Fift 〜クリスタルクロニクル〜

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クリスタルに誘われる者達

ジュラ大森林 5IQ聖騎士団

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 一方その頃、春暁ら一行もジュラ大森林中心部に近づきつつあった。

 徐々にモンスターの数も増えていくが、5IQ四天王が3人先頭に立っているので特に問題は無かった。暫く進むと春暁は何かを感じたらしく動きを止めた。

 「どうしました?春暁さん。」

 炎斗が問いかけると春暁は話しかけながら愛刀を抜いた。

 「…あっちにでかいのがいる…炎斗行くよ…雪斗は援護…」

 他の隊員達を置いて行くかの様に春暁は先頭を走り出しその後ろを炎斗が剣に魔力を込めながら追いかける!雪斗はすぐに術式魔導を発動できるよう杖に魔力を込めながら隊員達を引き連れ後を追う。

 春暁の先に見えたでかいのは大蛇だった。青白い鱗で15mくらいの大きさのその大蛇は春暁を見るなり威嚇し始めた、するとうねりながら牙を見せ口から紫の霧を吐き出した。

 「行く…炎斗振り払って…」

 「了解!!」

 春暁は大蛇に向かって高々と飛び上がり頭に目掛け斬る構えを取る!炎斗は剣に込めた魔力を炎の魔法に変え大蛇に向かい炎の爆風を繰り出した!
 炎斗の魔法剣の爆風で霧は多少晴れたが2人は毒を浴びてしまう。だが春暁はお構い無しに大蛇の頭に斬りつけた!大蛇は怯み春暁は着地、炎斗は次の魔法剣の準備をしている時に雪斗達は到着した。

 「雪斗…毒」

 「了解!術式展開!樹魔法ポイゾナ」

 周囲味方全体に毒解除の魔法が掛かる。春暁は右に、炎斗は左に回り込み二人がかりで大蛇の胴体部を狙う!雪斗は隊員達に指示を出し正面から攻撃し始めると多少被害は出たが春暁の先制攻撃のお陰で大蛇はあっという間に討伐されたのだった。

 大蛇が倒されたと同時に左前方の少し離れた場所でクリスタルが輝く光の柱が見えた。

 「……少し遠い…あっちか…しまったな……」

 春暁は愛刀をしまいながら残念そうに呟くのだった。




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