73 / 138
73
2人が真剣な表情で頷いたのを見届け、俺は口を開いた。
「今から14年前、俺はセヴラン・キャリーと付き合っていました。付き合っていたって言っても、セヴランは俺に同情して付き合ってくれただけで本当は俺のことなんてただの友達……か知り合いレベルだったと思います」
俺の言葉に驚きを見せるエリックと表情ひとつ動かさないロジェを見ながら言葉を続けた。
「ある日突然、セヴランは俺のことを忘れてしまいました。俺たちは関係を隠しながら付き合っていたので、周りに本当の関係性なんて言えるわけもなく、そのまま自然消滅…したものだと思います。その後、セヴランは何の都合かは知りませんが、他国へと旅立ちました」
「なるほど。14年経った今、事が動き出しのはアナクレトが社長就任したタイミング。その後、セヴランがナセリへと転職して社内は大荒れ………ね」
ロジェはそう言うと両腕を組んだ。
エリックも何やら悩みはじめているようだけど、嫌悪感や拒否反応は見られなかった。
その事にまずはホッとした。
これが原因で調査の依頼がなくなることはなさそうだ。
「記憶の消失も今回のルイ君の身体のことも無関係ではなくて、全て誰かに仕組まれたものだと思うんだけど、どうかな?ロジェさん」
「誰か、なんてそんなの決まってるだろ、エリック」
「今から14年前、俺はセヴラン・キャリーと付き合っていました。付き合っていたって言っても、セヴランは俺に同情して付き合ってくれただけで本当は俺のことなんてただの友達……か知り合いレベルだったと思います」
俺の言葉に驚きを見せるエリックと表情ひとつ動かさないロジェを見ながら言葉を続けた。
「ある日突然、セヴランは俺のことを忘れてしまいました。俺たちは関係を隠しながら付き合っていたので、周りに本当の関係性なんて言えるわけもなく、そのまま自然消滅…したものだと思います。その後、セヴランは何の都合かは知りませんが、他国へと旅立ちました」
「なるほど。14年経った今、事が動き出しのはアナクレトが社長就任したタイミング。その後、セヴランがナセリへと転職して社内は大荒れ………ね」
ロジェはそう言うと両腕を組んだ。
エリックも何やら悩みはじめているようだけど、嫌悪感や拒否反応は見られなかった。
その事にまずはホッとした。
これが原因で調査の依頼がなくなることはなさそうだ。
「記憶の消失も今回のルイ君の身体のことも無関係ではなくて、全て誰かに仕組まれたものだと思うんだけど、どうかな?ロジェさん」
「誰か、なんてそんなの決まってるだろ、エリック」
あなたにおすすめの小説
お前が結婚した日、俺も結婚した。
jun
BL
十年付き合った慎吾に、「子供が出来た」と告げられた俺は、翌日同棲していたマンションを出た。
新しい引っ越し先を見つける為に入った不動産屋は、やたらとフレンドリー。
年下の直人、中学の同級生で妻となった志帆、そして別れた恋人の慎吾と妻の美咲、絡まりまくった糸を解すことは出来るのか。そして本田 蓮こと俺が最後に選んだのは・・・。
*現代日本のようでも架空の世界のお話しです。気になる箇所が多々あると思いますが、さら〜っと読んで頂けると有り難いです。
*初回2話、本編書き終わるまでは1日1話、10時投稿となります。
心からの愛してる
マツユキ
BL
転入生が来た事により一人になってしまった結良。仕事に追われる日々が続く中、ついに体力の限界で倒れてしまう。過労がたたり数日入院している間にリコールされてしまい、あろうことか仕事をしていなかったのは結良だと噂で学園中に広まってしまっていた。
全寮制男子校
嫌われから固定で溺愛目指して頑張ります
※話の内容は全てフィクションになります。現実世界ではありえない設定等ありますのでご了承ください
【16話完結】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /チャッピー
AI比較企画作品
もう一度君に会えたなら、愛してると言わせてくれるだろうか
まんまる
BL
王太子であるテオバルトは、婚約者の公爵家三男のリアンを蔑ろにして、男爵令嬢のミランジュと常に行動を共にしている。
そんな時、ミランジュがリアンの差し金で酷い目にあったと泣きついて来た。
テオバルトはリアンの弁解も聞かず、一方的に責めてしまう。
そしてその日の夜、テオバルトの元に訃報が届く。
大人になりきれない王太子テオバルト×無口で一途な公爵家三男リアン
ハッピーエンドかどうかは読んでからのお楽しみという事で。
テオバルドとリアンの息子の第一王子のお話を《もう一度君に会えたなら~2》として上げました。
※画像は男の子メーカーpicrewさんよりお借りしました。
巻き戻りした悪役令息は最愛の人から離れて生きていく
藍沢真啓/庚あき
BL
11月にアンダルシュノベルズ様から出版されます!
婚約者ユリウスから断罪をされたアリステルは、ボロボロになった状態で廃教会で命を終えた……はずだった。
目覚めた時はユリウスと婚約したばかりの頃で、それならばとアリステルは自らユリウスと距離を置くことに決める。だが、なぜかユリウスはアリステルに構うようになり……
巻き戻りから人生をやり直す悪役令息の物語。
【感想のお返事について】
感想をくださりありがとうございます。
執筆を最優先させていただきますので、お返事についてはご容赦願います。
大切に読ませていただいてます。執筆の活力になっていますので、今後も感想いただければ幸いです。
他サイトでも公開中
神子の余分
朝山みどり
BL
ずっと自分をいじめていた男と一緒に異世界に召喚されたオオヤナギは、なんとか逃げ出した。
おまけながらも、それなりのチートがあるようで、冒険者として暮らしていく。
途中、長く中断致しましたが、完結できました。最後の部分を修正しております。よければ読み直してみて下さい。
運命の番なのに別れちゃったんですか?
雷尾
BL
いくら運命の番でも、相手に恋人やパートナーがいる人を奪うのは違うんじゃないですかね。と言う話。
途中美形の方がそうじゃなくなりますが、また美形に戻りますのでご容赦ください。
最後まで頑張って読んでもらえたら、それなりに救いはある話だと思います。
婚約者の王子様に愛人がいるらしいが、ペットを探すのに忙しいので放っておいてくれ。
フジミサヤ
BL
「君を愛することはできない」
可愛らしい平民の愛人を膝の上に抱え上げたこの国の第二王子サミュエルに宣言され、王子の婚約者だった公爵令息ノア・オルコットは、傷心のあまり学園を飛び出してしまった……というのが学園の生徒たちの認識である。
だがノアの本当の目的は、行方不明の自分のペット(魔王の側近だったらしい)の捜索だった。通りすがりの魔族に道を尋ねて目的地へ向かう途中、ノアは完璧な変装をしていたにも関わらず、何故かノアを追ってきたらしい王子サミュエルに捕まってしまう。
◇拙作「僕が勇者に殺された件。」に出てきたノアの話ですが、一応単体でも読めます。
◇テキトー設定。細かいツッコミはご容赦ください。見切り発車なので不定期更新となります。