王女殿下は家出を計画中

ゆうゆう

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新しい計画

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久しぶりに、部屋でゆっくりとしている。

エマリアたちはこの頃私が活動的だった事を喜んでいたけど、同時に心配もしていた。

それはそうよね、いっつもすぐ体調をくずして寝込んだり、引きこもったりを繰り返していたのだから…

だから、一段落した今日はエマリアからお休みするように言われてしまった。

まあ、それを良いことに魔法道具作りをしようと思う。

今回のミッションで改良した分身にお留守番を頼み、スペース(空間)の作業室に移動した。

さてと「アレクサ出てきていいよ」

《シルビア、呼んだ~?》

このところ夜以外はアレクサをペンダントに閉じ込めちゃってたから、気になってたのよね

「うん、今日は誰にも会わないから、出ていていいよ」

《はーい》

「ごめんね、この所ずーとペンダントのなかで」

《大丈夫なの~前より居心地がいいの~》

アレクサ曰く私は魔力量は凄いけど、今まであまりコントロールや訓練をしていなかったから、いろんな事が人より出来る割には、魔力を一定に安定させるのは下手だったそう。

才能があっても努力はしろってことよね。

だけど、この前のお茶会の準備でアレクサと魔法道具を作ったり、分身魔法を強化したりした事がずいぶんと魔法の練習や訓練になったみたい。

それによって私の魔法が安定して、アレクサにもいい影響が出ているらしい。

「それなら、よかったけど…」

《ここは道具を作るところ?なにするの?》
とアレクサに聞かれた。

「うーん、新しい道具を作ろうと思うんだけど、何がいいかな?」

《作りたい物ないの~?》

「狩猟祭まで2ヶ月を切ったのよね、そろそろ考えないとな~
どうするのがいいかしら?」

私はこの前お茶会のミッションを考えた事で、自分の家出計画とイザベラ様への疑惑確認と報復の仕方を思い付いたのです。

私は狩猟祭を利用して、この国の脱出を試みようかと思っています。
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