30 / 45
鼻血が止まりません!
しおりを挟む
あの後、玖蕗栖君がやってきて仲本さんや周りにいた女の子たちに僕や峯岸君に近寄らないこと、ファンクラブの解散させることを約束させたと言っていた。
僕は玖蕗栖君に助けて貰ったことに対してのお礼と巻き込んでしまったことへの謝罪などをしたんだけど。
「良いの良いの!気にしないで」
と爽やかな笑みを向けられて、それ以上何も言えなくなりました。
もう玖蕗栖君の笑みの周りにはないはずの輝きが散りばめられているように見えたよ。
玖蕗栖君って本当に少女漫画に出てくるヒーローに居そうだよね。
困ったときには登場して助けてくれるし、笑った顔も素敵だし。
勿論、峯岸君も素敵だけど二人とも種類の違うイケメンだから比べられないかな。
「さて、そろそろ教室戻るか。じゃあな、二人とも」
颯爽と去っていく玖蕗栖君に手を振って、僕も峯岸君も教室に戻ることにしたんだけど、学校で並んで歩くのって変な感じだな。
「杉本」
「ん?」
突然峯岸君が足を止め、僕の方を見つめて来たので僕も足を止めたんだけど、照れ臭くて顔は見れなかった。
でも、その周辺は見ておかないと変に思われると思って首の辺りを見たよ。
あぁ、何て格好いい喉仏。
「何か問題が発生したら言って。俺が助けるから」
「え………」
予想をしていなかった言葉に動揺して思わず峯岸君の目を見て、僕の顔の温度は急上昇したよ。
え、峯岸君が僕を助けてくれるの。
僕、これ以上ドキドキしたり温度が上昇すると倒れそうなんだけど。
「今日みたいなことで杉本に傷ついて欲しくないし」
「うん、ありがとう」
あぁ、もう優しくてイケメンで、峯岸君も少女漫画のヒーローだよ。
もう僕の今の立ち位置が完全に少女漫画の主人公だよ。
イケメン二人に囲まれてどうしようって主人公が思い悩んでいる姿が想像つくなぁ。
僕の場合、一人のことで思い悩み始めたわけだけど。
「約束な?」
峯岸君の高校生とは思えない色気全開の微笑みにもう僕、鼻血がリアルに出ました。
もう駄目だ。
これはどうしようもない。
「おい、どうした?急に鼻おさえて」
「鼻血が出ちゃって………」
「大丈夫か?このティッシュ使え」
そう言って貰ったポケットティッシュを遠慮なく鼻に詰めたのは良いんだけど、爽やかな良い香りがする。
これは峯岸君の香りだ。
泊まりに行ったときによく香る匂いだ。
峯岸君、僕をどうしたいんだい。
「教室戻らないで保健室に行くか。それ止まったら戻ろう」
「いやいや、峯岸君まで授業に遅れるわけにはいかないよ。僕一人で保健室行けるから大丈夫だから?!」
「良いから行くぞ」
峯岸君に手首を捕まれて、そのまま保健室に連行され、鼻血が止まってから教室に戻ったときには二人して遅刻となりました。
僕は玖蕗栖君に助けて貰ったことに対してのお礼と巻き込んでしまったことへの謝罪などをしたんだけど。
「良いの良いの!気にしないで」
と爽やかな笑みを向けられて、それ以上何も言えなくなりました。
もう玖蕗栖君の笑みの周りにはないはずの輝きが散りばめられているように見えたよ。
玖蕗栖君って本当に少女漫画に出てくるヒーローに居そうだよね。
困ったときには登場して助けてくれるし、笑った顔も素敵だし。
勿論、峯岸君も素敵だけど二人とも種類の違うイケメンだから比べられないかな。
「さて、そろそろ教室戻るか。じゃあな、二人とも」
颯爽と去っていく玖蕗栖君に手を振って、僕も峯岸君も教室に戻ることにしたんだけど、学校で並んで歩くのって変な感じだな。
「杉本」
「ん?」
突然峯岸君が足を止め、僕の方を見つめて来たので僕も足を止めたんだけど、照れ臭くて顔は見れなかった。
