漫画みたいな恋がしたい!

mahiro

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二人のヒーロー

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そう思いながら目を瞑れば、いつまで経っても衝撃がやってこない。
可笑しいなと思いながら目をゆっくりと開ければ、仲本さんの振り上げた手を誰かが掴んでた。
一体誰が、と思ってこの先を辿ってみれば真っ直ぐに仲本さんを見つめる玖蕗栖君の姿が。
え、何で玖蕗栖君がここに居るの。


「大丈夫か?」


背後から聞き慣れた声がしたと思って振り返れば、後ろにあった窓が開いていて、そこに峯岸君の姿が。


「み、峯岸君?いつの間に……」


「最初から居たけど。玖蕗栖もさっきから居たぞ」


全然気付かなかった。
どこに居たんだろうっじゃなくて、ということは一部始終見られていたってことだよね。


「ご、ごめん。家のこととか誰かに見られてたなんて気付かなくて僕………」


「杉本のせいじゃないから気にすんな。遅かれ早かれバレるって思ってたし、いいよ」


そう言って峯岸君の大きな手のひらが僕の頭を撫でてきて、安堵からなのか何なのか分からないけど泣きたくなっちゃった。


「大丈夫だから泣くな」


「うん………」


「あのー、イチャイチャするのは構わないけど、こっちどうすりゃいいの?」


そこに玖蕗栖君の申し訳なさそうな声がして、そっちに視線を向ければ、放心状態の仲本さんに逃げようとしてる女の子たちがちらほら。
だけど、玖蕗栖君の雰囲気がピリついてて逃げるに逃げられないみたい。


「玖蕗栖ならどうする?」


「オレ?そうだな…二度と近付かないように約束させっかな。あと破ったらどうなるのかも伝えておく」


二人ともいつの間にこんなに仲良くなったんだろう。
やっぱり目立つ二人だから共通する話題でもあったのかな。


「俺もそれに賛成だな。あと俺の場合は訳の分からないファンクラブの解散をして貰うかな」


「え、」


放心状態だった仲本さんの表情が凍りつき、玖蕗栖君はピリついた雰囲気から一変して入学式前に見かけたときのような輝かしい笑みを浮かべた。


「ハハハ、良いじゃんそれ。オレ賛成。というわけで、杉本君と峯岸に今後一切関わらないことと、ファンクラブの解散をここで約束して貰おうか。峯岸の大事な大事な杉本君を傷つけようとしたんだからそれくらいして貰わないと」


大事なってどういう、と思っていたら背後から手が伸びてきて、峯岸君に抱き締められちゃった。


「?!え、何」


「あとは玖蕗栖に任せてこっち来とけば?巻き込まれると良いことないし」


どちらかというと僕のことで玖蕗栖君を巻き込んでる気がするんだけど、良いのかな。
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