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そこら中の木がなぎ倒され、道と畑の区別も出来ないほど泥と瓦礫で全てが覆われていた。
建物と言う建物が崩れさり、吹き飛ばされてしまった。
想像も出来ないくらい巨大な竜巻が雷や暴雨と共にやってきたのだ。
皆、自らの命を守るのがやっとだった。
今生きているのが信じられない程の巨大な力に翻弄された。
何もなくなってしまったこの村は一体どうなるのだろう…
人々は途方にくれていた。
・
・
・
「お父様、お帰りなさい」
「ああ、ただいまリディアーヌ」
憔悴しきったお父様を見て、領地の状態が思った以上に悪かったのだとわかった。
ジャルジェ伯爵領に自然の猛威が襲ったのは1ヶ月前の事だった。
一報を聞いたお父様はすぐさま領地に向かった。
そして今日やっと戻って来たのだ。
お父様の湯浴みと着替えが終わった頃、書斎を訪ねると家族が揃っていた。
お父様、お母様、お兄様。 弟のロンは庭で遊んでいていなかったけど。
私たちが揃ったところでお父様が話し出した。
「今回の災害で領地の北側の5つの村が被害にあった。
どこも村自体が消滅してしまった程のひどい有り様でね」
お父様はため息をつき、疲れきった声で続ける
「領地の屋敷の辺りは被害はなかったから、屋敷の倉庫に備蓄してあった食料やテント類を全て運んで、いろいろ手を尽くしているが被害があまりにも大きくてね」
我がジャルジェ伯爵家の領地は北から南に縦長に広がっている。
今回、北側の領地で嵐と竜巻が同時にやって来て、5つの村と1つの町を壊滅的に襲っていった。
奇跡的に人的被害は少なかったものの、畑と建物はほぼなくなってしまった。
全て元通りにするには、莫大なお金と時間がかかりそうだ。
お父様は町長や村長と話し合い、新たな町と3つの村に統合して、開拓を進めるらしい
物資の搬入や建物の整備上5つ6つに分けるのが難しいらしい。
それでも伯爵家の全財産をなげうっても足りず、莫大な借金を作ることになりそうだとお父様は言った。
国に援助も願い出るつもりらしいけど、到底賄える規模の話ではないらしい。
何年もかけてゆっくり出来るのであれば、そこまで借金をする必要もないだろうが、なにせ、今住むところや食べることに困っている千人からの領民がいるのだ。
それを見捨てる事も出来ない。
「みんなすまないが、これから少し我慢してもらう事も増えてしまうかも知れない」
頭を下げながらお父様が言った。
「何を言っているのですか、あなた。
こんな時だもの家族で力を合わせましょう」
お母様はそう言ってお父様の手を握っていた。
そうよね、みんなで乗り切らなくっちゃ。
お兄様も私も頷きあった。
それからは毎日お父様が知り合いへ援助や借金のお願いをしに奔走している。
そんなある日、とある大商人が家にやってきた。
彼の名はアラリコ・ロエベ。
この国の1、2を争う大きな商会の会長だ。
もともとはしがない男爵家の次男坊だった彼は1代でロエベ商会を国でも有数な大商会にした程の人だ。
その偉業を称え男爵家が子爵へと位を上げる事もできた程だ。
そんな凄いやり手の商人…もとい子爵様がなぜうちに来たのかしら?
子爵はお父様と長い間話をしていきました。
ロエベ子爵が帰った後、侍従長がお父様が私を呼んでいると言いにきた。
「ロエベ子爵様はなんのご用できたのかしら?
お父様から何か聞いてる?」
私はお父様の書斎へ迎いながら、隣にいる侍従長に聞いてみた。
「いえ、何も聞いておりません」
お父様の近くで何でも見聞きしている筈の侍従長も二人の話し合いの場では席を外していたようだった。
書斎に行くと難しい顔をしたお父様が座って待っていた。
このところ領地の事で苦労されているから、難しい顔など珍しい事ではないのだけど…
なんだか、少し様子が違って見える。
「お父様ロエベ子爵様は何の用でしたの?」
私の顔を見たお父様は顔に困ったような微笑みを宿した。
「ロエベ氏は事業拡大の為に協力をしてほしいと言ってきたんだよ
その代わりうちの伯爵領の為に無期限、無利子で融資をしてくださると。
しかも物資などもロエベ商会の方で融通してくださるそうだ」
「まあ、いいお話ですね、
大量の物資を確保するのも大変だとお父様言ってらしたものね。
でも、なぜうちにそこまで有利になる条件なんですか?」
「うん…この融資の条件は他にあるんだよ…」
「?」何か他にも条件の提示が…
「事業の協力と言うのがロエベ商会が今以上に新たな高位貴族との繋がりを作っていきたいから、私に後ろ楯をお願いしたいと言ってきたんだよ」
??
