婚約破棄された悪役令嬢が実は本物の聖女でした。

ゆうゆう

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パルフィートへ

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「やっぱり、この姿は目立つかしら?」

カイルが運んできてくれたシチューを食べながら、聞きました。

「ああ、特にこの国にいる間は目立たない方がいい。
明日にはパルフィートへ入れるから」

「え? パルフィートへ私も行くの?
私は修道院送られるのよ」

「君が覚醒して、聖女となったからにはこの国に残してはいけない。
オレ… いや僕は我が国の聖女マリナ様に君を探すように頼まれてこの国へ来ていたんだ」

「どういう事?
それは聖女様の血を受け継ぐ者って言うのと関係があるの?」

「ああ、詳しい事はマリナ様に直接聞くといい。
僕に付いて来てくれるね?」

「どうするのがいいのか、分からないけどこのまま修道院へ行かずカイルとパルフィートへ行ったら、逃げたと思われないかしら?
その前になぜ私が修道院へ行くのか聞いてほしいの」

私はカイルに、婚約者を義妹に取られ婚約破棄された事、その義妹をいじめたと言うやってもいない罪で修道院へ送られる事を話しました。

「いくら婚約破棄されたとは言え、アランソル王国の王子の婚約者だった人間が収容される修道院へ行く途中で消えてしまったら、騒ぎになる可能性はあるでしょ?
カイルにも迷惑がかかるかもしれないわ」

カイルは話を聞いて、考え込んでいる。

「そうか、王子の婚約者だったのか… ならますますエレーナは聖女と関係が濃厚だね」
と私には分からない事を言っています。

「エレーナが行方不明って言う事にしてもいいけど、今日ワーウルフに襲われたのは事実だろ?
本来なら、僕達は崖から落ちて死んでいたハズだ。
だから、それを本当にしてしまおう」

そう言ってカイルは安心させるように、微笑みました。

「じゃあ僕は、明日の準備をしてくる。
エレーナはもう休んでくれ、明日も朝早く出発するから。
誰か来ても絶対に開けないでくれ」
そう言って部屋を出ていきました。

私はドアに鍵をかけ、残りの食事を食べきり、ベッドに横になると知らないうちに眠ってしまったようです。

次の日の早朝
髪をまとめて、簡単に結い上げて髪が目立たないようにした。

前に侍女に教えてもらった自分でも出来る髪型だけど、まさかこんな事が役に立つとは思わなかった。

そこに、ショールを頭からかけて馬車に乗りました。
ショールはカイルが宿の女将さんに借りていたが、あの後売ってもらったらしい。

「じゃあ行くよ、ここからならお昼過ぎには検問所のある町に着くと思う」

崖から落ちた事で随分距離を短縮出来たらしい。

馬車がゆっくり走り出した。

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