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【オフィス編】
要らない子③
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「安住、ごめん。今週末なんだけど……」
進藤が言ってきたのは、また食堂だった。後ろに吉井さんもいる。
てっきりキャンセルしたいということかと思ったら、ヤツは意外な言葉を続けた。
「勉強会に吉井さんも参加したいって言うんだ」
「え?」
いつの間にか勉強会になっていたことにも、吉井さんが参加したいと言っていることにも驚きで、私は目を瞬かせた。
「安住さん、すみません。私も不動産鑑定士の勉強を始めたばかりで、どうしても一緒にやってみたくて進藤さんに無理にお願いしたんです」
今日も綺麗に上向いているまつ毛をパチパチさせて、吉井さんが可愛く言う。
「別に私はいいけど……っていうか、二人でやれば?」
そう言うと吉井さんは顔をほころばせて、進藤は顔をしかめた。
「お前の方が先約なんだから、そういうわけにいくかよ」
「そんなの気にしなくてもいいのに」
どう考えてもお邪魔虫になる図しか想像がつかなくて、私は溜め息をついた。
「じゃあ、ここから駅の方に行く途中にファミレスあるだろ? そこに土曜の三時集合な」
「うん、わかった」
「ありがとうございます!」
目をキラキラさせて、吉井さんが微笑む。
可愛いなぁ。
ほわっと優しい雰囲気で、きっと食べたら甘いんだろうなと思わせるような女の子。
やっぱり進藤とお似合い。
(私、要る?)
なにかを話しながら去っていく二人を見て、そう思う。
楽しげに笑い合う二人に、あの日のお母さんと男の人の後ろ姿が重なる。
(私、要らないよね? やっぱり進藤にとっても、私は要らない子だった)
要らないのに、約束だからって要るフリをしてくれなくていいのに。
急に虚無感に襲われる。
あとでスマホのメッセージで、進藤に勉強会の断りを入れたんだけど、ヤツは約束だからと言い張って、キャンセルさせてくれなかった。
ムカつく。
進藤が言ってきたのは、また食堂だった。後ろに吉井さんもいる。
てっきりキャンセルしたいということかと思ったら、ヤツは意外な言葉を続けた。
「勉強会に吉井さんも参加したいって言うんだ」
「え?」
いつの間にか勉強会になっていたことにも、吉井さんが参加したいと言っていることにも驚きで、私は目を瞬かせた。
「安住さん、すみません。私も不動産鑑定士の勉強を始めたばかりで、どうしても一緒にやってみたくて進藤さんに無理にお願いしたんです」
今日も綺麗に上向いているまつ毛をパチパチさせて、吉井さんが可愛く言う。
「別に私はいいけど……っていうか、二人でやれば?」
そう言うと吉井さんは顔をほころばせて、進藤は顔をしかめた。
「お前の方が先約なんだから、そういうわけにいくかよ」
「そんなの気にしなくてもいいのに」
どう考えてもお邪魔虫になる図しか想像がつかなくて、私は溜め息をついた。
「じゃあ、ここから駅の方に行く途中にファミレスあるだろ? そこに土曜の三時集合な」
「うん、わかった」
「ありがとうございます!」
目をキラキラさせて、吉井さんが微笑む。
可愛いなぁ。
ほわっと優しい雰囲気で、きっと食べたら甘いんだろうなと思わせるような女の子。
やっぱり進藤とお似合い。
(私、要る?)
なにかを話しながら去っていく二人を見て、そう思う。
楽しげに笑い合う二人に、あの日のお母さんと男の人の後ろ姿が重なる。
(私、要らないよね? やっぱり進藤にとっても、私は要らない子だった)
要らないのに、約束だからって要るフリをしてくれなくていいのに。
急に虚無感に襲われる。
あとでスマホのメッセージで、進藤に勉強会の断りを入れたんだけど、ヤツは約束だからと言い張って、キャンセルさせてくれなかった。
ムカつく。
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