神の創造し魔法世界

アネモイ

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世界に降り立つ者

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 「君は、神の存在を信じるか?」
 「・・・は?」

 思わぬ問い掛けに硬直する白装束の男。
 ふざけているかと、アネモイの表情を伺おうとするも、アネモイの表情はいたって真剣そのものだ。

 何も答えられない白装束の男に対し、アネモイは別の質問をぶつける。

 「では質問を変えよう。君がこの世界がどのように創造されているのか。その理を知っているか?」
 「・・・」
 「この世界が自然現象によって誕生したのか、それとも神が創造して誕生したのか。もし神が創造したのならば、それは神は実在するということに繋がる」

 アネモイは白装束からの返答を待つことなく、居丈高に語り続ける。

 「では神が世界を創造したのならば、その神は世界を創造したのち、なにをしているのか。天から見守っているか?それとも、こうして人間に紛れながら世界の住人としてその地に降り立っているか?」
 
 白装束の男の顔は何かを察したように、みるみる青ざめる。
 普通の状況であるならば、ただの時間稼ぎのような解釈で終わらせられる。しかし、目の前に広がる巨大な光の壁や結界を目の前にして、これが目の前にいる男と無関係なものとはとても思えない。
 どちらかといえば、関係があるといった方が理に適っている。

 「まさか、貴様・・・いや、あなた様は?」
 「我が名はアネモイ。この世界の創造神であり、世界を完成に導く命を受けた神の一柱である」

 その場がしんと静まり返る。それを傍で聞いていたフィルスたちは言葉を失い、白装束の男たちは神を目の前にこれから自分たちに起こるであろう出来事を想像すると冷や汗が止まらない。

 「お待ちください!まさか、非人道的な行いをした我々に神の裁きをお与えになると!?」
 
その質問にアネモイは目を瞑り、首を左右に振った。

 「こんな腐りきった世界を創造した神に、そんな大層なことができるはずもなかろう」

 その言葉にいち早く反応したのはフィルスだった。

 「い、いや、アネモイ・・・様。それは・・・」
 「いい。本当のことだ」

 アネモイは怯えるフィルスをフォローしたのち、白装束の男に向き直った。

 「だからこれは、私の意志によるものだ」
 「な、何をおっしゃって・・・?」
 「私の世界を完成へと導くため、それに必要不可欠な人材をこの場で失いたくない。それを守るために、私は神ではなく、私自身の力でもってお前たちを滅する」
 「お待ちください!このような人間同士の争いごときに神の力を用いるなど、あってもよろしいのですか!?」

 その命乞いにアネモイは、思わずふっと笑いをこぼした。

 「人間風情に神の理など語られたくはないが、恐らくそなたの言うことは正しいのだろうな」
 「でしたら・・・!」
 「だが私は、争うことしか知らない世界を創り出した出来損ないの創造神。神とて万能ばかりでない。このような状況での解決策も、己の世界の理の内でしか見つけることはかなわない。故に私は、力でのみしか解決策を知らない」

 するとアネモイの表情は、途端に悲しげなものへと変わっていく。

 「それにそなたたちは、この集落の人々が放った悲痛な叫びを一度でも聞き遂げたか?」
 「ぐっ・・・」
 「お前たちのいう、戦場に降り立った覚悟がお前たちにもあるというのなら、お前たちもそれに従ってみせろ」
 
 アネモイの表情は段々と暗くなっていく。

 「とはいえ、私がこの世界を見放したせいで、人の死を笑える人々を増やしてしまったこともまた事実。そこは本当にすまないと思っている」
 
 アネモイは後悔を胸に、腕を前に突き出す。

 「すまんな。名も知らない世界の住人たちよ。私がもっときちんとした神であれば、力以外の方法でお前たちを救うこともできたろうに」
 「アネモイ・・・」
 「安心しろ、痛みはない。お前たちの魂は天へと還り、また別の神の創造した世界に転生するだろう」
 
 「や、やめ・・・」

 「さらばだ。せめて来世は、まともな神の世界に行き着くことを願っている」

 「神よーーー!!!」

 アネモイは白装束の男たちを閉じ込めた光の柱を輝かせた。
 それからしばらくしたのち、光の柱の輝きが失われ始め、やがて消失する。そこにはもう白装束の男たちの姿はどこにもなかった。
 
