44 / 45
レイチェルの章
全て女神様が見越してた?
しおりを挟む
パーティーから、3日後のことクロードが訪ねて来た。
「レイチェル、どう落ち着いた?」
「ええ、ありがとう
だいぶ気持ちの整理も付いたわ」
パーティー後、何だか力が抜けてぼーとしてしまっていました。
「ニコラスの刑の軽減を願い出たんだって?」
「ええ、殿下…もう違ったわね。
ニコラスが短鞭で100叩きの刑だって聞いた時にさすがにそれは気の毒だと思ってしまって…
だって、お父様に聞いた話だと王妃様に洗脳されていたようなものでしょ?
リネットさんと不貞をはたらいていたのは許せないけど、それはニコラスを愛していたからではなく、婚約者として蔑ろにされたのが嫌ってだけだし…」
「ふーん。少しも好意はなかったのかい?」
「ニコラスに婚約破棄をしろって言われてから、何度も考えたんだけど、男の人として魅力を感じた事はなかったかな…
どちらかと言えば、ダメな弟を更正させようと頑張っていたみたいな感じたかしら?」
「ダメな弟か それはニコラスも気の毒に」
「だから、100回を何とか半分にならないか?って言ってみたんだけど、ダメだって。
私の事より女神様に対する侮辱罪のが重いからって。
だから、せめて短鞭より威力の弱い鞭にしてあげてくれって頼んだの」
「あんなに嫌な態度を取られたのに優しいな。
縄鞭だったらしいけど、それでも仰向けになれないほどの状態で、痛さで夜も寝れないらしいけどね」
「リネットさんの家も罰を受けたの?」
「直接はあの令嬢のせいではなく、死刑になった宰相と繋がりがあった家だったからみたいだね」
今回、私の婚約破棄が始まりだったけど、お父様とおじさまがいろいろ調べたら、宰相様の不正や反逆の証拠が出てきたらしく、その事で幾つかの家も罰を受ける事になったらしい。
その一つがリネットさんの家だったのね。
こう言った事も、女神様は見越していたのかしら?
まさかそのための婚約だったなんて事はないわよね?
「ところで、久しぶりにミゲルの焼き菓子店へ行かないかい?
レイチェルの好きなチェリーパイをご馳走するよ」
「わあ 行きたいわ
そう言えば、このところ全然お出かけしてなかったの」
私達は早速、馬車に乗りチェリーパイを食べに行きました。
「レイチェル、どう落ち着いた?」
「ええ、ありがとう
だいぶ気持ちの整理も付いたわ」
パーティー後、何だか力が抜けてぼーとしてしまっていました。
「ニコラスの刑の軽減を願い出たんだって?」
「ええ、殿下…もう違ったわね。
ニコラスが短鞭で100叩きの刑だって聞いた時にさすがにそれは気の毒だと思ってしまって…
だって、お父様に聞いた話だと王妃様に洗脳されていたようなものでしょ?
リネットさんと不貞をはたらいていたのは許せないけど、それはニコラスを愛していたからではなく、婚約者として蔑ろにされたのが嫌ってだけだし…」
「ふーん。少しも好意はなかったのかい?」
「ニコラスに婚約破棄をしろって言われてから、何度も考えたんだけど、男の人として魅力を感じた事はなかったかな…
どちらかと言えば、ダメな弟を更正させようと頑張っていたみたいな感じたかしら?」
「ダメな弟か それはニコラスも気の毒に」
「だから、100回を何とか半分にならないか?って言ってみたんだけど、ダメだって。
私の事より女神様に対する侮辱罪のが重いからって。
だから、せめて短鞭より威力の弱い鞭にしてあげてくれって頼んだの」
「あんなに嫌な態度を取られたのに優しいな。
縄鞭だったらしいけど、それでも仰向けになれないほどの状態で、痛さで夜も寝れないらしいけどね」
「リネットさんの家も罰を受けたの?」
「直接はあの令嬢のせいではなく、死刑になった宰相と繋がりがあった家だったからみたいだね」
今回、私の婚約破棄が始まりだったけど、お父様とおじさまがいろいろ調べたら、宰相様の不正や反逆の証拠が出てきたらしく、その事で幾つかの家も罰を受ける事になったらしい。
その一つがリネットさんの家だったのね。
こう言った事も、女神様は見越していたのかしら?
まさかそのための婚約だったなんて事はないわよね?
「ところで、久しぶりにミゲルの焼き菓子店へ行かないかい?
レイチェルの好きなチェリーパイをご馳走するよ」
「わあ 行きたいわ
そう言えば、このところ全然お出かけしてなかったの」
私達は早速、馬車に乗りチェリーパイを食べに行きました。
0
あなたにおすすめの小説
なにひとつ、まちがっていない。
いぬい たすく
恋愛
若くして王となるレジナルドは従妹でもある公爵令嬢エレノーラとの婚約を解消した。
それにかわる恋人との結婚に胸を躍らせる彼には見えなかった。
――なにもかもを間違えた。
そう後悔する自分の将来の姿が。
Q この世界の、この国の技術レベルってどのくらい?政治体制はどんな感じなの?
A 作者もそこまで考えていません。
どうぞ頭のネジを二三本緩めてからお読みください。
あなたのことなんて、もうどうでもいいです
もるだ
恋愛
舞踏会でレオニーに突きつけられたのは婚約破棄だった。婚約者の相手にぶつかられて派手に転んだせいで、大騒ぎになったのに……。日々の業務を押しつけられ怒鳴りつけられいいように扱われていたレオニーは限界を迎える。そして、気がつくと魔法が使えるようになっていた。
元婚約者にこき使われていたレオニーは復讐を始める。
勝手に勘違いして、婚約破棄したあなたが悪い
猿喰 森繁
恋愛
「アリシア。婚約破棄をしてほしい」
「婚約破棄…ですか」
「君と僕とでは、やはり身分が違いすぎるんだ」
「やっぱり上流階級の人間は、上流階級同士でくっつくべきだと思うの。あなたもそう思わない?」
「はぁ…」
なんと返したら良いのか。
私の家は、一代貴族と言われている。いわゆる平民からの成り上がりである。
そんなわけで、没落貴族の息子と政略結婚ならぬ政略婚約をしていたが、その相手から婚約破棄をされてしまった。
理由は、私の家が事業に失敗して、莫大な借金を抱えてしまったからというものだった。
もちろん、そんなのは誰かが飛ばした噂でしかない。
それを律儀に信じてしまったというわけだ。
金の切れ目が縁の切れ目って、本当なのね。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
全てから捨てられた伯爵令嬢は。
毒島醜女
恋愛
姉ルヴィが「あんたの婚約者、寝取ったから!」と職場に押し込んできたユークレース・エーデルシュタイン。
更に職場のお局には強引にクビを言い渡されてしまう。
結婚する気がなかったとは言え、これからどうすればいいのかと途方に暮れる彼女の前に帝国人の迷子の子供が現れる。
彼を助けたことで、薄幸なユークレースの人生は大きく変わり始める。
通常の王国語は「」
帝国語=外国語は『』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる