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入籍③
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翌日、お店へのお土産をはるやで買った望晴は拓斗とともに帰京した。
帰りがけに夕食をとって、マンションに戻る。
荷物を下ろすと、ふっと彼を意識した。
(結婚、しちゃったんだ……)
拓斗と目が合う。
しばし見つめ合ったあと、拓斗が視線を緩めた。
「これからよろしく、奥さん」
ボッと頬が燃えて、望晴はそれを隠すように頭を下げた。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
「ちょうどいいから、それは虫よけにつけておけば?」
望晴の左手に視線を落として拓斗が言う。
そこにはきらめく婚約指輪があった。
入江対策ということだろう。
気にしてくれている彼に感謝しつつ、うなずいた。
望晴が指輪に気を取られていると、いきなり拓斗が顔を近づけてくる。
「で、初夜はどうする?」
彼女はボンッと真っ赤になった。切れ長の目が彼女を覗き込んできて、色気が滴るようだ。
「し、初夜って……!」
慌てふためく望晴の頬を、ククッと笑った拓斗がなでた。
「入籍して初めての夜だから、初夜だろう?」
そう言って、拓斗は望晴の腰を引き寄せた。
彼の腕に包まれる。
彼の体温を感じる。
(温かい……)
広い胸に顔をうずめた望晴は、心臓が爆発しそうになった。でも、心地よさも感じる。
「あ、でも、疲れてるか……」
身を離そうとした拓斗の背中に、望晴は腕を回した。もう一度、彼の熱を感じたくて。
「いいえ」
そうつぶやくと、顎を持ち上げられ、キスされた。
最初は触れるだけのものだったのに、だんだん深くなっていき、舌を絡められる。
不埒な手が胸を揉み始める。
「ふ、ぅ……んっ……」
服の上からでも先端を擦られると、快感が走って、身をくねらせてしまう。
彼女のくびれをなぞった拓斗の手が、スカートをまくりあげて、腿をなでてきた。
きわどいところに触れられて、ごくりと唾を飲む。
「ベッドに行こう」
口を離した拓斗はそうささやき、望晴の手を引いた。
甘く触れられて、望晴は蕩ける。
そうして初夜は更けていった。
帰りがけに夕食をとって、マンションに戻る。
荷物を下ろすと、ふっと彼を意識した。
(結婚、しちゃったんだ……)
拓斗と目が合う。
しばし見つめ合ったあと、拓斗が視線を緩めた。
「これからよろしく、奥さん」
ボッと頬が燃えて、望晴はそれを隠すように頭を下げた。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
「ちょうどいいから、それは虫よけにつけておけば?」
望晴の左手に視線を落として拓斗が言う。
そこにはきらめく婚約指輪があった。
入江対策ということだろう。
気にしてくれている彼に感謝しつつ、うなずいた。
望晴が指輪に気を取られていると、いきなり拓斗が顔を近づけてくる。
「で、初夜はどうする?」
彼女はボンッと真っ赤になった。切れ長の目が彼女を覗き込んできて、色気が滴るようだ。
「し、初夜って……!」
慌てふためく望晴の頬を、ククッと笑った拓斗がなでた。
「入籍して初めての夜だから、初夜だろう?」
そう言って、拓斗は望晴の腰を引き寄せた。
彼の腕に包まれる。
彼の体温を感じる。
(温かい……)
広い胸に顔をうずめた望晴は、心臓が爆発しそうになった。でも、心地よさも感じる。
「あ、でも、疲れてるか……」
身を離そうとした拓斗の背中に、望晴は腕を回した。もう一度、彼の熱を感じたくて。
「いいえ」
そうつぶやくと、顎を持ち上げられ、キスされた。
最初は触れるだけのものだったのに、だんだん深くなっていき、舌を絡められる。
不埒な手が胸を揉み始める。
「ふ、ぅ……んっ……」
服の上からでも先端を擦られると、快感が走って、身をくねらせてしまう。
彼女のくびれをなぞった拓斗の手が、スカートをまくりあげて、腿をなでてきた。
きわどいところに触れられて、ごくりと唾を飲む。
「ベッドに行こう」
口を離した拓斗はそうささやき、望晴の手を引いた。
甘く触れられて、望晴は蕩ける。
そうして初夜は更けていった。
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