漫画みたいな恋がしたい!

mahiro

文字の大きさ
39 / 45

何を言われるの?!

しおりを挟む
峯岸君が口を開いて何かを言った途端に外から迷子のお知らせのアナウンスが流れて、聞こえなかった。


「え?」


「あとでもう一回言うよ」


峯岸君はそう言うと僕から視線を反らして外に視線を向けちゃった。
何を言おうとしたんだろう。
あとでって言われたけど、凄く気になる。
もしかして口許にアイスがついてたとか?
そう思ってティッシュで口を拭いてみたけど、何もついてないな。
あとは僕の行動が何か問題だったとか?!
でも、そんなこと言うのにあんな表情で言うかな。


「また百面相してるけど、どうした?」


「え?!またしてた?!」


「してた」


むう、僕って表情に出やすいのかな。


「さっきの峯岸君の言葉が気になって僕なりに考えてただけだよ」


「あぁ、さっきのか。ちゃんと降りて目的地着いたら言うよ」


「今じゃダメなの?」


「ダメかな」


さっきが良くて今が良くない理由が分からないなぁ。
そんなこと考えていたらあっという間に下まで来ていて、降りることを知らせる案内が流れて扉が開いたよ。
スタッフさんに促されて外に出て、峯岸君の後を大人しくついて行ってるんだけど、スタッフさんも通り過ぎる女の子たちも峯岸君を見て頬を染めてるなぁ。
ホントに人気者だなぁ、峯岸君。
そのうち芸能人とかにスカウトされちゃうんじゃないかな。
されたら遠い存在になっちゃうから嫌だなぁ。
こうして一緒にお出かけ出来なくなるし、お家でゆっくりお話出来なくなっちゃう。
学校でも会えなくなっちゃうかもしれないとか考えると、なって欲しくないなって思うな。


「着いたよ」


「ふぁい?」


いきなり峯岸君が足を止めて、そう言ったかと思えば、先程居たようなアトラクションが沢山あるような場所じゃなくて、遊園地内を一望できそうな場所で、人気の全くない開けた場所だった。
暗い時間だからよっぽど近寄らないと相手の顔が見えないくらいだから、もし離れた位置から僕たちを見ても誰だか分からないかも。
反対にパーク内を見てみれば、明かりがまるでイルミネーションのように輝いていて凄く綺麗。
少女漫画の告白シーンとかで使われそうな場所だなぁ。
こんな綺麗な景色で告白されたらイチコロだよね。


「綺麗だねぇ………こんな所にこんな素敵な場所があったんだね!」


「イチオシのスポットとして紹介されて知ったんだけど、なかなか良い場所だな」


「うん!」


「じゃあ、そんな素敵な場所でさっき言ったことをもう一度言っても良いか?」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。

ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。 異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。 二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。 しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。 再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。

寂しいを分け与えた

こじらせた処女
BL
 いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。  昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。

私の庇護欲を掻き立てるのです

まめ
BL
ぼんやりとした受けが、よく分からないうちに攻めに囲われていく話。

別れの夜に

大島Q太
BL
不義理な恋人を待つことに疲れた青年が、その恋人との別れを決意する。しかし、その別れは思わぬ方向へ。

【創作BLオメガバース】優しくしないで

万里
BL
壮士(そうし)は男のΩ。幼馴染の雅人(まさと)にずっと恋をしていた。雅人は太陽のように眩しくて、壮士の世界を変えてくれた存在。彼の影を追うように、同じスポーツを始め、同じ高校に進学し、ずっと傍にいた。 しかし、壮士のヒートのせいで、雅人も充てられて発情してしまう。壮士は必死に項を守り、番になることを拒む。好きだからこそ、こんな形では結ばれたくなかった。壮士は彼の幸せを願って別の大学へ進学する。 新しい環境で出会ったのは、α・晴臣(はるおみ)。彼もまた、忘れられない人がいるという。 互いに“好きな人”を抱えたまま始まる関係。心の隙間を埋め合うふたり。けれど、偽りのはずだったその関係に、いつしか本物の感情が芽生えていく?

姉の男友達に恋をした僕(番外編更新)

turarin
BL
侯爵家嫡男のポールは姉のユリアが大好き。身体が弱くて小さかったポールは、文武両道で、美しくて優しい一つ年上の姉に、ずっと憧れている。 徐々に体も丈夫になり、少しずつ自分に自信を持てるようになった頃、姉が同級生を家に連れて来た。公爵家の次男マークである。 彼も姉同様、何でも出来て、その上性格までいい、美しい男だ。 一目彼を見た時からポールは彼に惹かれた。初恋だった。 ただマークの傍にいたくて、勉強も頑張り、生徒会に入った。一緒にいる時間が増える。マークもまんざらでもない様子で、ポールを構い倒す。ポールは嬉しくてしかたない。 その様子を苛立たし気に見ているのがポールと同級の親友アンドルー。学力でも剣でも実力が拮抗する2人は一緒に行動することが多い。 そんなある日、転入して来た男爵令嬢にアンドルーがしつこくつきまとわれる。その姿がポールの心に激しい怒りを巻き起こす。自分の心に沸き上がる激しい気持に驚くポール。 時が経ち、マークは遂にユリアにプロポーズをする。ユリアの答えは? ポールが気になって仕方ないアンドルー。実は、ユリアにもポールにも両方に気持が向いているマーク。初恋のマークと、いつも傍にいてくれるアンドルー。ポールが本当に幸せになるにはどちらを選ぶ? 読んでくださった方ありがとうございます😊 ♥もすごく嬉しいです。 不定期ですが番外編更新していきます!

龍は精霊の愛し子を愛でる

林 業
BL
竜人族の騎士団団長サンムーンは人の子を嫁にしている。 その子は精霊に愛されているが、人族からは嫌われた子供だった。 王族の養子として、騎士団長の嫁として今日も楽しく自由に生きていく。

魔王を倒した勇者の凱旋に、親友の俺だけが行かなかった理由

スノウマン(ユッキー)
BL
スラム育ちの少年二人は、15歳になり神の祝福でスキルを得た事で道をたがえる。彼らはやがて青年となり、片方は魔王討伐に旅立つ勇者として華々しい活躍をし、もう片方はただ彼の帰還を待つ相変わらずスラム暮らしの存在となる。 これは何も持たない青年がただ勇者の帰りを待つ日常を描いた作品です。 無自覚両片想いの勇者×親友。 読了後、もう一度だけ読み直して頂けると何か見える世界が変わるかもしれません。

処理中です...