神の創造し魔法世界

アネモイ

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思わぬ停滞

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 「アネモイ様、こちらが今週の各商業施設の売上報告書になります」
 「ご苦労、ガルド」

 アネモイが王となって国を創設し数週間。ようやく仕事も落ち着き始め、以前とは劣るものの、経済も回り始めた。
 だが、人口が少ないことで起きる悪影響は依然続いている。

 「やはり宿泊施設は未だ機能はしていないのか。まぁ、こんな村とも相違ない規模の国に訪れようとする旅人はいないだろうからな」

 かつて宿を経営していた領民たちは、農業や狩りといった食料品を扱う商業ギルドに雇われる形で生計を立てている。
 
 現在この国にある宿泊施設は1つのみ。旅人がこの国を訪れる頻度は少なくなったものの、全くないというわけでもない。せっかくこの国に足を運んでくれた旅人のために、アネモイは国の予算を使って宿泊施設を運営。必要最低限のスタッフを募集し、経営していた。

 「この国の規模を大きくし、人口さえ増えれば、各国から旅人や商人なんかが訪れて、経済も回り始めるだろうが。さて、どうしたものか」

 アネモイの小言を傍で聞いていた青年が、アネモイにあることを問いかける。

 「もう一度神の力を示して、領民をこの地に誘い込むのではだめなのですか?住む家だって、神の力さえあればすぐに提供できるでしょうし、周囲に有り余った土地を開拓し、まずは国を拡大することを優先されては?」
 「何でもかんでも神の力で解決しては、結局人間の可能性を潰してしまう。人間の力量の範囲内で事を進めねば、これから先のことを人間に任せることはできん」
 「そうですか・・・」

 すると青年は、傍に居るアネモイに聞こえないほど小さなため息を漏らす。

 「(まったく、お前はあのお方から何を学んだというのだ?)」
 「ん?何か言ったか?」
 「いえ。何でも」

 するとそこに、スプリブルク王国にて商売をし終えたばかりのフィルスとお連れの職員たちが帰ってきた。

 「たっだいまー!今日も絶好調!!!」

 フィルスは、この地でしか作られていない特別な民芸品を国の予算で買い取り、スプリブルク王国にて受け取った商売許可証を携えながら商売をする日々。得た金のほとんどは、国の予算として納めていた。

 「おかえりなさい、フィルスさん。今日は・・・いえ、聞くまでもないですね」
 「うん、完売!さすがはアネモイが他の世界から取り入れた技術だね。こっちの世界にとっては目新しいって好評だよ。あっ、これが今日の仕入れ報告と売上げ報告ね」
 「ご苦労様です」

 フィルスは売り上げや仕入れの額がまとめられた帳簿を青年に手渡す。ちなみにこの帳簿だが、計算の苦手なフィルスの代わりに、アネモイが財政部署から派遣した職員によってまとめられたもの。
 
 「あーあー。私も早く帳簿が付けれるようになりたいな。ねぇガルド、私にも計算のやり方教えてよ」
 「僕やリアさんが前に教えましたが、結局計算の入門部分で足止めだったじゃないですか。その代わりに、その持ち前の明るさで、商売の成績はここの商人の誰よりも好調。それでいいじゃないですか」
 「いやだ、いやだ。変なところで足を引っ張りたくないよ!」

 ちなみに、アネモイやフィルスが“ガルド”と呼ぶこの青年は、アネモイがこの地で王になると宣言した教会跡地で演説を聞いていた群衆の1人。
 財政部署を立ち上げて間もなく、自ら職員となるべく名乗りを上げ、アネモイが書類のまとめ方のうまさや計算ができるという貴重な人材として即日採用された。

 それから今に至るまで、経済部署の事務職員として各分野から提出された報告書の整理や国の経理などを任されている。

 ガルドや他の職員たちのおかげで、グールスが残した置き土産は何とか処理することができ、何とか国の運営に取り掛かるも、これといった打開策も思い浮かばず、しばらく平行線のままだった。

