新しい道を歩み始めた貴方へ

mahiro

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まずい、隠れよう、と思うも隠れられる場所なんてないし、そうこうしている間にも足音は近付いてくるしどうしたものか。
いや、待てよ。
『ナセリ』が雇った奴らが俺をここに入れたのなら、彼らはここに誰がいるのか知っていたはず。
だとしたら、その人物と俺を遭遇させ、最終的に俺を始末させるのが目的なのか?

 
「誰かいませんか?」


俺は命の危険を感じ、両手で口を抑え、背を低くし声から遠ざかるように一歩ずつ後ろに後退した。
背後にある棚や床に置いてあるものに気を付け、距離を取っていると声の主はさっき俺がいた位置に辿り着いたようだ。


「あれ、鍵締まってる……」


ガチャガチャと扉を開けようとする音が聞こえ、声の主の戸惑った声も聞こえてきた。
もしかして、声の主まで指示が行ってないのか?
だとしても俺の存在に気が付いたら、何してくるか分からないよな。
ここは気付かれないように息を潜め、ロジェたちの助けを待つしかないか。
それまでお互いに無事かどうか分からないけど。
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