Fift 〜クリスタルクロニクル〜

frd

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クリスタルに誘われる者達

バスカリアの雄は思考錯誤していた

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 身構えたFRDと青銅のファイターはゴブリンファイターに殺気を放ち威嚇する。FRDは少ないながらも異世界で経験し得た知識を使い瞬時に策を練り背中越しで簡単に説明する。

 「なぎ払いは使えるよね?俺が飛び込んでその後右に反れるから、君は左に突っ込んで剣じゃなくて盾でなぎ払いをやってみて!その後反対にも同じ様に!それを繰り返すから!」

 突然早口で説明され、尚且つ盾で剣技を使うという突拍子もない事に青銅のファイターは慌てた。

 「え?…盾…?!」

 「大丈夫!盾でやってみて! 行くよ!!」

 そう言ってFRDは構えた鉄剣を宙に放り投げた。

 ゴブリンファイターと青銅のファイターはその突飛な行動に放り投げた鉄剣を見てしまう、その刹那ゴブリンファイターに飛び込んだFRDは右脚で「なぎ払い」を使い数匹を一度にスタンさせる。
 そのまま宙に浮いた鉄剣を掴み取るとと勢い良く回転しながらスタンさせたゴブリンファイター達を横薙ぎに斬り払った!
 ゴブリンファイターは放られた鉄剣で余所見してしまった事とスタンの効果で隙が生まれ、見事に一撃で倒されてしまった。

 突然の事で見惚れてしまう青銅のファイターにFRDは背を向けたまま喋る。

 「準備は良い?!」

 FRDは右に反りながら今度は鉄剣で右側のゴブリンファイターに斬りかかると同時に青銅のファイターは声を上げる。

 「はい!!」

 威勢良く青銅のファイターは左側に飛び込み、言われた通り盾を使って「なぎ払い」を使ってみる。
 すると剣を使う通常の「なぎ払い」よりも広範囲に対してスタン効果があった、これはファイターの1つ上のジョブ「ナイト」のシールド・バッシュに近い効果だった。

 青銅のファイターは凄く驚いたが、説明したFRDは知っていたのだ。
 初めて異世界で得た技「なぎ払い」の可能性というよりも「技」の可能性を……

 これは初の異世界で彼は何もできなかったがバスカリア周辺で色々と試し、思考を巡らせていたからこその収穫だったのだ。故に脚でなぎ払うことも手に持った物ならばどんな物でも「なぎ払い」が出来る事を知っていたのだ。

 右側に斬りかかったFRDはすぐ様スタンされた左側のスタン効果中のゴブリンファイターに渾身の力で一閃、二閃すると難なくスタンされたゴブリンファイター達を倒した。
 これは初級ファイターではあり得なかった。だがFRDはさっきまで倒したゴブリンファイターの経験値を得て、かなりLvが上がっていたのと、同じゴブリン系を倒し続けた事で癖や何処が急所なのかを理解し始めたからだった。

 支持通りに青銅のファイターは右側に盾を使い「なぎ払い」を繰り出す。その後を追うようにFRDが斬りかかる。
 左右交互に連携してゴブリンファイターを確実に倒して行くと、どんどんゴブリンファイターの数は減って行ったが、残り2匹の時点で片方のゴブリンファイターと交戦していた青銅のファイターはスタミナを無くし膝を着いてしまった。

   (!!…マズイ!)

 少し離れた所でFRDはゴブリンファイターを倒し、すぐに反転して青銅のファイターを助けに向かうが間に合わない!
 青銅のファイターの右側からゴブリンファイターの大鉈が上から振り落とされる!

 「!!…キャァ!」

 膝を着き左手に盾を持っていた為に反応が遅れ右肩を斬られてしまう。だが青銅のファイターは高い声を上げながらも後ろに反れた為、致命傷には至らなかった。だが肩当てが壊れた衝撃とダメージで意識を失い倒れた。
 血飛沫を見たFRDは目の色を替え更にスピードを上げて間合いを詰めてる。そして再び構え直し青銅のファイターへ斬りかかろうとするゴブリンファイターの首を瞬時に斬り飛ばした。

 FRDは急いで倒れた青銅のファイターの背中を起こし抱きかかえる。持っていた最後のポーションを割れた肩当てから脈打つ血に向かって注ぐと血は止まり薄く光り出した。
 青銅のファイターの首に手を当て脈を確認しながら辺りを見廻し、安全だと理解するとFRDは深く大きなため息をもらした……




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