよー!」

スキルの書

使用者の職業によってランダムにスキルを付与、スキルのレベルを上げる。

「今回頑張ったレナが使う?」

「うちはええわ、マナの指輪貰ってるし」

「レン君は?」

「僕もまだ、自分のスキルを把握しきれてないので大丈夫です」

「じゃあ!私が使うね!」

俺は?俺には聞かないのか?

「タイガは、役に立たなかったから無しよ」

「そうですよねー。」

「合わせ技ができるって発見は大きかったと思いますよ?」

レンに慰めらた。

「もみじ、その本ここで使うん?」

「次の階上がったところで使おうかなー。ここにいつまでも居たくない人もいるだろうから」

「じゃあ、階段上がりましょうか」

俺たちは階段を上がり3階に到着した。

「じゃあ、使うよ?」

楓がスキルの書を使用した。

「えっとー、[弾薬節約]ってパッシブスキルが追加されてるわね」

「どんな効果なんだ?」

弾薬節約

一定の確率で弾薬を消費しない

「シンプルだけど強いわねこれ!」

「ドカドカ打つもみじにはピッタリだな」

「なに?2階に置いていくわよ?」

「ごめんなさい」

「あとステータス開いて気づいたんだけど、9レベまで上がってるわね」

本当だ4から9まで上がってスキルポイントが7貯まってる。

「ここで一旦、ステータスやアイテムの確認をしないか?」

「せやな、うちも丁度整理したいと思ってたとこや」

整理を始めようとした時にアナウンスが流れた。

「只今より、このダンジョン内のパーティーを闘技場へワープします。」

「なんだ?突然、イベント発生か?」

「前のパーティーにいた時も発生したんですけど、これPvPのゲリライベントですよ」

って事は、あのパーティーも居るはずだ。

「でも強制参加とちゃうから、テレポート前に選択できるはずやで」

「もみじどうする?辞めとくか?」

「やるに決まってるじゃない!レナとレン君を追放したパーティーに目にもの見せてやるわ!」 

俺と同じ考えだったみたいだが、俺より根に持ってそうだ。2人にも確認しとかないと。

「レンとレナはそれでいいか?」

「うちらはかまへんで。それにちょっと暴れ足りてへんし、丁度よかったわ」

このパーティってバーサーカー2人だっけ?

「じゃあ皆んな行くわよ!」

「おーー!」

そんなこんなで、ゲリライベントに俺たちは参加する事にした。



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