 アネモイが下を見てみると、足元には自身の影が浮かび上がり、だんだんとその影が伸びていくのが分かる。
 
 「朝か・・・」
 
 遠くの山には、すでに朝日が顔を出していた。
 
 集落の火は少しずつ沈下していき、黒墨となった家と無残にも焼け殺された遺体ばかりが転がっている。大人も子供も。男も女も。悪であろうとなかろうと、等しくその命は失われていた。
 
 「みんな・・・」
 
 フィルスとフィルスの父親が現実を受け入れ、悲しみに打ちひしがれる中、アネモイはその場で大きく手を広げた。

 「アネモイ様?」
 「様付けなど要らん。お前と私は、これから対等な立場となって世界を変えてゆくのだから」
 「でも、私・・・」
 「安心しろ。そのために、心に空いた隙間は埋めてやる。恐らく時間的に、まだ間に合うはずだ」

 すると焼け野原と化した集落の一帯が輝き始める。すると、空中に様々な大きさの光の球が漂い始めた。

 「何これ?」
 「この地で肉体を失った魂たち、集落の人々だ。幸いにもすべての魂が天へと還らずには済んだ。ここにあるすべての魂に肉体を再構築させる」
 「そんなことできるの!?でもそれだと、さっきの白装束の人たちも?」
 「安心しろ。奴らの魂は、神の力で直接天に送り返した」
 「さらっとえげつないこと言ってない?」

 こうして神の力によって漂う魂に元の肉体が再構築された。さらにアネモイの計らいで、肉体が受けた苦痛の記憶はすべて消えているようだ。

 集落にあったすべての魂が元の肉体を取り戻し、集落の民たちは何が起こったのか分からず辺りをきょろきょろと見回している。
 フィルスの父はアネモイに深々と頭を下げると、長としての役割を務めるため、集落の住人をすべて集めて昨晩のことを説明していた。

 「ありがとうございます、アネモイ様!みんなを元に戻してくれて」
 「敬語は止めろ。それに様付けも必要ないといったはずだ」
 「でも・・・」
 「私がいいと言っているのだ」
 「・・・うん。分かった!」

 フィルスは嬉しそうににっこりとほほ笑んだ。これまでずっと不愛想だったアネモイが、初めて親しく話しかけてくれていることも含まれているのかもしれない。
 
 「世界の理に反するこんな力、本当は使うべきではないのだがな。神の力など本来人間の世界には必要ない」
 「それじゃあ、どうして?」
 「お前の協力を得るためにはやむを得なかったことだ」
 「協力?」

 するとアネモイは天を見上げた。

 「私はこれまで、人間に扮しながら、神としてこの世界の行く末を見守ってきた」
 「世界が生まれてからずっと?」
 「ああ。次々と入れ変わってゆく世代とともに、この世界がどうなってゆくのかをこの目で見たくてな。だが世界の理は、私の予想とは反対の方角へと舵を切ってしまった。争いや力ですべてを解決するという世界にな」
 「その世界が間違った方角に進んでいる間、アネモイは何やっていたの?」

 アネモイは少し恥ずかしそうにフィルスの質問に答える。
 
 「何もしなかった」
 「え?」
 「当時の私は、神という立場で自身の世界に干渉してはならないと、独自のルールをいつの間にか作ってしまっていた。結果、私は見守ることに専念し、世界が腐れゆくのを解っていながら、すべてを人間の手に委ねてしまった」
 「それが今の世界の現状なんだ・・・」

 アネモイは深く頷く。

 「いつか人間は争うこと以外で、平和な解決方法を導き出してくれると信じていた。だがそれが間違いだった。争いはさらに次の争いを生み、そこから恨みが生まれ、さらに次の争いへと発展してゆく。さらにそれを他の人間も真似してゆくという始末」
 「でもそれはアネモイじゃなくて、人間が悪いんじゃ?」
 「そうかもしれんな。だが、見守るだけで世界が腐れゆく現状を変えられなかった時点で、私も同罪だ。世界の住民となると決めたにもかかわらず、何もしなかったわけだからな」

 そしてアネモイの目つきは決意の目へと変えた。その意気込みは、言霊にも重くのしかかる。

 「だがようやく私にもやるべきことが見えた。私も住人の一部となり、世界に介入しながら世界を変える。もう見守る立場は疲れた。それも何もかも、お前が教えてくれたんだ」
 「私?」
 「世界を変えたいと言っていたではないか。自分の理想となる世界となるように。そのためにはまず自分が立ち上がるのだと。お前の無謀ながらも勇敢な姿が私の心を動かした」
 
