物語なんかじゃない

mahiro

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「ティメオもな」


俺がそう言うと何故かティメオに微笑まれた。


「え、何この微笑ましい空間……」


少しだけ和らいだティメオの表情は、アルメリアの一言ですぐに険悪なものに戻ってしまった。


「ハイハイ、すみませんね。邪魔して。それで、その物語って何処で知ったの?」


「…………」


アルメリアの質問に目を座らせたティメオは、目の前で疑問符を浮かばせているアルメリアを指差した。


「お前が俺に教えてくれたものなんだが?」


「え?!オレ?!いつ?!」


「俺が記憶混濁が原因で家から出なかったとき」


そんな頃がティメオにあったのか、と俺は思いながら話を聞いていれば、アルメリアは腕を組み天を仰ぎ、悩み始めた。


「あ!あ?でも、あのときタイトルは言ってなかったような………」


「その後、誰かが調べると言って何も言ってこなかったから村人に聞いてみた。そしたら、たまたま知ってる人がいてな」


「それは、うん、忘れていたよ。ごめん」


村人がその物語を知っていたということは、何処かで読んだことがあったということ。
もしかしたら、近隣にその本は存在しているのかもしれない。

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