物語なんかじゃない

mahiro

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休憩もろくにさせて貰えないまま連れてこられたのはアルメニアのいる建物の中で、とある個室に案内された。
とりあえず席に座れば、すぐにアルメニアはやってきた。


「お帰りなさい!この姿で会うのは久しぶりだね!」


「……うるさい、声のトーンを下げろ。頭に響く」


「あれ、2人ともすごく顔色悪いね?どうしたの?」


両手を広げて中へと入ってきたアルメニアは俺たちの顔色を見て頭を傾けていた。


「馬車を急がせたのはお前だろ」


人相悪くアルメニアを睨み付けるティメオに、アルメニアは可笑しそうに笑い出した。


「あはは、早く会いたいよ!って言い続けたら、何か仲間たちが気を遣ってくれたみたいでね。いやぁ、良い仲間を持てて幸せだね!」


「その言葉のせいで俺たちはこうなっているわけなんだが?」


「あっはっは!まぁまぁ、早く帰れて良かった良かった!」


「早く帰れたのは良いとして、せめて休ませてくれ………」


そう言った俺の言葉は認められるわけがなく、アルメニアは首を横に振ってにんまりと笑った。


「用件が済むまでは休ませないよー!」
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