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ハドソン領 花街道(仮)編 アイビー村
嘆きの泉
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「はっ?嘆きの泉?何ですか、それ」
家に招いた女性たちと一緒に『嘆きの泉ツアー 』をする事になってしまった。
念の為、翌日のマークさんたちとの話し合いの席で、確認と報告をしようと『嘆きの泉』と言った途端にマークさんに聞き返されてしまった。
嘆きの泉はやっぱり正式名称ではないという事だよね?
「え~と村の女性たちに昨日聞いたんです。アイビー村の西側の端にある森に泉の事なのですが、泉には別の名前があるのですか?」
「西の端っていうと、、、。マーク、あれじゃないか?ほらっ、子どもの頃、肝試しで行った泉の事だろ?」
あ、肝試しってハッキリ言っちゃってるよ。
「あ、あぁ~、あの泉かぁ。確か前に息子が夜に行きたいとか何とか言ってたなぁ。
あそこ、今は嘆きの泉とか呼ばれてるのか。レオンは知ってたのか?」
「俺も最近、娘から聞かれたんだよ。夜に行っても幽霊は出ないのか、とかなんとか言っててな。聞けば友達に夜の散歩に誘われたって言ってたな」
それって、、、。一応、年齢を聞いておこうかな。
「・・・・レオンさん。娘さんておいくつですか?」
「ん?この前、十三になったけど、年齢が何か関係あるのかい?」
十三歳かぁ~。微妙なお年頃だなぁ。友達ってきっと男の子だよね?
「あの、レオンさんは因みに男女交際は娘さんが何歳になってから、みたいな考えとかがあったりします?」
「えぇっ?ウチの娘はまだ十三だよ。まだ男と付き合うとか早いって」
「いや、普通じゃないか?婚約とか結婚はまだ早いだろうが、俺たちの頃でもそんぐらいの歳には仲良い女の子の一人や二人いただろうが。
でもティアナさん、なんだって急にレオンの娘の話に?」
レオンさんの反応が微妙だけれど、アイビー村の活性化計画に嘆きの泉を組み入れるなら後から知られちゃうか。
「あのですね。マークさんたちが肝試しをしていた泉を村の若い人たちは、『嘆きの泉 』と呼んでいるそうです。
それでこの時期の夜に泉を見に行くと、泉が青白く光っている事があるらしいです。その事はご存じでしたか?」
「さぁ?私は見た事がないですねぇ。そもそも同じ場所に何度も肝試しをしに行くもんでもないでしょう?
子どもの足でも十分ちょっと歩いて行ける距離の場所ですし」
「俺はニ、三回行った事があるけど、やっぱり光ってはいなかったなぁ。肝試しで泉まで行けずに逃げ帰った子どもの作り話じゃないのかな」
「いえ、光っているのを見た人たちはいるみたいです。昨日、話を聞いた人の中にも『見た』と言っている人がいました。
それでですね。今は『嘆きの泉 』は、告白やプロポーズをする場所として利用されているみたいです。泉が青白く光っていると告白が成功する、みたいな事も言われているみたいですね」
「はっ?告白?」
「態々、あの泉で?」
「・・・・・」
マークさんとゼンさんは、『信じられない』というような表情で驚いていたけれど、レオンさんは驚いた表情の後、何かに気付いた様子で一瞬、目を大きく見開いて考えこんでしまった。
これは、、、気付いちゃったかな。まぁ、気付くよねぇ~。
「もしかして、、、ポリーの友達って、、、、」
「あ、そうか!ポリーちゃん、可愛いもんなぁ。そうか、そういう事か!」
レオンさんの呟きが聞こえたゼンさんも察したらしい。それから取り乱したレオンさんをマークさんが宥めるのに数分掛かっていた。
まぁ、娘を持つ男親なら普通の反応なのかな。
「それでアンナさんたちと今度、夜に嘆きの泉を見に行く事になったんですよ。何人参加するのかは分かりませんが、プロポーズ待ちの女の子たちに声を掛けるって言ってました」
「プロポーズ待ち、、、。
はぁ、本当にあの泉が告白場所になっているのですか。しかも夜限定で。
確かに昼間に行っても何も無い小さな泉ですけどねぇ。でも本当に青白く光ったりするのですか?そう言った噂話を聞いた子どもたちが見た気になっているだけでは?
