(完)サモナー世界のイレギュラー この国のルールを変えます

オル茶

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疑問の解決?

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部屋にいるとノックの音がした。

「カイラ様少しよろしいでしょうか?」

使用人が部屋に来るなんて珍しい。何かあったのだろうか?

「失礼します」

何しに来たんだろ?ってかこんな美人、家にいたか?

「どうしたの?」

「特に用事はないのですが」

適当を言ってる使用人だったが、足元で何かが動いてるのが目に止まった。

まさか、少し試してみるか。

「ど、どうにかされましたか?」

「いや、今日の夕飯は油揚げでも食べようかなーと思っただけですよ」

「油揚げ!あっ」

「やっぱりコンだよな?」

「コン?誰のことですか?」

俺は動いてるものに指を刺した。

「それ、尻尾じゃないの?」

「え!出てた!?」

慌てて尻尾を隠したが次は耳が出た。

「今度は耳が出てるぞ」

「耳なんて出てません!私は狐じゃありません!」

自白しちゃったよ。

「何でこんな事したんだ?そもそも人型になれたのか?」

どうやら観念したようだ。

「驚かそうと思うてな。それに化けるのは得意なんよ」

「化けて驚かすって狸みたいだな」

「あんなのと一緒にせんといて!私は九尾や?今度そんな事言ったら殺すよ?」

怖い、この使い魔怖い!本当に殺されかねないからタチが悪い。

「ごめんなさい」

「分かればよろしい!」

これじゃどっちが主人かわからない。

「そうだ。いくつか聞いてもいい?」

「なんでも聞いてや!わかる事なら答えるし」

これなら疑問も晴れるかもしれない。

「何でこの世界に使い魔として召喚できたんだ?」

「わからんな!」

「じゃ、じゃあ赤鬼は消えたのに、コンは何故消えないんだ?」

「なんでやろなー?」

この狐何も知らないんじゃないか?

「何も知らんことないよ、一つだけ分かることあるよし」

「心を読むな」

「聞こえるんやからしゃーないやろ!」

「まあいいや、で?分かることって?」

「主人様の魔力とか言うものが美味しかったこと」

「僕の魔力食べたの?」

「うん、美味しそうやったからつい」

「お前か!お前のせいで僕の魔力が無くなったのか!」

「せやから、魔力の代わりに私の妖力で失った分埋めておいたんやん」

今思い返せば、水晶が一瞬紫に光ったのって妖力に反応してたのか。

「もしかして僕と同じ世界から来た?」

「来たよ」

「どうやって?」

「面白そうな人がいたから憑いて見たんや」

「それで転生に巻き込まれたと」

「多分そうやろな」

「帰りたかったりする?」

「戻っても暴れられへんから帰りたくない」

暴れって、それはそれでいいのか?

「話を整理すると、コンは俺に取り憑いて転生に巻き込まれて、僕の元々の魔力を食べ妖力でなくなった分を埋めたってこと?」

「その通り!それに、私と繋がってるから召喚できるのは妖怪だけって事やね!」

おそらくこの世界で妖力を持っているのは俺だけであろう。そのかわり魔力がないけど。

「ひとつ思ったんやけどな、言葉にするときは僕なのに、なんで考え事してる時は俺なのなんでなん?」

「子供のうちは僕の方がいいだろ?元々が俺呼びだったからその名残だよ」

「なんやめんどくさいね」

「正直めんどくさいよ」

話していると、またノックが聞こえた。

「一応聞くが分身とかできる?」

「できひんよ!私だと思ってるんか?失礼やな」

だよな、そこまでの頭があるとは思えない。

「アホで悪かったね」

「聞こえるんだったな....」

コンとやり取りをしていると、今度はノックの音と共に声がした。

「あれー?カイラ様いないのかな?」

「この声、ニアだ!早くキツネに戻って!てか戻れるの?」

「せっかく人型に化けたのに戻るん?」

「いいから早く!面倒ごとになるでしょ!」

これ以上ニアを待たせるのは申し訳なかったので返事をした。

「どうぞー?」

ニアが部屋に入って来た。

「いるじゃないですか、探しに行くとこでしたよ?」

「ごめんなさい、少し考え事をしてて。それよりどうしたの?」

「そうそう、勉強を教える事になったじゃないですか?それで、どこまで魔力知識があるか聞いておきたくて」

「関係なくなったから、ほとんど知らないです」

「やっぱりそうですよねー。わかりました、明日基礎から勉強開始しますね」

「はーい」

「それと、実技はどうしましょう?多分模擬戦と召喚数になると思うんですが」

「父様にも言ったけどその辺は何とかするよ。あと、召喚数ってなに?」

「どれだけ召喚できるかを測定するテストのことですね。魔力量の嘘を見抜くためのものでもありますね」

「それって質でもいいと思う?」

「受けたことないので何とも」

「分かった、ありがとう。明日からよろしくね」

「元々家庭教師なんでやる事はそこまで変わらないですけどね。では、今日はこの辺で失礼します」

ニアは部屋を出て行ったのと同時に、コンが人型になった。

「魔力は知らんけど妖力なら教えられるで?」

「知らないよりはいいか、じゃあよろしくお願いします」

「あの娘の勉強の後、私よ勉強やな」

「結構ハードじゃない?」

「ゆっくりしてる時間ないんやろ?泣き言言ってられんで?」

次の日から地獄の様な勉強の日々が始まった
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