でも、その周辺は見ておかないと変に思われると思って首の辺りを見たよ。
あぁ、何て格好いい喉仏。
「何か問題が発生したら言って。俺が助けるから」
「え………」
予想をしていなかった言葉に動揺して思わず峯岸君の目を見て、僕の顔の温度は急上昇したよ。
え、峯岸君が僕を助けてくれるの。
僕、これ以上ドキドキしたり温度が上昇すると倒れそうなんだけど。
「今日みたいなことで杉本に傷ついて欲しくないし」
「うん、ありがとう」
あぁ、もう優しくてイケメンで、峯岸君も少女漫画のヒーローだよ。
もう僕の今の立ち位置が完全に少女漫画の主人公だよ。
イケメン二人に囲まれてどうしようって主人公が思い悩んでいる姿が想像つくなぁ。
僕の場合、一人のことで思い悩み始めたわけだけど。
「約束な?」
峯岸君の高校生とは思えない色気全開の微笑みにもう僕、鼻血がリアルに出ました。
もう駄目だ。
これはどうしようもない。
「おい、どうした?急に鼻おさえて」
「鼻血が出ちゃって………」
「大丈夫か?このティッシュ使え」
そう言って貰ったポケットティッシュを遠慮なく鼻に詰めたのは良いんだけど、爽やかな良い香りがする。
これは峯岸君の香りだ。
泊まりに行ったときによく香る匂いだ。
峯岸君、僕をどうしたいんだい。
「教室戻らないで保健室に行くか。それ止まったら戻ろう」
「いやいや、峯岸君まで授業に遅れるわけにはいかないよ。僕一人で保健室行けるから大丈夫だから?!」
「良いから行くぞ」
峯岸君に手首を捕まれて、そのまま保健室に連行され、鼻血が止まってから教室に戻ったときには二人して遅刻となりました。
10
あなたにおすすめの小説
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する幼少中高大院までの一貫校だ。しかし学校の規模に見合わず生徒数は一学年300人程の少人数の学院で、他とは少し違う校風の学院でもある。
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語
息の合うゲーム友達とリア凸した結果プロポーズされました。
ふわりんしず。
BL
“じゃあ会ってみる?今度の日曜日”
ゲーム内で1番気の合う相棒に突然誘われた。リアルで会ったことはなく、
ただゲーム中にボイスを付けて遊ぶ仲だった
一瞬の葛藤とほんの少しのワクワク。
結局俺が選んだのは、
“いいね!あそぼーよ”
もし人生の分岐点があるのなら、きっとこと時だったのかもしれないと
後から思うのだった。
血のつながらない弟に誘惑されてしまいました。【完結】
まつも☆きらら
BL
突然できたかわいい弟。素直でおとなしくてすぐに仲良くなったけれど、むじゃきなその弟には実は人には言えない秘密があった。ある夜、俺のベッドに潜り込んできた弟は信じられない告白をする。
僕の王子様
くるむ
BL
鹿倉歩(かぐらあゆむ)は、クリスマスイブに出合った礼人のことが忘れられずに彼と同じ高校を受けることを決意。
無事に受かり礼人と同じ高校に通うことが出来たのだが、校内での礼人の人気があまりにもすさまじいことを知り、自分から近づけずにいた。
そんな中、やたらイケメンばかりがそろっている『読書同好会』の存在を知り、そこに礼人が在籍していることを聞きつけて……。
見た目が派手で性格も明るく、反面人の心の機微にも敏感で一目置かれる存在でもあるくせに、実は騒がれることが嫌いで他人が傍にいるだけで眠ることも出来ない神経質な礼人と、大人しくて素直なワンコのお話。
元々は、神経質なイケメンがただ一人のワンコに甘える話が書きたくて考えたお話です。
※『近くにいるのに君が遠い』のスピンオフになっています。未読の方は読んでいただけたらより礼人のことが分かるかと思います。