確かにうちは伯爵家の中でも古い家系だし、由緒ある家柄だけど…
高位貴族との繋がりを求めるなら、うちよりもっと上の家格の家の協力を得た方がいいわよね?
私はそれをお父様に問うと、言い難そうに。
「ロエベ氏の後ろ楯と言うのは婚姻による家同士の繋がりを強くする事なんだよ」
「それは子爵家の子息女と、うちの兄妹誰かとと言うことですか?」
子爵家に令嬢がいれば、お兄様へのお話だけど…まさか
「お前への結婚話だよ」
「… 私ですか?」
まあ、私も数年前に社交界デビューはしていますから、いつそう言った話がきてもおかしくはないのですが…
逆に今まで社交に力を入れないで、全然本気で相手を探してなかったですし、両親に怒られても不思議じゃないところなのです。
でもお兄様もまだだしいいかなぁ~とのんびりしてしまっていたのですから。
貴族の婚約、結婚は家の為です、それは重々分かっています。
なので否はないのですけど…
出来れば尊敬や敬愛できる方であってほしい。
「あの、お相手はロエベ子爵家のご子息ですよね?
私全然知らないのですが…」
いくら社交を怠けている私でも、独身で婚約者が決まっていない年の近い令息達の顔位はなんとなく覚えているはずです。
「ああ、それが少し事情があって社交界には顔を出していないらしい」
「そうですか」
じゃあ少ない私の貴族年鑑的知識の中にお顔がなくても仕方ないと言うことですね。
「それでだ、書類上の婚姻をお前とご子息のテオバルド殿との間で結んでほしいと言われたのだ」
「書類上?」
「ああ テオバルド殿は今、国外にいて、後2年程はこの国に帰って来られないらしい。
しかしロエベ子爵の仕事の都合上、早めに婚姻の手続きだけはさせてほしいと言うのだよ。
そして我がジャルジェ家と親戚であると言う事実を作りたいと」
成る程、それが我が家へ融資する為の条件…
「まぁ、だからなんだな。
相手が不在な訳だから、子爵家へ嫁ぐのは2年後だ。
それまでは今まで通りの生活で構わなと言う事になった。
結婚しても当分お前は今と同じ暮らしをしていける」
「へ?」
「書類上は夫婦となり、お前はリディアーヌ・ロエベになるが、この邸で今まで通り生活をして構わないと言う事だよ」
それは…嬉しい。
嬉しいって事でいいんですよね?
「そう言うことですか…
別にうちの名前を使って悪い取り引きをなさる訳ではないですわね?」
「ああ」
頷くお父様。
「うちと懇意にしている、いくつかの侯爵への足掛かりがほしいようだ」
確かにロエベ商会は大きな商会ですが、うちを含めていくつかの侯爵家は他の商会との繋がりがあるから、今まではあまり取り引きがなかったものね。
「2年後、テオバルド殿が帰って来て改めて2人が顔合わせをして、納得がいかなければ離婚も出来ると言われたんだ」
なるほど。
そしてその辺の細かい事もちゃんと契約書を交わして、もし離婚になっても、融資はそのまま継続出来ることにもなるらしい。
私が承諾すれば、すぐに融資も始まるし領地再生もすすむ。
2年間、変わらない生活が出来るのはありがたいけど、社交界はあまり顔出さない方が良さそうだわ…
夫婦同伴が基本の社交界だもの、結婚して1人で行ったら噂の的になってしまう。
でももともと社交は好きではないし、反対に有難い。
「お父様、私お受けしてもいいですよ」
「リディアーヌ!本当にいいのかい?」
お父様が立ち上がり、私の横に来て、顔を覗き込むように尋ねてくる。
「はい、今は融資を最優先にいたしましょう。
領地復興が第一ですもの。
それに結婚と言っても書類上の事なんですよね?
