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クリスタルに誘われる者達
一方その頃 地下迷宮ディノバルド 中編
しおりを挟む「ゾーンの…ふん…ファイターにハンターか…」
そう呟くと憤叙は黒杖に魔力を込めだした。イチバンは刀に手を掛け、フィッシュは何かに気付き軽く身構えた。
憤叙はスキル「職業鑑定」を持っていて相手を確認しウィンドウに現れるアステラとゾーンの区別表示にプラスしてその者のジョブが一緒に表示されるのだった。
ゾーンの二人も正面階段にいるのがアステラ王国の人間だとわかり、ファイターの一人が何かに気付いてもう一人に話しかけた。
「巧…あれ多分教団のふんじょ…敵だよ。」
「え…あの憤叙?!ヤバいねケニーどーしよ?」
ファイターのケニーは憤叙を見た事があるらしく、その強さも知っていたが応戦するつもりでハンターの巧に話しかけた。
「Fさん…クリスタル取ってた…俺達も欲しい……巧取って?」
「Fさんに負けたくないよねー…やってみよーかー?!」
FRDと知り合いらしいこの二人は奥歯を噛み締め身構えた。
正面階段と左階段のやり取りがある中で右階段にも動きがあった。
クリスタルの間で少しざわついた気配を感じた右階段を降りてきた3人は、こっそりとクリスタルの間を覗いた。
「夷鷹さん…アレ教団の憤叙ですよね…アッチの人、戦うみたいだよ!」
「夷鷹っち!アレはまじーな!どーする?!」
「……ふむ…と言うことは…あの二人も初級職だろうから一人が盾役って事か…ならばコチラも揺動すれば…チャイナさん!バジるん!ガチで戦うんじゃないけど行ってみますか?!」
動揺する女ハンターのチャイナと腕を組み悩んでいる女ファイターのバジるんに夷鷹は問いかけると二人は答えた。
「……い…いけます!」
「任せろ!」
少し考えて夷鷹は指示をだす
「チャイナさんは右側に飛んですぐ憤叙に速射を、バジるんは盾を構えながら進んで注意を引きつけて下さい。メイジの俺は後ろから魔法で援護します!開始は向こうが動いたと同時です!(しかし憤叙相手なら…最悪さっき手に入れたアイテムで逃げる事も視野に入れないといけないな…)」
夷鷹は冷や汗を掻きながらも杖を握りしめた。
「了解!!」
二人も手に汗を掻きながらも身構えた。
~魔法2~
炎水風雷地樹鉄の七つの属性に分類され、本来は魔術と法術の2つ分類される。
魔術は炎水風雷の属性を使う。つまり空気中に存在する自然の力を魔力で増幅させ放出するもので、特に攻撃系に優れている。
法術は水地樹鉄の属性を使う。これは大地を構成する物質の力を魔力ですくい取り変換させるもので、防御、援護系に優れている。
2つの違いは、魔術は基本的に地形に関係なく魔力消費が大きく、法術は地形に左右されやすく魔力消費は少ない。
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