 「では僕は定時なので上がります」
 「おう、今日もご苦労さん」
 「またね!」

 ガルドは今日の仕事をすべて終えたのち、いつも通りの時間で経済部署が置かれている事務所を後にした。

 ガルドは外に出て、暗くなりそうな空を見上げると、退屈そうな表情で溜息を吐く。

 「生ぬるいな。平和を目指す世界というのは、やはり我の性には合わないようだ。それにしても、奴にはほとほと呆れる。立場が変わろうと、また同じ悲劇を繰り返すつもりなのか?あの女神のように」

 一方、施設に残ったアネモイとフィルス。施設は3階建ての構造をしており、日中は1階と2階の事務室でアネモイを含めた職員が事務作業に追われている。
 アネモイはこの施設の3階の自室で、フィルスは父親と共に施設の近くに家を建てて暮らしている。

 フィルスは施設内にある来客用のソファーに寝転びながら、未だ書類整理に追われているアネモイに言葉を投げかける。

 「ねえ。王様がいつまでこんなことやってるの?皆言ってたよ。王様は王様らしく王宮の玉座に座って、国の成り行きを見守ったらいいって」
 「人手不足のこの時に、私だけ立派な建物で優雅に暮らすことなんてできるわけがないだろう」
 「人手不足はそうなんだけど、そこは神様の力や存在を利用すれば、どうとでもなるんじゃ・・・」
 「何度も言わせるな。私は神の力を利用して、人間の可能性を壊したくない。人間らしいやり方で、私はこの国を造る」
 「何度も言わせるぐらい、この数週間まったく前進していない現実に気付いてはしいなぁ。はぁ・・・もどかしい」

 それをアネモイたちに気付かれぬよう、窓の外で聞き耳を立てていた影が1つ。

 「・・・そろそろ潮時か」

 こうして国はなにも進展せぬまま、時間だけが過ぎてゆく。

 翌日、今日は施設内で事務作業を手伝うはずだったフィルスだったが、予定時刻になっても事務所に現れない。

 リアが心配そうにアネモイに問いかける。

 「フィルス、どうしたんでしょう?今日は一緒に計算の事務仕事をするって約束だったのに」
 「あいつにしては珍しいな。普段は馬鹿そうだが、時間だけはしっかりと守る奴だ。ましてやあの父親が一緒に暮らす家で寝坊など・・・」

 すると、慌ただしい足音が近づいてくるとともに、事務所内の職員の目が一斉に扉の方へと向く。

 「おはようございます・・・」

 元気だけが取り柄のフィルスが、これまで聞いたことがない低温ボイスで事務所に入ってくるのを見て、皆が自身の耳や目を疑った。

 「ど、どうしたんですか!?」
 「ごめん、なんか変な夢に一晩中魘されちゃって・・・」
 「夢、ですか?」
 「大したことじゃないんだけど、全然眠れなかったから眠くって。ふぁ・・・」
 
 皆が心配そうにフィルスを気遣う。
 一方アネモイは、いつもはムードメーカーをしている人物が普段と違う姿になると、こうも場の雰囲気が違うのかと、フィルスの体調管理には人一倍気を付けようと心に刻んでいた。
 
 翌日。今度は事務所に顔すら出さなくなったフィルス。
 
 「心配ですね。大丈夫でしょうか?フィルスさん」

 淡々と書類整理をこなしながら、フィルスを心配する一面を見せるガルド。
 だがアネモイは、フィルスのことが気になって落ち着きがなく、仕事も手につかない様子。

 「ずいぶんと心配なんですね」
 「まさかあいつの存在が、私の中でこうも大きなものとなっていたとは、私でも驚きだ」
 「それ、本人の前で言ってあげたら喜ぶんじゃないですか?今日はもう仕事にならないようですし、お見舞いがてら、そのことを伝えてあげてきたらどうです?」
 「逆だ、逆!なぜそれを伝えることが本題で、お見舞いがついでなんだ!?まあいい。確かにこのままだと仕事にならん。伝えることはせんが、お見舞いに行くとしよう」