 フィルスは照れを隠しきれず、思わず頬を赤らめる。

 「私なんて、そんな大したこと・・・」
 「お前にとっては大したことないかもしれんが、自分に足りないものを持つ者が前に現れた時、それはその者の目には不思議と輝いて見えるものだ。大したことであるのかそうでないのか、それは受け取った者が判断するものだ」

 するとアネモイはフィルスと正面から向き合った。

 「私と一緒に来てほしい。お前のそのまっすぐに未来を見つめる目は、私にはない貴重なものだ。私の傍で、世界をより良い方向に導いてほしい」
 
 アネモイはフィルスに向かってゆっくりと手を差し伸ばす。
 
 「で、でも・・・」
 
 フィルスは、アネモイの手を取るか迷っていた。その目にちらちらと映るのは、彼女の父と集落の住民たちだった。
 
 「安心しろ。他の者も一緒だ」
 「え!?」
 
 フィルスはまるで的を射抜かれたような驚きの顔をしていた。
 
 「この世界の理を変えるには、まずはこの世界の問題点を見つけなければならん。当然、表面的なものではなく、核に迫るものまでだ。そのためにはまず、今の理に溶け込むしかない」
 「何をするつもり?」
 「私の国を造る」
 「はい!?」
 
 フィルスは周囲に甲高い声を響き渡らせた。そんな彼女を無視して、アネモイは続けた。
 
 「まずは拠点となる国を造り、そこから木の枝のように各国との繋がりを見つけてゆく。そしていずれは、私の国が木となって、他のすべての国が枝となる時、世界は1つとなる。そう思わないか?」
 「なるほど・・・確かに理屈はそうかもだけど、でも国を造るって大変だよ?昨日みたいに侵略だってあるんだし」
 「そんなもの、神の力をもってすればどうにでもなる」
 「おっと、何か言いだしおったぞ?」
 
 フィルスは思わず数分前の記憶を遡った。
 
 「神の力なんて本来必要ないんじゃなかった?」
 「記憶にございません」
 「駄目な政治家か!」
 
 そんなやり取りを繰り返したのち、アネモイは改めてフィルスに向かって手を差し、再び頭を下げた。
 
 「その国で私の手足となってほしい。お前の言う通り出来損ないの神であるため、お前の馬鹿で単純ながら、まっすぐに引っ張ってくれる握力が必要だ。その代わり、お前が大切に思う者たちは、国の住人として私が守ると約束しよう。私を生み出した女神“アストライオス”の名に誓って」
 「いや、頭を下げるか人を貶すかどっちかにしてくれない?」
 
 そういうフィルスの顔は笑っている。
 するとフィルスは、心配事の種が解消されたのか、アネモイが差し出した手を迷うことなく握ろうとするも、直前で思い止まった。
 
 「フィルス?」
 「今のままでついていってあげてもいいけど、やっぱりもう1つスパイスが欲しいかな」
 「スパイス?」
 
 フィルスはくるりとアネモイに背を向けた。
 
 「そんな低姿勢でお願いされても、あなたを本当に信頼する人しかついてきてくれないよ?あなたはいずれ王となり、この世界全てをまとめ上げるんでしょ?だったらもうちょっと威厳みたいなもの見せてくれないとなー」
 
 アネモイははっと気が付き、途端に胸を張った。
 
 「私についてくるがいい!この世界の理を一度は滅ぼし、新たに書き換える!下らん命の取り合いなどない世界にだ!その右腕となれ!ともに世界を再構築し、新世界を作り上げようではないか!」
 
 アネモイは今度は胸を張って手を差し出す。
 そのセリフにフィルスは大声で笑いだした。
 
 「あははは!何それ。神様っていうか、やろうとしていることはどこかの魔王じゃん。なんか中二っぽいけど、まあいいか」
 
 フィルスはアネモイの手を両手で包み込んだ。
 
 「私が手伝ってあげる。今度こそ、世界の完成を目指し、もてる力をすべてを出し切ろう!」
 「・・・多少気になることはあるが、まあいい。頼りにしているぞ」
 「うん!」
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