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おかしい。
今まで接してこなかったのが嘘だったかのように毎日ルイスと会って、話して、何だったらお昼や夕食まで共にしてる………。
何だったら家にも術具があるかもしれないから見に来てほしいとまで言われてご自宅まで行ってしまいました。
あれ、当初の私はルイスを遠くから見守るって話で直接的な接触は避けて、深追いはしない筈だったのに、会って話せて幸せ者だぁとか思っちゃってたけど、それ駄目な奴だよね。
誘われるがままにお昼とか夕食を二人で食べたら駄目な奴だよね。
一応、女性なわけなんだからノコノコ男性の家に入り込んじゃ駄目だよね。
何やってるんですかね、私は。
今度こそルイスを幸せにするという意気込みは、ルイスからの甘い誘いに全敗して、その幸せを噛み締めちゃっているわけで。
だって、ルイスからのお誘いとか断れるわけないじゃないか。
昔からルイスに直接話しかけることも頼られることもなかったし、ご飯を共にする機会なんて皆無だったし、ルイスの部屋に行くなんてそんな恐れ多いこと出来なかったんだから、それを許可してくれたルイスにお断りの言葉なんて私には言えません。
にしても、何でこんなに接してくれるんだろう。
昔は無関心だったのに。
やっぱり、記憶がないからなのかな。
だとしたら、思い出したとき迷惑かけちゃうよね。
よし、気合いを入れ直して………。
「………お料理もお上手ですね」
「そうか?まだあるから先に食べててくれ」
入れ直した筈なのに何で私はまたルイスの家で、彼の手料理を口にして居るのでしょうか。
意思弱すぎるでしょう、私。
でも、本当に美味しいわ。
社員の人も言っていたけれど、ルイスに出来ないことってないのかな。
「何だ?見つめられたままじゃ分からないんだが」
キッチンから出てきたルイスは目の前の椅子に腰かけ、私と同じように料理に手をつけた。
あぁ、動作も本当にお美しいじゃなくて。
「あの、何か不得意なこととかってないのですか?ルイスさん、何でも完璧にこなされるので」
「………思いを正確に相手へ伝えることじゃないか?」
思いを正確に伝えること。
確かに容易いことではないと思う。
同じ人間とはいえ、皆、考え方はバラバラで思うことだってバラバラなのだから。
「俺は感情豊かな方ではないから誤解もされるし、ストレートに言葉を伝えたところで相手が屈折したように捉えられることだってよくある」
そんな苦労をルイスが抱えていたなんて初めて知ったな。
こんな風に話す機会なんて今まであるようでなかったし、昔なんて全くなかったもんね。
婚約者なのに手を繋いだのは、最期のときだけで、その他で触れることはなかったし、ハグだってしたことない。
並んで歩くことはあっても、腕を組むこともしなかったし、キスなんてしたこともない。
あれでよく婚約者などと名乗れたものだ。
まぁ、私の婚約者であることを望んでいなかったルイスにとっては不必要な触れ合いは望まなかっただろうから、良かっただろうけど。
「そう、なんですね。私も不得意かもしれません」
だって、私の思いはルイスに伝わっていなかっただろうから。
過ごしやすい環境を、やりたいことは何でもやらせてあげてほしい、欲しいものは何でも買ってあげてほしいなんて指示だけ出して、本当のルイスの願いを知っても私のわがままで最期の最期まで彼女を手放さずにいて。
私の本当の思いなど、ルイスには伝わっていなかったことだろう。
私はただ、ルイスだけが好きで他のものなんていらないと望んでいた、なんて。
今まで接してこなかったのが嘘だったかのように毎日ルイスと会って、話して、何だったらお昼や夕食まで共にしてる………。
何だったら家にも術具があるかもしれないから見に来てほしいとまで言われてご自宅まで行ってしまいました。
あれ、当初の私はルイスを遠くから見守るって話で直接的な接触は避けて、深追いはしない筈だったのに、会って話せて幸せ者だぁとか思っちゃってたけど、それ駄目な奴だよね。
誘われるがままにお昼とか夕食を二人で食べたら駄目な奴だよね。
一応、女性なわけなんだからノコノコ男性の家に入り込んじゃ駄目だよね。
何やってるんですかね、私は。
今度こそルイスを幸せにするという意気込みは、ルイスからの甘い誘いに全敗して、その幸せを噛み締めちゃっているわけで。
だって、ルイスからのお誘いとか断れるわけないじゃないか。
昔からルイスに直接話しかけることも頼られることもなかったし、ご飯を共にする機会なんて皆無だったし、ルイスの部屋に行くなんてそんな恐れ多いこと出来なかったんだから、それを許可してくれたルイスにお断りの言葉なんて私には言えません。
にしても、何でこんなに接してくれるんだろう。
昔は無関心だったのに。
やっぱり、記憶がないからなのかな。
だとしたら、思い出したとき迷惑かけちゃうよね。
よし、気合いを入れ直して………。
「………お料理もお上手ですね」
「そうか?まだあるから先に食べててくれ」
入れ直した筈なのに何で私はまたルイスの家で、彼の手料理を口にして居るのでしょうか。
意思弱すぎるでしょう、私。
でも、本当に美味しいわ。
社員の人も言っていたけれど、ルイスに出来ないことってないのかな。
「何だ?見つめられたままじゃ分からないんだが」
キッチンから出てきたルイスは目の前の椅子に腰かけ、私と同じように料理に手をつけた。
あぁ、動作も本当にお美しいじゃなくて。
「あの、何か不得意なこととかってないのですか?ルイスさん、何でも完璧にこなされるので」
「………思いを正確に相手へ伝えることじゃないか?」
思いを正確に伝えること。
確かに容易いことではないと思う。
同じ人間とはいえ、皆、考え方はバラバラで思うことだってバラバラなのだから。
「俺は感情豊かな方ではないから誤解もされるし、ストレートに言葉を伝えたところで相手が屈折したように捉えられることだってよくある」
そんな苦労をルイスが抱えていたなんて初めて知ったな。
こんな風に話す機会なんて今まであるようでなかったし、昔なんて全くなかったもんね。
婚約者なのに手を繋いだのは、最期のときだけで、その他で触れることはなかったし、ハグだってしたことない。
並んで歩くことはあっても、腕を組むこともしなかったし、キスなんてしたこともない。
あれでよく婚約者などと名乗れたものだ。
まぁ、私の婚約者であることを望んでいなかったルイスにとっては不必要な触れ合いは望まなかっただろうから、良かっただろうけど。
「そう、なんですね。私も不得意かもしれません」
だって、私の思いはルイスに伝わっていなかっただろうから。
過ごしやすい環境を、やりたいことは何でもやらせてあげてほしい、欲しいものは何でも買ってあげてほしいなんて指示だけ出して、本当のルイスの願いを知っても私のわがままで最期の最期まで彼女を手放さずにいて。
私の本当の思いなど、ルイスには伝わっていなかったことだろう。
私はただ、ルイスだけが好きで他のものなんていらないと望んでいた、なんて。
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