2年後私が嫌なら離婚も出来るのでしょう?」
「そうだ」
「なら、全然構いません」
「しかし…離婚となればお前にとっては不名誉なことに…」
いや、むしろその後結婚しなくていいのであれば、やりたい事も出来るし…
「かまいません、そんなのどうと言う事ありませんわ。
それに必ず離婚すると言っている訳ではありません。
もしかしたら、とても気の合う方かも知れませんし、楽しみじゃありません?」
私がおどけて言うと。
悲痛が漂う顔色だったお父様から安堵と少しの笑顔がこぼれた。
「すまない。
そしてありがとう。
私はお前を誇りに思うよ」
そんな訳で私は顔も知らない方の花嫁となりました。
建物と言う建物が崩れさり、吹き飛ばされてしまった。
想像も出来ないくらい巨大な竜巻が雷や暴雨と共にやってきたのだ。
皆、自らの命を守るのがやっとだった。
今生きているのが信じられない程の巨大な力に翻弄された。
何もなくなってしまったこの村は一体どうなるのだろう…
人々は途方にくれていた。
・
・
・
「お父様、お帰りなさい」
「ああ、ただいまリディアーヌ」
憔悴しきったお父様を見て、領地の状態が思った以上に悪かったのだとわかった。
ジャルジェ伯爵領に自然の猛威が襲ったのは1ヶ月前の事だった。
一報を聞いたお父様はすぐさま領地に向かった。
そして今日やっと戻って来たのだ。
お父様の湯浴みと着替えが終わった頃、書斎を訪ねると家族が揃っていた。
お父様、お母様、お兄様。 弟のロンは庭で遊んでいていなかったけど。
私たちが揃ったところでお父様が話し出した。
「今回の災害で領地の北側の5つの村が被害にあった。
どこも村自体が消滅してしまった程のひどい有り様でね」
お父様はため息をつき、疲れきった声で続ける
「領地の屋敷の辺りは被害はなかったから、屋敷の倉庫に備蓄してあった食料やテント類を全て運んで、いろいろ手を尽くしているが被害があまりにも大きくてね」
我がジャルジェ伯爵家の領地は北から南に縦長に広がっている。
今回、北側の領地で嵐と竜巻が同時にやって来て、5つの村と1つの町を壊滅的に襲っていった。
奇跡的に人的被害は少なかったものの、畑と建物はほぼなくなってしまった。
全て元通りにするには、莫大なお金と時間がかかりそうだ。
お父様は町長や村長と話し合い、新たな町と3つの村に統合して、開拓を進めるらしい
物資の搬入や建物の整備上5つ6つに分けるのが難しいらしい。
それでも伯爵家の全財産をなげうっても足りず、莫大な借金を作ることになりそうだとお父様は言った。
国に援助も願い出るつもりらしいけど、到底賄える規模の話ではないらしい。
何年もかけてゆっくり出来るのであれば、そこまで借金をする必要もないだろうが、なにせ、今住むところや食べることに困っている千人からの領民がいるのだ。
それを見捨てる事も出来ない。
「みんなすまないが、これから少し我慢してもらう事も増えてしまうかも知れない」
頭を下げながらお父様が言った。
「何を言っているのですか、あなた。
こんな時だもの家族で力を合わせましょう」
お母様はそう言ってお父様の手を握っていた。
そうよね、みんなで乗り切らなくっちゃ。
お兄様も私も頷きあった。
それからは毎日お父様が知り合いへ援助や借金のお願いをしに奔走している。
そんなある日、とある大商人が家にやってきた。
彼の名はアラリコ・ロエベ。
この国の1、2を争う大きな商会の会長だ。
もともとはしがない男爵家の次男坊だった彼は1代でロエベ商会を国でも有数な大商会にした程の人だ。
その偉業を称え男爵家が子爵へと位を上げる事もできた程だ。
そんな凄いやり手の商人…もとい子爵様がなぜうちに来たのかしら?
子爵はお父様と長い間話をしていきました。
ロエベ子爵が帰った後、侍従長がお父様が私を呼んでいると言いにきた。
「ロエベ子爵様はなんのご用できたのかしら?
お父様から何か聞いてる?」
私はお父様の書斎へ迎いながら、隣にいる侍従長に聞いてみた。
「いえ、何も聞いておりません」
お父様の近くで何でも見聞きしている筈の侍従長も二人の話し合いの場では席を外していたようだった。
書斎に行くと難しい顔をしたお父様が座って待っていた。
このところ領地の事で苦労されているから、難しい顔など珍しい事ではないのだけど…
なんだか、少し様子が違って見える。
「お父様ロエベ子爵様は何の用でしたの?」
私の顔を見たお父様は顔に困ったような微笑みを宿した。
「ロエベ氏は事業拡大の為に協力をしてほしいと言ってきたんだよ
その代わりうちの伯爵領の為に無期限、無利子で融資をしてくださると。
しかも物資などもロエベ商会の方で融通してくださるそうだ」
「まあ、いいお話ですね、
大量の物資を確保するのも大変だとお父様言ってらしたものね。
でも、なぜうちにそこまで有利になる条件なんですか?」
「うん…この融資の条件は他にあるんだよ…」
「?」何か他にも条件の提示が…
「事業の協力と言うのがロエベ商会が今以上に新たな高位貴族との繋がりを作っていきたいから、私に後ろ楯をお願いしたいと言ってきたんだよ」
??