少なくても私たちの世代で見たと言っていたのは居ませんでしたよ?」
マークさんの言葉にそういう可能性があるのは私も分かってはいる。でも子どもだけじゃなくて、成人している人たちも『見た』と言っているなら本当の事じゃないか、と思うんだよね。
昔は光っていなかったけれど、時とともに光るようになったとか?
もしかしたら泉が光るようになった理由が何かあるのかな。
「しかし、なんでまた告白する場所に、嘆きの泉なんて名前を付けたんだろうな。確かあの泉って呼び名があったよな?」
あ、それは有難い!
『嘆きの泉』という呼び名は、デートスポットとしては微妙だよねぇ。無理矢理に違う呼び名を付けるのも地元の人からしたら微妙だろうしね。
「あぁ、確か親父たちは女神の泉って呼んでなかったか?」
何ですって!?
ゼンさんの言葉に今度は私が驚いて身を乗り出してしまった。『嘆きの泉』と『女神の泉』って物凄い違いなんですけど?
「あ~、そんな風に言ってたなぁ。確か女神様の昔話か何かがあったんじゃなかったか?マーク、覚えてないか?」
「・・・・あっ!そう言えば、そんな話を昔、先代の爺さんに聞いた覚えがあるな。
確か愛と平和の女神ディーナ様が、ある月夜の晩、王都の城に行く途中でこの地に降りたった。地に足をついたら足が汚れたので泉で洗ったんだとか。それで『女神様の足洗いの泉』と呼ばれるようになった、だっけかな。
それがいつの間にか短く『女神の泉』と呼ばれるようになったらしいよ」
確かに『女神様の足洗いの泉』は長いよね。そりゃあ、略すよね、、、って!!
何でそれが嘆きの泉に?というか、神聖な泉を肝試しで利用するって罰当たりものでは?
しかも愛と平和の女神ディーナ様って、この国では超メジャーな女神様なのに、何故、その泉を放置してるかな~。なんにも無くないじゃん!
裏取りはアシュトンさんにお願いしようとアシュトンさんに視線を向ければ、『心得ました』というようにメモを取りながら無言で頷いていた。
アシュトンさんて仕事が出来る人だよね~。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ここまでお読み下さりありがとうございます。
「いいね」やエールでの応援もいつもありがとうございます。
家に招いた女性たちと一緒に『嘆きの泉ツアー 』をする事になってしまった。
念の為、翌日のマークさんたちとの話し合いの席で、確認と報告をしようと『嘆きの泉』と言った途端にマークさんに聞き返されてしまった。
嘆きの泉はやっぱり正式名称ではないという事だよね?
「え~と村の女性たちに昨日聞いたんです。アイビー村の西側の端にある森に泉の事なのですが、泉には別の名前があるのですか?」
「西の端っていうと、、、。マーク、あれじゃないか?ほらっ、子どもの頃、肝試しで行った泉の事だろ?」
あ、肝試しってハッキリ言っちゃってるよ。
「あ、あぁ~、あの泉かぁ。確か前に息子が夜に行きたいとか何とか言ってたなぁ。
あそこ、今は嘆きの泉とか呼ばれてるのか。レオンは知ってたのか?」
「俺も最近、娘から聞かれたんだよ。夜に行っても幽霊は出ないのか、とかなんとか言っててな。聞けば友達に夜の散歩に誘われたって言ってたな」
それって、、、。一応、年齢を聞いておこうかな。
「・・・・レオンさん。娘さんておいくつですか?」
「ん?この前、十三になったけど、年齢が何か関係あるのかい?」
十三歳かぁ~。微妙なお年頃だなぁ。友達ってきっと男の子だよね?
「あの、レオンさんは因みに男女交際は娘さんが何歳になってから、みたいな考えとかがあったりします?」
「えぇっ?ウチの娘はまだ十三だよ。まだ男と付き合うとか早いって」
「いや、普通じゃないか?婚約とか結婚はまだ早いだろうが、俺たちの頃でもそんぐらいの歳には仲良い女の子の一人や二人いただろうが。
でもティアナさん、なんだって急にレオンの娘の話に?」
レオンさんの反応が微妙だけれど、アイビー村の活性化計画に嘆きの泉を組み入れるなら後から知られちゃうか。
「あのですね。マークさんたちが肝試しをしていた泉を村の若い人たちは、『嘆きの泉 』と呼んでいるそうです。
それでこの時期の夜に泉を見に行くと、泉が青白く光っている事があるらしいです。その事はご存じでしたか?」
「さぁ?私は見た事がないですねぇ。そもそも同じ場所に何度も肝試しをしに行くもんでもないでしょう?
