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魔法実技で爆発
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ジリジリと太陽が照りつけるグラウンド。今日は屋外での魔法実技の授業です。私の胃は、朝からずっとキリキリと痛んでいます。
「いいかみんな! 魔法はイメージだ! 的を狙って、自分の得意な属性をぶっ放せ!」
熱血な先生の号令で授業が始まりました。グラウンドの向こうには、ボロボロのカカシや岩でできた頑丈な的が並んでいます。
私は日傘をさして、自分の順番を待っていました。隣には今日も『お騒がせ四人組』がいます。
「ねえアルベルト様! 私、アルベルト様のドカン! っていう魔法、大好き!」
ミナが、ぴょんぴょん跳ねながら言いました。相変わらず、可愛さをアピールするのに余念がありません。
「任せてくれミナ! 僕の【爆発】魔法は、王宮の魔術師だって褒めてくれるんだ。君のために、世界で一番でっかい花火を見せてあげるよ!」
アルベルト様が、杖を構えて自信満々に胸を張りました。彼の得意魔法【爆発】は確かに威力はすごいです。でも、コントロールが難しいのです。
加減を間違えると自分まで吹っ飛んでしまいます。普段なら私が横について「魔力は今の半分にしてください」「角度が高すぎます」とアドバイスをするのですが……。
「いっけえぇぇぇーっ! アルベルト様ぁぁーっ! 愛の力で的を消し飛ばせぇぇーっ!」
ガストンが、横でメガホンを持って叫んでいます。
(うるさい。本当にうるさいです)
彼の【増幅】魔法のせいで、地面の砂利がビリビリと震えています。
(……嫌な予感がします)
私の危険予知センサーが警報を鳴らしています。アルベルト様の杖の先に赤い光が集まってきました。最初はソフトボールくらいの大きさでした。それなら的を壊すには十分です。
「もっと! もっと凄いのぉ! 私、アルベルト様の本気が見たぁい!」
ミナが甘ったるい声でおねだりをしました。するとアルベルト様の目が、カッと見開かれました。
昨日、図書室で見たのと同じです。ミナの体から出ているピンク色の見えない何かが、アルベルト様を興奮させているのです。
「おおおおっ! 愛パワー充填!!」
ブォンッ!! 杖の先の光が、一気に膨れ上がりました。ソフトボール大だった火の玉が、バランスボールくらいの大きさになります。
さらに、まだ大きくなります。色は赤から危険な青白い色へと変わっていきます。
(……駄目です。あれは、キャパシティオーバーです!)
私は思わず叫びました。
「アルベルト様、やめて! それ以上魔力を込めたら、暴発します!」
私の声は届いたはずでした。アルベルト様が一瞬、ハッとして私の方を見ました。火の玉の膨張が止まります。
(よかった、間に合った)
そう思った瞬間です。
「邪魔をするなぁぁぁーっ! 悪役令嬢のロゼリア様ぁぁっ!」
ガストンが私に向かって叫びました。さらに、彼はあろうことか自分の杖をアルベルト様の方に向けたのです。
「俺がサポートするぜ! 【増幅】オン!!」
ガストンから放たれた魔法の波が、アルベルト様の火の玉に直撃しました。
火に油を注ぐとは、まさにこのことです。ただでさえ限界ギリギリだった火の玉が、ガストンのエネルギーを吸い込んで……。
ビキキキキッ……!
空気が割れるような音がしました。アルベルト様の顔が引きつります。
「あ、あれ? 止まらな……うわぁぁぁっ!?」
ドッガァァァァァァァン!!!!!
ものすごい爆音がとどろきました。的を狙うどころではありません。アルベルト様の杖の先で、魔法がその場で破裂したのです。
衝撃波でアルベルト様とミナとリリィが後ろに吹っ飛びました。ガストンもコロコロと転がっていきます。
私はとっさに【記録】魔法で目の前に壁を作ったので、砂ぼこりを防ぐことができましたがグラウンドは大変なことになりました。
メラメラメラッ!
飛び散った火の粉が、周りの枯れ草や用具入れのテントに燃え移りました。ボヤ騒ぎです!
