幼子達と子守役のモフモフたちと

神無月

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第1章 幼子は、もふもふな幼子たちと子守役に出会う

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  幼子は枯れ葉の中に埋もれてウトウトしていた。

 (いつの間にか眠ってしまったんだ…

 暖かいものに包まれて、ぬくぬくだ~

 ん?誰かの声が聞こえる?)


 『...枯葉の中で...疲れた体と心...』

 『...体と心が安定すれば...』


目が覚めてきた幼子が手足を動かして身じろぎすると枯れ葉がカサカサ音を立てた。


 (あぁ~うぅん~もう起きよう…、

 それから皆に挨拶だね~)


幼子が枯葉の中から身を起こして周りをキョロキョロ探してみると、ゆきとかすみは近くの岩にちょこんと並んで座っていた。


「おはよごじゃましゅ…ゆち(ゆき)、かしゅみ(かすみ)、しょれと ...

 こえにょちと(声の人)?..」


ゆきとかすみは幼子のほうを向いて小首を傾げ

 「わふっ!」「ぴぃ~」と一声鳴いて挨拶した。


(かわいい…なでなでしたい~

 起き抜けのご挨拶に、いいよね~)


幼子がゆきとかすみにそろそろと手を伸ばせば、そこにどこからともなく苦笑交じりの声が響いた。


 『くくっ…おはよう、元気になったようだ。

 われらのことは…そうだなぁ、師匠とでも呼んでもらうか。

 今日も皆で訓練だからな。』

 
師匠の姿は捉えられなかったが、幼子は何となく明るい方に向かって挨拶した。

 「ちのうはありあとごじゃましゅた、ちちょー。

 おみじゅ、おいちかったでしゅ…

 はっぱいっぱい、ぬくぬくでちた…

 おみじゅもはっぱも、しゅごかった…

 ふわってちて、しゅうっていって~ん~?」


うまく説明できなくて焦っていると、伸ばしたままの幼子の手を、ゆきはぺろぺろと舐めて、かすみはその長い尾羽でふわふわと撫でて慰めた。

とりあえず説明は後回しにした幼子が、ゆきとかすみを愛でていると、今度は面白そうに別の声が響いた。


 『くすくす…おはよう~

 皆大丈夫そうだし復習からよね~

 先ずは水辺まで移動よ~

 力の流れを思い出してね~』


面白そうに笑う師匠の声に促されて、幼子たちは歩き出した。

 (思い出せ~脚に力が流れていくように…)

幼子は一生懸命にとことこ歩いて、ようやく水辺の岩の前にやってきた。

ゆきとかすみは、幼子に合わせて行ったり来たりしていたが、途中からはそそくさと進んで先に岩の上で待っていた。

 (ゆきもかすみもわくわくして待ちきれなかったんだね~

 私もだけど…)


ゆきもかすみも岩の上でピシッと座っているが、その尾っぽはどちらも振れまくっている。


 『ではまず、ゆき、昨日の復習だが…

 一人で試してみるか?

 ふむ、やる気満々だな…』


 「キャンキャン…ワフッ!」

ふわふわな尻尾を振り振りしながら返事をしたゆきは一吠えすると同時に片足で岩を軽く叩いた。

 「ワゥン…」

ゆきの片足が岩の上にトンと乗ると同時に、近くの水面が盛り上がって、それから崩れた。


 『いいぞその調子だ。

 では、もう一度手本を示そう。

 前回と同じく、その水を飲んだら後は皆がそれぞれに繰り返し練習だ。』


そしてゆきの片足が岩をトンと叩くと、前回同様水玉が浮かび上がりそれぞれの所にとんできた。

それぞれの前に浮かぶ水を有難く飲み干して、幼子たちは練習を始めた。

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