確かにうちは伯爵家の中でも古い家系だし、由緒ある家柄だけど…
高位貴族との繋がりを求めるなら、うちよりもっと上の家格の家の協力を得た方がいいわよね?
私はそれをお父様に問うと、言い難そうに。
「ロエベ氏の後ろ楯と言うのは婚姻による家同士の繋がりを強くする事なんだよ」
「それは子爵家の子息女と、うちの兄妹誰かとと言うことですか?」
子爵家に令嬢がいれば、お兄様へのお話だけど…まさか
「お前への結婚話だよ」
「… 私ですか?」
まあ、私も数年前に社交界デビューはしていますから、いつそう言った話がきてもおかしくはないのですが…
逆に今まで社交に力を入れないで、全然本気で相手を探してなかったですし、両親に怒られても不思議じゃないところなのです。
でもお兄様もまだだしいいかなぁ~とのんびりしてしまっていたのですから。
貴族の婚約、結婚は家の為です、それは重々分かっています。
なので否はないのですけど…
出来れば尊敬や敬愛できる方であってほしい。
「あの、お相手はロエベ子爵家のご子息ですよね?
私全然知らないのですが…」
いくら社交を怠けている私でも、独身で婚約者が決まっていない年の近い令息達の顔位はなんとなく覚えているはずです。
「ああ、それが少し事情があって社交界には顔を出していないらしい」
「そうですか」
じゃあ少ない私の貴族年鑑的知識の中にお顔がなくても仕方ないと言うことですね。
「それでだ、書類上の婚姻をお前とご子息のテオバルド殿との間で結んでほしいと言われたのだ」
「書類上?」
「ああ テオバルド殿は今、国外にいて、後2年程はこの国に帰って来られないらしい。
しかしロエベ子爵の仕事の都合上、早めに婚姻の手続きだけはさせてほしいと言うのだよ。
そして我がジャルジェ家と親戚であると言う事実を作りたいと」
成る程、それが我が家へ融資する為の条件…
「まぁ、だからなんだな。
相手が不在な訳だから、子爵家へ嫁ぐのは2年後だ。
それまでは今まで通りの生活で構わなと言う事になった。
結婚しても当分お前は今と同じ暮らしをしていける」
「へ?」
「書類上は夫婦となり、お前はリディアーヌ・ロエベになるが、この邸で今まで通り生活をして構わないと言う事だよ」
それは…嬉しい。
嬉しいって事でいいんですよね?
「そう言うことですか…
別にうちの名前を使って悪い取り引きをなさる訳ではないですわね?」
「ああ」
頷くお父様。
「うちと懇意にしている、いくつかの侯爵への足掛かりがほしいようだ」
確かにロエベ商会は大きな商会ですが、うちを含めていくつかの侯爵家は他の商会との繋がりがあるから、今まではあまり取り引きがなかったものね。
「2年後、テオバルド殿が帰って来て改めて2人が顔合わせをして、納得がいかなければ離婚も出来ると言われたんだ」
なるほど。
そしてその辺の細かい事もちゃんと契約書を交わして、もし離婚になっても、融資はそのまま継続出来ることにもなるらしい。
私が承諾すれば、すぐに融資も始まるし領地再生もすすむ。
2年間、変わらない生活が出来るのはありがたいけど、社交界はあまり顔出さない方が良さそうだわ…
夫婦同伴が基本の社交界だもの、結婚して1人で行ったら噂の的になってしまう。
でももともと社交は好きではないし、反対に有難い。
「お父様、私お受けしてもいいですよ」
「リディアーヌ!本当にいいのかい?」
お父様が立ち上がり、私の横に来て、顔を覗き込むように尋ねてくる。
「はい、今は融資を最優先にいたしましょう。
領地復興が第一ですもの。
それに結婚と言っても書類上の事なんですよね?
2年後私が嫌なら離婚も出来るのでしょう?」
「そうだ」
「なら、全然構いません」
「しかし…離婚となればお前にとっては不名誉なことに…」
いや、むしろその後結婚しなくていいのであれば、やりたい事も出来るし…
「かまいません、そんなのどうと言う事ありませんわ。
それに必ず離婚すると言っている訳ではありません。
もしかしたら、とても気の合う方かも知れませんし、楽しみじゃありません?」
私がおどけて言うと。
悲痛が漂う顔色だったお父様から安堵と少しの笑顔がこぼれた。
「すまない。
そしてありがとう。
私はお前を誇りに思うよ」
そんな訳で私は顔も知らない方の花嫁となりました。
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こちらでまとめてのお礼とさせていただきます。
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