姉の男友達に恋をした僕(番外編更新)
turarin
BL
侯爵家嫡男のポールは姉のユリアが大好き。身体が弱くて小さかったポールは、文武両道で、美しくて優しい一つ年上の姉に、ずっと憧れている。
徐々に体も丈夫になり、少しずつ自分に自信を持てるようになった頃、姉が同級生を家に連れて来た。公爵家の次男マークである。
彼も姉同様、何でも出来て、その上性格までいい、美しい男だ。
一目彼を見た時からポールは彼に惹かれた。初恋だった。
ただマークの傍にいたくて、勉強も頑張り、生徒会に入った。一緒にいる時間が増える。マークもまんざらでもない様子で、ポールを構い倒す。ポールは嬉しくてしかたない。
その様子を苛立たし気に見ているのがポールと同級の親友アンドルー。学力でも剣でも実力が拮抗する2人は一緒に行動することが多い。
そんなある日、転入して来た男爵令嬢にアンドルーがしつこくつきまとわれる。その姿がポールの心に激しい怒りを巻き起こす。自分の心に沸き上がる激しい気持に驚くポール。
時が経ち、マークは遂にユリアにプロポーズをする。ユリアの答えは?
ポールが気になって仕方ないアンドルー。実は、ユリアにもポールにも両方に気持が向いているマーク。初恋のマークと、いつも傍にいてくれるアンドルー。ポールが本当に幸せになるにはどちらを選ぶ?
読んでくださった方ありがとうございます😊
♥もすごく嬉しいです。
不定期ですが番外編更新していきます!
好きな人がカッコ良すぎて俺はそろそろ天に召されるかもしれない
豆ちよこ
BL
男子校に通う棚橋学斗にはとってもとっても気になる人がいた。同じクラスの葛西宏樹。
とにかく目を惹く葛西は超絶カッコいいんだ!
神様のご褒美か、はたまた気紛れかは知らないけど、隣同士の席になっちゃったからもう大変。ついつい気になってチラチラと見てしまう。
そんな学斗に、葛西もどうやら気付いているようで……。
□チャラ王子攻め
□天然おとぼけ受け
□ほのぼのスクールBL
タイトル前に◆◇のマークが付いてるものは、飛ばし読みしても問題ありません。
◆…葛西視点
◇…てっちゃん視点
pixivで連載中の私のお気に入りCPを、アルファさんのフォントで読みたくてお引越しさせました。
所々修正と大幅な加筆を加えながら、少しづつ公開していこうと思います。転載…、というより筋書きが同じの、新しいお話になってしまったかも。支部はプロット、こちらが本編と捉えて頂けたら良いかと思います。
どうせ全部、知ってるくせに。
楽川楽
BL
【腹黒美形×単純平凡】
親友と、飲み会の悪ふざけでキスをした。単なる罰ゲームだったのに、どうしてもあのキスが忘れられない…。
飲み会のノリでしたキスで、親友を意識し始めてしまった単純な受けが、まんまと腹黒攻めに捕まるお話。
※fujossyさんの属性コンテスト『ノンケ受け』部門にて優秀賞をいただいた作品です。
男同士で番だなんてあってたまるかよ
だいたい石田
BL
石堂徹は、大学の授業中に居眠りをしていた。目覚めたら見知らぬ場所で、隣に寝ていた男にキスをされる。茫然とする徹に男は告げる。「お前は俺の番だ。」と。
――男同士で番だなんてあってたまるかよ!!!
※R描写がメインのお話となります。
この作品は、ムーンライト、ピクシブにて別HNにて投稿しています。
毎日21時に更新されます。8話で完結します。
2019年12月18日追記
カテゴリを「恋愛」から「BL」に変更いたしました。
カテゴリを間違えてすみませんでした。
ご指摘ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる