Fift 〜クリスタルクロニクル〜

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クリスタルに誘われる者達

一方その頃 地下迷宮ディノバルド 後編

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 左階段側のケニーは剣を肩に乗せ中央階段の憤叙達に向かい、巧はクリスタルに向かい飛び出した!!

 その瞬間それに合わせて憤叙は黒杖を横に構えケニーにスキル「縮地」を使い飛び出したのだった!

 ケニー「な?!」

 ケニーは予想外の憤叙の飛び出しに剣撃が一瞬遅れてしまった為、憤叙の魔力が付与された黒杖での横殴りを喰らってしまう!

 憤叙「…雑魚め。」

 同時に動いた右階段側のチャイナも飛び出した憤叙に速射をするが、その速さと予想外の動きに矢は空を切った。

 チャイナ「うそ?!当たんない!」

 「行くぜ!!」と言いながら盾で中央階段へ迫って行ったバジるんも憤叙の予想外の動きに戸惑ってしまったのだった。
 夷鷹も戸惑っていたが魔法はまだ放っていなかった。

 バジるん「え?!」

 夷鷹「くっ!…バジるん!前!チャイナさん!…間に合え!」

 憤叙の一撃がケニーに当たる直前、フィッシュは右階段側に敵が居る事を初めからスキル「気配探知」で察知していた為、中位水魔法アクアショットをバジるんに向け既に放っていたのだ。更にイチバンも同時に動き刀を構えチャイナの目の前まで迫っていたのだった!!

 チャイナ「きゃぁぁ!」

 バジるん「しまっ……」

 3箇所で魔力の爆発音が鳴る…ケニーは壁に吹き飛ばされ、バジるんは盾ごと吹き飛んだ。もう一つの爆発音は夷鷹の放った初級炎魔法ファイアだった。それはチャイナに斬りかかったイチバンの刀に当たった…が…イチバンはよろめきながらも刀を飛ばされずに堪えた。

 「やられた…巧…ごめん…」そう言いながらケニーは戦闘不能となり光に包まれ送還され出す。
 バジるんはよろめき瀕死状態になり、チャイナは転がり後ずさると全体を見ていた夷鷹はアイテムボックスを表示した。

 憤叙「クリスタルは渡さぬ。」

 ケニーを吹き飛ばした黒杖に更に魔力を込め背を向けて走る巧に憤叙は上位炎魔法フレアを放った。
 それと同時にフィッシュはすぐにもう一度同じ魔法をバジるんに放ち、イチバンはチャイナに斬りかかっていた!

 フィッシュ「終わりだ。」

 敗戦と悟った夷鷹はアイテムボックスから「帰還の宝玉」を取り出した。

 夷鷹「間に合え…帰還の宝玉!」

 間一髪間に合い、夷鷹とチャイナ、バジるんは地下迷宮ディノバルドの初期位置である転移ゲートに転移した。
 背中からまともに憤叙の魔法を喰らった巧は一発で光に包まれ送還されたのだった。

 巧「…そんな…」

 憤叙「他愛もない…愚か者どもめ…」

 そう言いながら憤叙はゆっくりとクリスタルまで歩き、たどり着くと手をかざしクリスタルを手に入れた。

 「……ふん……次はディアブロに行く………付いてこい!」




       ~スキル・アイテム~


※気配探知
  一定の範囲内の生物の場所をウィンドウに表示する。

※縮地
  敵に対して一瞬で間合いを詰める。

※帰還の宝玉
  周囲に居る使用者と同じ部隊のメンバーを初期位置まで転移させる。使い切り。
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