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レイチェルの章
国王の怒り
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「もう貴様の言うことなど、聞かない。
この場で破棄を言い渡す!」
この場にいる全ての人達が呆気に取られています。
それはそうですよね。他の国ならいざ知らず、この国では勝手に婚約を結んだり、破棄をしたりしませんから。
宣言しただけで、どうにでもなるなら私だって早くそうしてますよ。
「あなたが勝手に決めることは出来ません。
それにもう全て決まっております」
このバカのお陰でこっちも心が冷えて冷静に対処できると言うものです。
「何が決まっていると言うのだ!
婚約か?
そんなものインチキ女神が決めた事だろう」
わー言った!
言っちゃいましたね。
女神様を否定するなど、
いくら王族でも、その発言はまずいですよね。
王族がそれを言ったらこの国の根幹を揺るがす事になる。
あーあ国王陛下のお顔は今にも爆発しそうに真っ赤です。
隣の王妃様も真っ青になっています。
確か、王妃様も女神否定派ですもんね。
自分にもお咎めが及ぶ可能もありますもんね。
「ニコラス! いい加減にしろ!
なんと言う騒ぎを起こしてくれたんだ!」
「ち、父上聞いて下さい。
私はこのレイチェルとの婚約を破棄する宣言をしているのです」
「だまれ! 貴様が婚約破棄などと口にする資格も権利もない。
お前のような恥知らずはもう王家にもは必要はない。
誰か、この者を追い出してくれ、頭が冷えるまで牢にでも入れておけ」
護衛の者がやって来て、ニコラス殿下を拘束します。
「何をする! 父上あんまりです。私が何をしたと言うのですか?」
「何があんまりだ! 貴様の行動があんまりだろうが!
何をしただと? そこにいる令嬢と不貞を働いていた事は報告にあがっている。
シラを切っても遅い」
「そ、それは… 」
「もう全て女神様もお分かりになっている。
よってレイチェル嬢からの婚約破棄が成立した。
お前が破棄された側だ!」
「え?」
ニコラス殿下は私を見る
私はニッコリ笑って
「全て分かっておりましたよ
それでも、私は婚約解消でよかったのです。
でも、女神様がお許しにはなりませんでした。
よって、ニコラス殿下あなたとの婚約は破棄させてもらいますね」
そう言って証明書を開いて見せる。
「お望み通り、婚約はなくなりましたよ。
よかったですね。
私の話を聞いて、取りあえず大人しくしていれば、もう少しで国王陛下から私達の婚約の解消が発表になっていたのに…
残念ですわ
こんなことになってしまって…」
「え? そんな… なぜ言ってくれなかったんだ。」
「私は何度も止めましたよね?
お静かにと。
1人で息巻いて、暴走したのは殿下ですよ?」
ニコラス様はそのままその場に崩れるようにしゃがみ込みました。
その場からそーと逃げ出そうとしたリネット嬢も護衛騎士に捕まって、一緒に連れていかれました。
自業自得だから、しょうがありませんね。
この場で破棄を言い渡す!」
この場にいる全ての人達が呆気に取られています。
それはそうですよね。他の国ならいざ知らず、この国では勝手に婚約を結んだり、破棄をしたりしませんから。
宣言しただけで、どうにでもなるなら私だって早くそうしてますよ。
「あなたが勝手に決めることは出来ません。
それにもう全て決まっております」
このバカのお陰でこっちも心が冷えて冷静に対処できると言うものです。
「何が決まっていると言うのだ!
婚約か?
そんなものインチキ女神が決めた事だろう」
わー言った!
言っちゃいましたね。
女神様を否定するなど、
いくら王族でも、その発言はまずいですよね。
王族がそれを言ったらこの国の根幹を揺るがす事になる。
あーあ国王陛下のお顔は今にも爆発しそうに真っ赤です。
隣の王妃様も真っ青になっています。
確か、王妃様も女神否定派ですもんね。
自分にもお咎めが及ぶ可能もありますもんね。
「ニコラス! いい加減にしろ!
なんと言う騒ぎを起こしてくれたんだ!」
「ち、父上聞いて下さい。
私はこのレイチェルとの婚約を破棄する宣言をしているのです」
「だまれ! 貴様が婚約破棄などと口にする資格も権利もない。
お前のような恥知らずはもう王家にもは必要はない。
誰か、この者を追い出してくれ、頭が冷えるまで牢にでも入れておけ」
護衛の者がやって来て、ニコラス殿下を拘束します。
「何をする! 父上あんまりです。私が何をしたと言うのですか?」
「何があんまりだ! 貴様の行動があんまりだろうが!
何をしただと? そこにいる令嬢と不貞を働いていた事は報告にあがっている。
シラを切っても遅い」
「そ、それは… 」
「もう全て女神様もお分かりになっている。
よってレイチェル嬢からの婚約破棄が成立した。
お前が破棄された側だ!」
「え?」
ニコラス殿下は私を見る
私はニッコリ笑って
「全て分かっておりましたよ
それでも、私は婚約解消でよかったのです。
でも、女神様がお許しにはなりませんでした。
よって、ニコラス殿下あなたとの婚約は破棄させてもらいますね」
そう言って証明書を開いて見せる。
「お望み通り、婚約はなくなりましたよ。
よかったですね。
私の話を聞いて、取りあえず大人しくしていれば、もう少しで国王陛下から私達の婚約の解消が発表になっていたのに…
残念ですわ
こんなことになってしまって…」
「え? そんな… なぜ言ってくれなかったんだ。」
「私は何度も止めましたよね?
お静かにと。
1人で息巻いて、暴走したのは殿下ですよ?」
ニコラス様はそのままその場に崩れるようにしゃがみ込みました。
その場からそーと逃げ出そうとしたリネット嬢も護衛騎士に捕まって、一緒に連れていかれました。
自業自得だから、しょうがありませんね。
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