「火事だーっ!」
「水! 水属性の子、早く!」
先生たちが慌てて走り回ります。クラスメイトも大パニックです。私はすぐに状況判断をしました。
「いいかみんな! 魔法はイメージだ! 的を狙って、自分の得意な属性をぶっ放せ!」
熱血な先生の号令で授業が始まりました。グラウンドの向こうには、ボロボロのカカシや岩でできた頑丈な的が並んでいます。
私は日傘をさして、自分の順番を待っていました。隣には今日も『お騒がせ四人組』がいます。
「ねえアルベルト様! 私、アルベルト様のドカン! っていう魔法、大好き!」
ミナが、ぴょんぴょん跳ねながら言いました。相変わらず、可愛さをアピールするのに余念がありません。
「任せてくれミナ! 僕の【爆発】魔法は、王宮の魔術師だって褒めてくれるんだ。君のために、世界で一番でっかい花火を見せてあげるよ!」
アルベルト様が、杖を構えて自信満々に胸を張りました。彼の得意魔法【爆発】は確かに威力はすごいです。でも、コントロールが難しいのです。
加減を間違えると自分まで吹っ飛んでしまいます。普段なら私が横について「魔力は今の半分にしてください」「角度が高すぎます」とアドバイスをするのですが……。
「いっけえぇぇぇーっ! アルベルト様ぁぁーっ! 愛の力で的を消し飛ばせぇぇーっ!」
ガストンが、横でメガホンを持って叫んでいます。
(うるさい。本当にうるさいです)
彼の【増幅】魔法のせいで、地面の砂利がビリビリと震えています。
(……嫌な予感がします)
私の危険予知センサーが警報を鳴らしています。アルベルト様の杖の先に赤い光が集まってきました。最初はソフトボールくらいの大きさでした。それなら的を壊すには十分です。
「もっと! もっと凄いのぉ! 私、アルベルト様の本気が見たぁい!」
ミナが甘ったるい声でおねだりをしました。するとアルベルト様の目が、カッと見開かれました。
昨日、図書室で見たのと同じです。ミナの体から出ているピンク色の見えない何かが、アルベルト様を興奮させているのです。
「おおおおっ! 愛パワー充填!!」
ブォンッ!! 杖の先の光が、一気に膨れ上がりました。ソフトボール大だった火の玉が、バランスボールくらいの大きさになります。
さらに、まだ大きくなります。色は赤から危険な青白い色へと変わっていきます。
(……駄目です。あれは、キャパシティオーバーです!)
私は思わず叫びました。
「アルベルト様、やめて! それ以上魔力を込めたら、暴発します!」
私の声は届いたはずでした。アルベルト様が一瞬、ハッとして私の方を見ました。火の玉の膨張が止まります。
(よかった、間に合った)
そう思った瞬間です。
「邪魔をするなぁぁぁーっ! 悪役令嬢のロゼリア様ぁぁっ!」
ガストンが私に向かって叫びました。さらに、彼はあろうことか自分の杖をアルベルト様の方に向けたのです。
「俺がサポートするぜ! 【増幅】オン!!」
ガストンから放たれた魔法の波が、アルベルト様の火の玉に直撃しました。
火に油を注ぐとは、まさにこのことです。ただでさえ限界ギリギリだった火の玉が、ガストンのエネルギーを吸い込んで……。
ビキキキキッ……!
空気が割れるような音がしました。アルベルト様の顔が引きつります。
「あ、あれ? 止まらな……うわぁぁぁっ!?」
ドッガァァァァァァァン!!!!!
ものすごい爆音がとどろきました。的を狙うどころではありません。アルベルト様の杖の先で、魔法がその場で破裂したのです。
衝撃波でアルベルト様とミナとリリィが後ろに吹っ飛びました。ガストンもコロコロと転がっていきます。
私はとっさに【記録】魔法で目の前に壁を作ったので、砂ぼこりを防ぐことができましたがグラウンドは大変なことになりました。
メラメラメラッ!
飛び散った火の粉が、周りの枯れ草や用具入れのテントに燃え移りました。ボヤ騒ぎです!
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「水! 水属性の子、早く!」
先生たちが慌てて走り回ります。クラスメイトも大パニックです。私はすぐに状況判断をしました。
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