【完】職業タンクだけど、このタンクだとは思わないじゃん!

オル茶

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ゴブリン集落の調査

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「やっとリゴンに帰って来たー!なんだかんだ長かったねー」

「そうですね、ダンジョンに行ってから3時間30分くらいたってます」

「もうそんなにたってたの!?」

「嘘やろ....体感1時間やで」

「いや、1時間は無いだろ」

「ええツッコミするやん」

「クエストどうします?やる気で帰って来ましたけど、次にします?」

「そうだな、今日はもう遅いし次にしよう。皆んなはそれでいいか?」

皆んなが「ok」と答えたので、後日受けることにした。

「なら今日はここで解散しよか」
 
「ほな、お疲れー」

「お疲れ様です」

そうして、レンとレナはログアウトした。

「タイガは、まだやめないの?」

「レベルが上がってポイントが増えたろ?それを振ってから落ちるよ」

「じゃあ私もそうしよーと!」

振り分け終わり、俺たちもログアウトした。

次の日

俺は昨日と同じ時間にログインをした。

「流石にまだみんな来てないか」

みんなが揃うまで時間がありそうだし、昨日貰った賞品でも使用するか。

「まずは、スキルの種」

スキルの種を使用し、[ミニタンク]のレベルを上げた。

「何が強化されたかな?」

説明を見るに、[ミニタンク]で召喚に必要な体力減少、ミニ戦車の召喚量増加 か、なかなか良い強化じゃ無いか。

「次はスキル作成の書を使ってみよう」

スキル作成の書は職業に最適なスキルを追加する道具か。

「どれどれ、何が増えたかな?」

魔法弾

MPを消費し、エネルギー弾を発射する。MPを多く消費するほど威力が上がる。

「弾が切れた時に使えそうだな」

ひと通り確認していたら、楓たちがログインした。

「何やタイガ、やる気満々やないか?」

「また早めにログインしてたの?あんたも暇ねー」

「うっせ、やる事がないだけだよ」

「まあまあ。今日は、いよいよクエストをやるんですよね?」

本当レンは年下なのに大人だな。

「そのつもりだよ」

「それなら早くいこうよ!」

全員クエストをやりたい様子だったので、酒場に移動しクエストを受注した。

クエストの詳細はこうだった。

「最近、洞窟近くのゴブリンの集落で奇妙な動きが多く確認されています。皆さんにはその調査をお願いいたします」

「ま、クエスト名通りね」

「じゃあ出発するか」

「おー!」

マップを見れば洞窟は、前回のダンジョンがあった場所から近かった。

「もう一度来るかもと思いまして、ワープポイントを設定しておきました」

「流石レン君!頼りになる~」

レンが設定したワープポイントにワープした。

「目的地はここから見えてますね」

「ほんまや、こっからでも分かるくらい騒がしいな」

「ひとまずもう少し近づいてみよう」

集落に近づいた時、1匹のゴブリンがこちらに気づき話しかけて来た。

「おや、旅人の方ですかな?申し訳ないが御覧の通り少しごたついておりまして....」

「何かあったんですか?」

「それが、数日前私たちの秘宝、鬼神の仮面が盗まれまして。あの仮面は普通のゴブリンが使用すると鬼に進化し、理性を失ってしまうのです」

「その理性が失ったゴブリンって救えへんの?」

「残念ながら倒すしか方法がないのです」

俺たちには微妙な効果でも、普通のゴブリンにとってはとんでも無い品物だったんだな。

「その仮面だが、これか?」 

持っていた鬼神の仮面を見せた。

「何故それを!?一体どこで?」

「鬼との戦闘で得た戦利品だ」

「では、鬼を倒したと?」

「そうだが?」

「そうですか....立ち話も何ですので私の家にどうぞ、他の皆さんはしばしばお待ちくだされ」

そうして俺は、ゴブリンの家に招待された。

「話の続きですが、その仮面を盗んだのは、私の弟なのです」

だとすると俺はこのゴブリンの弟を倒してしまったのか。

「すまない、そうとは知らず倒してしまった」

「いえ、さっきも申し上げました通り、鬼になった者は倒すほかありません。むしろ感謝しています」

「そうか。でも何でそんな大事な物を弟さんは盗んだんだ?」

「それは多分、この集落の長になるためでしょう。弟は周りのゴブリンたちが認めるような力が無かったのですから」

「だから仮面に手を出し、鬼に進化し理性を失ったと」

「そのようでございますな。弟を、鬼を倒したあなたにお願いがございます。どうか仮面を我らに返してはくれないでしょうか?もちろん」

「別に構いませんよ?」

「お礼は....今何と?」

「構いませんと言ったのですが?」

「本当ですか!ありがとうございます」

鬼神の仮面をゴブリンに返した。

「これでやっと?額にあった宝石を知りませんか?」

「いや、それしか落ちてなかったが?」

「そうですか、図々しいのは百も承知でお願いいたします。額の宝石を探していただけませんか?」

きっとこれもクエスト内容なのであろう。

「いいですよ」

「何とお礼を言ったらいいか!では、爆発花の中にある真紅のコアを取ってきていただけますか?」

「わかった、すぐ持ってくるよ」

そうして俺は家を出て、この事を仲間に伝えた。

「その爆発花ってのはどこにあるん?」

「調べたらダンジョンでドロップするみたいだよ」

レンが口を開いた。

「あのー、爆発花なら僕持ってますよ?」

「でかしたレン!あとは、その花からコアを抜き取るだけやな」

「抜き取るって簡単に言ってるけど失敗したらドカンだぞ?」

「それなら、私に任せて!」

楓が爆発花をレンから託され作業に入った。

5分後

「取れたわよ!後みんな伏せて!」

爆発花が勢いよく爆発した。

「爆発花は、傷つけられる又はコアを失う事で大爆発を起こすの」

「よく知ってたな」

「戦闘で使える物を探してた時に見つけたのよ」

楓さん、殺意高く無い?

「ひとまずこれを渡してくる」

再びゴブリンの家に入りコアを渡した。

「おぉ、これは紛れもない真紅のコア!これでやっと....失礼こちらの話です。こちら報酬です。お受け取りください」

「確かに受け取った。じゃあ俺たちは行きますね?」

「今回は、本当にありがとうごさまいました」

一瞬笑みを浮かべたように見えたのは気のせいだろうか?

とりあえず、俺は仲間と共に集落を後にした。

「これでクエスト終わり?案外あっけないのね」

「必要なアイテムが揃ってましたからね」

「つまらんなー、戦闘期待してたんやけど」

引っ掛かる、あのゴブリンは「これでやっと」とか言ってたし、何故笑った?何を企んでる?

「どないしたん?難しい顔して」

「本当にこれでクエストが終わりだと思うか?」

「仮面を返し慌ただしかったゴブリンも落ち着いて一件落着じゃないの?」

「何かが、引っ掛かるんだ」

とりあえずクエスト報告は、怪しい動きあり、注意せよと報告しておいた。

嫌な予感が外れればいいが....

クエストと少しの素材集めをし、その日はログアウトした。
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