幼子達と子守役のモフモフたちと

神無月

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第4章 もふもふな幼子たちと子守役は森にお出掛けする

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 幼子たちゆき・かすみ・しずくは、金目の長とその幼馴染の森長にぎゅうぎゅうと抱き着いて、興奮したままそのモフモフな毛皮と羽毛を十分に堪能していた。
そして久々に金目の長の力と同質の力を体中で受けて安心したのか、しばらくして興奮も落ち着くと、段々と抱き着く力が緩んでいった。
それから、ゆきとかすみは改めて抱き着いていた森長の毛並みを間近で観察し始め、しずくは離れた場所から森長の全身をじっくりと観察し出した。
 「わふっ『やっぱり、きんめのおさと、おなじにおいだ!』」
ゆきは、座り込んだ森長の脚にもたれるように身を預けていて、森長の毛皮に顔を埋めて、ときどき鼻をぴすぴすと動かしていた。
 「ぴぃ~『びっしりとはえた、けがわは、ほそくて、やわらかくて、きんめのおさの、はねみたい!』」
かすみは何時の間にか森長の肩に居て、顔を寄せ合わせるようにすりすりしていた。
 「とーてもおおきな、からだでしゅね、てもあしも、とーてもふといでしゅ。ゆちとかしゅみ(ゆきとかすみ)が、かたてで、かくれそうでしゅ。
しじゅくたちだと、みあげても、おかおみえないでしゅね、きっと、このひろばで、いちばんおおきい、おさでしゅね~」
しずくは、ゆきとかすみをそっと撫でている森長の太い腕に驚いて、大きな体を見上げて居た。

 興奮していた幼子たちが落ち着いてきたのを見て、九尾の長・たけの森・の長は、話しかけがてら気になっていたことを質問してみることにした。
 『(流石古株の森長や、すっかり幼子らもなついた要やなぁ。)
仲良うなって、何よりや。ところで、幼子らの身に付けとるモンは、一体なんや?ワイには、・たけ・の皮に見えるんやが、そんな風に身に付けとるんは初めて見たなぁ。それ、どうしたんや?』
あまりにも身に馴染んでいて、聞かれるまでその事をすっかり忘れていた幼子たちは、勢い込んで答えた。
 「ぴぃ~『かすみたち、ゆめのなかで、くろいおやまのふたつしっぽ黒い御山の麓の森長・二つ尻尾のきつねのもりに、もういちどでかけた。そこで、けだまたちと、いっぱいあそんでもらった。』」
 「わふっ『ゆきたち、ここ(白い御山の麓)にかえるとき、けだまたちから、おみやげ、いっぱい、もらった!』」
 「にびのおさ二つ尻尾のきつねと、もりのけだまたちが、・たけ・で、おみやげを、ちゅくって(作って)くれまちた。おとしゃない(落とさない)よーに、なくしゃない(なくさない)よーに、わしゅれない(忘れない)よーに!」
幼子たちは、無事にお土産を持ち帰ったことで、黒い御山での体験が、夢だけど夢ではなかったことに安心した。そして嬉しそうにそれぞれ胸にぶら下げたお土産の・たけの皮製かばん・を撫でた。幼子たちの心話は、その感情までも、隠すことなく近くにいた森長たちに伝えていた。
 『ほほ~っ、黒い御山の麓の森までお散歩に出かけたのですかの~それは以前迷い込んだ森でしたかの~
大冒険でしたの~
ほほっ、前回そこで出会った皆さんと、再会できたのですかの~しかも、随分と仲良しになったのですかの~楽しかったようで、良かったですかの~』
その為金目の長は、幼子たちの話を聞きながら、自分の事のようにうれしげにしずくを撫でていた。しずくを撫でている羽先からは、心話から伝わるよりはっきりと、楽しかった記憶が夢ではなかった喜びが伝わってきていたからだった。
それは、ゆきとかすみを撫でていた古株の森長も同様だった。
 『向こうの御山の森長たちには、随分と可愛がってもろうたんだなぁ。わざわざ体に合わせて、お土産まで用意してもろうて、ありがたいことだがなぁ。何か儂らでお返しできるモンがあるといいんだがなぁ。』
ゆきとかすみを撫でる手を休める事無く動かしながら、古株の森長は何かを考えていた。
一方で、近くにいた森長たちは、別の御山でもらったというお土産にも、気を惹かれていた。
 『こんなおもろいもんまで持たせてもろうて、良かったなぁ。よっぽど向こうのモンと仲良くなったんやなぁ。それで、その・たけの皮・は、どないなっとるんや?』
 「ぴぃ~『これは、・たけのかわ・でつくった、いれもの!このなかにも、おみやげが、はいってる!』」
 「わふっ『このいれもの、かばん、だよ!ゆきたちのかばんには、それぞれ、ちがうおみやげ、いれてくれたって、ふたつしっぽが、おしえてくれた!』」
それを気いた森長たちは、益々お土産に注目した。
 『ふ~む、わざわざ別のモノを用意してくれたとは、興味深い。ふむ、それはぜひ見てみたい!
幼子ゆき・かすみ・しずく、私たちにも此処で見せてもらえるかな?』
興味津々な若葉色の長巨木の樹の長のお願いに、幼子たちは明るく頷いた。
 「『『いいよ~』』」
そして、広場の真ん中に、鞄の中身を出していった。





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