子どもの足でも十分ちょっと歩いて行ける距離の場所ですし」
「俺はニ、三回行った事があるけど、やっぱり光ってはいなかったなぁ。肝試しで泉まで行けずに逃げ帰った子どもの作り話じゃないのかな」
「いえ、光っているのを見た人たちはいるみたいです。昨日、話を聞いた人の中にも『見た』と言っている人がいました。
それでですね。今は『嘆きの泉 』は、告白やプロポーズをする場所として利用されているみたいです。泉が青白く光っていると告白が成功する、みたいな事も言われているみたいですね」
「はっ?告白?」
「態々、あの泉で?」
「・・・・・」
マークさんとゼンさんは、『信じられない』というような表情で驚いていたけれど、レオンさんは驚いた表情の後、何かに気付いた様子で一瞬、目を大きく見開いて考えこんでしまった。
これは、、、気付いちゃったかな。まぁ、気付くよねぇ~。
「もしかして、、、ポリーの友達って、、、、」
「あ、そうか!ポリーちゃん、可愛いもんなぁ。そうか、そういう事か!」
レオンさんの呟きが聞こえたゼンさんも察したらしい。それから取り乱したレオンさんをマークさんが宥めるのに数分掛かっていた。
まぁ、娘を持つ男親なら普通の反応なのかな。
「それでアンナさんたちと今度、夜に嘆きの泉を見に行く事になったんですよ。何人参加するのかは分かりませんが、プロポーズ待ちの女の子たちに声を掛けるって言ってました」
「プロポーズ待ち、、、。
はぁ、本当にあの泉が告白場所になっているのですか。しかも夜限定で。
確かに昼間に行っても何も無い小さな泉ですけどねぇ。でも本当に青白く光ったりするのですか?そう言った噂話を聞いた子どもたちが見た気になっているだけでは?
少なくても私たちの世代で見たと言っていたのは居ませんでしたよ?」
マークさんの言葉にそういう可能性があるのは私も分かってはいる。でも子どもだけじゃなくて、成人している人たちも『見た』と言っているなら本当の事じゃないか、と思うんだよね。
昔は光っていなかったけれど、時とともに光るようになったとか?
もしかしたら泉が光るようになった理由が何かあるのかな。
「しかし、なんでまた告白する場所に、嘆きの泉なんて名前を付けたんだろうな。確かあの泉って呼び名があったよな?」
あ、それは有難い!
『嘆きの泉』という呼び名は、デートスポットとしては微妙だよねぇ。無理矢理に違う呼び名を付けるのも地元の人からしたら微妙だろうしね。
「あぁ、確か親父たちは女神の泉って呼んでなかったか?」
何ですって!?
ゼンさんの言葉に今度は私が驚いて身を乗り出してしまった。『嘆きの泉』と『女神の泉』って物凄い違いなんですけど?
「あ~、そんな風に言ってたなぁ。確か女神様の昔話か何かがあったんじゃなかったか?マーク、覚えてないか?」
「・・・・あっ!そう言えば、そんな話を昔、先代の爺さんに聞いた覚えがあるな。
確か愛と平和の女神ディーナ様が、ある月夜の晩、王都の城に行く途中でこの地に降りたった。地に足をついたら足が汚れたので泉で洗ったんだとか。それで『女神様の足洗いの泉』と呼ばれるようになった、だっけかな。
それがいつの間にか短く『女神の泉』と呼ばれるようになったらしいよ」
確かに『女神様の足洗いの泉』は長いよね。そりゃあ、略すよね、、、って!!
何でそれが嘆きの泉に?というか、神聖な泉を肝試しで利用するって罰当たりものでは?
しかも愛と平和の女神ディーナ様って、この国では超メジャーな女神様なのに、何故、その泉を放置してるかな~。なんにも無くないじゃん!
裏取りはアシュトンさんにお願いしようとアシュトンさんに視線を向ければ、『心得ました』というようにメモを取りながら無言で頷いていた。
アシュトンさんて仕事が出来る人だよね~。
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ここまでお読み下さりありがとうございます。
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