 アネモイは、職員たちに見送られながら、施設を後にした。

 「どうぞごゆっくり・・・治せるといいですね」

 事務所の目と鼻の先にあるフィルスの実家に向かうアネモイ。アネモイがフィルスの家を訪れると、父親が出迎え、フィルスの寝室へと通された。
 寝室の戸を開けるアネモイ。ベッドにはフィルスが眠っており、そばではリアが心配そうな表情で見守っていた。

 「アネモイ様」
 「寝ているのか?」
 「はい。今朝、心配になって様子を見に来たんですが、やはり昨夜も悪夢に魘されて眠れなかったようで。こうして治癒の神術をかけたら、少し落ち着いて、眠りについてくれました。すみません、ご報告もしないで」
 「いや、それはいい。それよりも、治癒が効いたのか?」

 リアの持つ治癒の神術が効いたということは、フィルスの悪夢に悩まされるという現象は、何らかの病、または術の類の可能性がある。
 アネモイはそっとフィルスの額に手を置き、神の力でフィルスのことを調べ始めた。すると・・・。

 「これは・・・」
 「どうかなさいましたか?」
 「わからん。だが神術を持たないはずのフィルスの体内に、何らかの力を感じる。だが、なんだ?この世の力とは思えない、禍々しい力は?」
 「力・・・まさかフィルスのこの悪夢は、誰かの手によるものだと?」
 「そうだと思うが、しかしこの力、私が設計したものでは・・・」

 すると次の瞬間、フィルスが突然目を覚まし、傍にあったアネモイの手を掴む。

 「フィルス!?」
 「ごめんなさい・・・ごめんなさい!!!」

 目が覚めるや否や、突然涙を流し、必死にアネモイに向けて謝罪をするフィルス。

 「なんだ!?寝ぼけているのか!?」

 だが、フィルスの悲しげで、強く訴えてくる目を見る限り、とても寝ぼけているような感じではない。しかしだからといって、以前のように操られている感じでもない。

 「いったい何を謝っている!?」
 「私が・・・私がもっと早く力を使ってさえいれば、こんなことには・・・」
 「何の話だ!?」
 「ごめんなさい・・・“アイリク”・・・」

 そしてフィルスの手から力が抜け、重力のまま下に落ち、フィルスは涙を流しながら再び眠りについた。

 「アネモイ様?」
 「わからん。一体こいつに何が起ころうとしている?」

 その日、フィルスは眠り続けた。

 翌日からリアの神術のおかげで、フィルスが悪夢に魘されることは無くなったようだが、そのかわり、フィルスは時々アネモイに対してだけ、まるで人格が入れ替わったような口調で口を利くようになる。

 「では私はスプリブルク王国に行ってくる。留守は任せたぞ。ガルド、フィルス」
 「ええ。いってら・・・」
 「待って!行かないで!!!あなたが行ったらもう!」

 その度に周囲は静まり返り、しばらくすると、フィルスは恥ずかしそうに自我を取り戻す。

 「あれ?」
 「またか・・・安心しろ。私はどこにも行きはしない」
 「いや、そういう意味じゃ・・・ごめん」

 こういう流れが日に日に増えていく。

 スプリブルク王国に向かう道中。フィルスのことが気がかりでぶつぶつと呟きながら、足を進めるアネモイ。
 
 「私の力でもってしても、フィルスの中にある力を解除できない。一体彼女に何が起きている?それにフィルスから時々現れる人格は一体・・・」

 そのフィルスの中から時々現れる、フィルスとはまた別と思われる人格。
 だがアネモイはその人格に対し、不気味に感じるよりかは、どちらかといえば暖かく、そして懐かしい感じがしていた。

 「それに、おかしいのはあいつだけではない。私もあいつの言動がおかしくなるたびに、私の中の何かが動かされる。なんだ?何が私の心を曇らせる?」

 鍵となるのは、フィルスが最初に口に出したある人物の名前。

 「“アイリク”・・・聞き覚えがないはずなのに、妙に聞き慣れた名前。いったい何者なのだ?」
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