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公爵家の諜報
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最初にジュリアンがダートン伯爵が戸籍機関へ言った話をした聞いてから、一週間が過ぎていた。
ステラの婚約自体が怪しくなったので、公爵家の諜報機関を使い真相を探らせていた。
途中経過として大体の全体像が見えたと報告が上がってきた。
主犯は前伯爵夫人のジータ・ダートン。
彼女は伯爵亡き後、エドガーの後見として今でも伯爵家の決定権を握っている人物だ。
夫が、亡くなり事業が縮小、伯爵家の内情は苦しくなったのにも関わらず、夫人と2人の娘は散財を控えなかった。
段々とお金に困り出した頃、たまたま再開した学友のカミラ。
彼女はステラの父であるアンダーソン子爵の後妻に収まっていた。
ジータよりは格下の子爵家とはいえ伯爵家とは違いお金に困らない生活を送れていたカミラ。
彼女の悩みは、先妻の子であるステラの存在であった。
いくら跡継ぎの男の子を産んだつもりでいても、子爵はステラに婿を取らせて子爵家を継がせる選択肢を捨ててはくれない。
ステラさえいなくなればと愚痴をこぼすカミラを見てジータが話を持ち掛ける。
自分の息子と婚約させよう。
子爵だって娘が伯爵夫人になれるなら、きっと嫁に出すだろう。
そうすれば、カミラの息子が子爵を継ぐ事が出来る。
その代わり金の工面をしてくれと。
カミラが自分が自由に出来る金などそうないと言うと、だったらステラを伯爵家の女主としての教育の為に伯爵家で預かる。
その為の支度金と毎月の交際費として資金の提供をするように、夫を説得する様にと知恵を出す。
ダートン家は腐っても伯爵家だ。高位貴族との付き合いもある。
そこは子爵家では分からない話もあるから、上手く説得すればアンダーソン子爵は信じたのだろう。
カミラはステラがいなくなるのは嬉しいが伯爵夫人になるなんて、納得がいかないと駄々をこね、不満をみせた。
ジータは、まさか本当に大事な息子の嫁にすると思ったのか?と言い出す。
カミラはどういう事かと聞くと婚約はあくまでも振りだ。
ステラを預り数年後には彼女の不貞を理由に婚約破棄して追い出すと言った。
だから、それまでの間にしっかり夫に後継者の指名をさせておけと言うのだった。
どうしてここまで詳しく話が分かったかと言えば、カミラがわざわざ日記に付けていた事。
そしてこの2人のやり取りが、使用人が普通にいる伯爵家の応接室の中で行われた事だったからだ。
貴族の悪い癖だが、使用人を人として認識しなくなる愚か者がたまに存在する。
ジータはそう言った種類の人間だった。
使用人でも、主と信頼関係を築き何を見聞きしても知らない振りの出来るプロもいるが、ステラからも聞いていたが、伯爵家の使用人は人がいいだけの半端者の上、主をよく思っていない。
ないしょ話の仕方も知らないジータは自ら墓穴を掘っていた。
ステラの婚約自体が怪しくなったので、公爵家の諜報機関を使い真相を探らせていた。
途中経過として大体の全体像が見えたと報告が上がってきた。
主犯は前伯爵夫人のジータ・ダートン。
彼女は伯爵亡き後、エドガーの後見として今でも伯爵家の決定権を握っている人物だ。
夫が、亡くなり事業が縮小、伯爵家の内情は苦しくなったのにも関わらず、夫人と2人の娘は散財を控えなかった。
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彼女はステラの父であるアンダーソン子爵の後妻に収まっていた。
ジータよりは格下の子爵家とはいえ伯爵家とは違いお金に困らない生活を送れていたカミラ。
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いくら跡継ぎの男の子を産んだつもりでいても、子爵はステラに婿を取らせて子爵家を継がせる選択肢を捨ててはくれない。
ステラさえいなくなればと愚痴をこぼすカミラを見てジータが話を持ち掛ける。
自分の息子と婚約させよう。
子爵だって娘が伯爵夫人になれるなら、きっと嫁に出すだろう。
そうすれば、カミラの息子が子爵を継ぐ事が出来る。
その代わり金の工面をしてくれと。
カミラが自分が自由に出来る金などそうないと言うと、だったらステラを伯爵家の女主としての教育の為に伯爵家で預かる。
その為の支度金と毎月の交際費として資金の提供をするように、夫を説得する様にと知恵を出す。
ダートン家は腐っても伯爵家だ。高位貴族との付き合いもある。
そこは子爵家では分からない話もあるから、上手く説得すればアンダーソン子爵は信じたのだろう。
カミラはステラがいなくなるのは嬉しいが伯爵夫人になるなんて、納得がいかないと駄々をこね、不満をみせた。
ジータは、まさか本当に大事な息子の嫁にすると思ったのか?と言い出す。
カミラはどういう事かと聞くと婚約はあくまでも振りだ。
ステラを預り数年後には彼女の不貞を理由に婚約破棄して追い出すと言った。
だから、それまでの間にしっかり夫に後継者の指名をさせておけと言うのだった。
どうしてここまで詳しく話が分かったかと言えば、カミラがわざわざ日記に付けていた事。
そしてこの2人のやり取りが、使用人が普通にいる伯爵家の応接室の中で行われた事だったからだ。
貴族の悪い癖だが、使用人を人として認識しなくなる愚か者がたまに存在する。
ジータはそう言った種類の人間だった。
使用人でも、主と信頼関係を築き何を見聞きしても知らない振りの出来るプロもいるが、ステラからも聞いていたが、伯爵家の使用人は人がいいだけの半端者の上、主をよく思っていない。
ないしょ話の仕方も知らないジータは自ら墓穴を掘っていた。
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