王女殿下は家出を計画中

ゆうゆう

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小鳥?じゃなかった…

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次の日、日の出前に起きて、こっそりスペース(空間)へ小鳥の様子をみに行った。

部屋に入ると、何かが動く気配がした。
鳥かごを覗くと目が合った。
緑のような…少し赤みも見える不思議な輝きを放つ大きな瞳…

本当に鳥?
形は確かに鳥なんだけど、なぜか違和感が拭えない。

こっちによって来て、しきりに顔を上げてきた。
私は気を取り直して、声をかけてみる。

「元気になった?大丈夫そうね。
おなかすいてない?」

「え~と、なんて呼ぼう…
とりあえず名前が必要よね?名前つけてもいい?」

話が分かったのか、こっちを見ながら、コクコクと首を縦にふる。
「いいって言ってくれたと思っちゃうよ?
名前はえ~と…」
緑だけど光の加減で赤にも見えるような…瞳。
こんな宝石なかったっけ?
ああ、そうだ!
アレクサンドライト。

「アレクサ…ってどうかな?」
私がそう言った瞬間鳥かごの中が強いひかりに包まれた。
「え?」一瞬何が起こったか分からなかった。
光の眩しさに目を開けていられない、と思ったらもう光は止んでいた。

そしてかごの中には小さな男の子がいた。
「なに?人形?って!小鳥は?アレクサ?」
あわてて周りを見回す。
《僕がアレクサだよ》

!?
しゃべった?いや耳から聞こえてこない。
声が頭の中に響いてる!?

「え?あなたがアレクサ?さっきの小鳥?」

《うん。名前をつけてくれてありがとう》

私は手のひらと同じ位の大きさの小さい男の子をまじまじと眺めた。

「えっと、私はシルビアって言うの。何で突然私たちは話せるの?それにその姿は?」
《それはシルビアがアレクサに名前をくれたからだよ。
アレクサはシルビアと契約したの。契約するとお話出来るの。契約した人間だけ本当の姿を見れるの》

なるほど。でも何の契約だ?そもそもアレクサって何?

「私とアレクサは契約したことになるのね?
でも、何の契約?」

《人間と精霊の契約だよ》

!?

「へ? 精霊? アレクサ精霊なの?」

《そうだよーシルビアよろしくね。シルビアの魔力はとても気持ちいいから、アレクサうれしい!》

まさかの精霊…
ほんとにいた…

私は半ば唖然として、思考がストップ仕掛けた…

《シルビア!シルビア!》

「は!ご、ごめんアレクサ。なに?」

《ここから、出たーい!》

「そっか、気がつかなくてごめんね」

私は鳥かごを開けてあげた。
アレクサは鳥かごから出てくると、虹色に光る透明な羽をひろげた。

「精霊は翔べるの?」

《うん!翔ぶの好き。》

アレクサは私の周りを翔んで肩にストンと降りてきた。
「アレクサ、精霊と契約するとどうなるの?」
《シルビアと僕はいつも一緒だよ》

「そっか、これからよろしくね」
《うん》

思いがけず精霊をゲットしてしまった…

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