幸せの鐘が鳴る

mahiro

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このやり取り、昔もしたような気がする。
そのときはソロモンがいないときに恋の悩みを聞いて欲しいというお願いだった。
あのときは立場もあったし、今後の関係性のためにも迷わず『はい』と答えた。 
今世ではマナ王子の願いに対してろくに考えもせずに答えたせいで、望まぬ結果となった。
だからこそ、慎重にならないとまた後悔することに。


「願いとは先程の話と関係ありますか?」


「全く関係ないわけじゃないかな」


「であればその願いは聞けません」


それに私はあのとき最期の願いを叶えたのだ。
あれが最期だというのなら、これ以上、願いを叶える必要などないだろう。


「そっか………」


落ち込むアンドレに何も思わないわけじゃないが、ここで同情するわけにはいかない。


「お話が以上であれば、帰らせていただいても?」


これ以上、ここにいてもお互いに平行線を辿るだろうし話すこともないだろう。
そう思いながら立ち上がればアンドレに右手首を掴まれた。


「…………待って」

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