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第一章 ― 優 ―
気になる人⑤
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「もう信じられないほどの美形なの! お母さんにも見せてあげたいくらい! あ、写真撮ってたんだ」
私は早速デジカメのモニターで遥斗先輩の写真を見せる。
ちっちゃいけど、十分美形度が発揮できるレベル。
「本当に綺麗な子ねー! 芸能人みたい」
「でしょでしょ? この人がお弁当で写真のモデルになってくれるって言うの」
「へー。それは楽しみね」
そう言いながら、お母さんはなぜか表情を曇らせた。
「なに? なにか気になるの?」
お母さんは言おうかどうか一瞬迷って、口を開いた。
「うん……あのね。その子の親ってなにをしているのかなって思って」
「親? 知らないけど?」
「だって、お昼ごはんをねだるってことは、用意されてないってことでしょ? こういうモテそうな子が手作り弁当に憧れてっていうのもなさそうだし」
お母さんの言葉に目をパチクリさせる。
確かに。遥斗先輩は手作りでも買ってきたものでもいいと言っていた。つまり、食べるものがないってこと? そんなことってある?
「ほんと、そうだね。なんでだろう……? 明日聞いてみる」
「優、直球で聞いちゃダメよ? 人には聞かれたくないことだってあるんだから」
「あ、そっか、そうだよね。気をつける……」
私は基本、おせっかいだ。自分の名前が『優しい子になってね』という願いが込められているのを知ったときから人には優しくしようと思ってきた。
だけど、おせっかいと優しいとは違うんだよね……。難しい。
良かれと思ってやって、人を傷つけてしまったこともある。単純でずさんな性格だから、本当に気をつけないと。
「優は優しい子だけど、猪突猛進なところがあるからね。それもまた魅力なんだけど」
しょぼんとした私をお母さんが慰めてくれる。
「とりあえず、お弁当の材料買いに行く?」
「うん! お兄ちゃんのお弁当箱ってまだあったよね?」
「あれは大きすぎない? そんなによく食べる子なの?」
「うーん、わかんない。会ったばかりだし。大は小を兼ねるって言うから、あれでいいんじゃない?」
「ほんと、大雑把なんだから」
お母さんは笑った。
そして、二人で買い物に行った。
ちなみに、今夜の晩ごはんは、お弁当の具の試作品になった。料理って思ったより難しい……。
私は早速デジカメのモニターで遥斗先輩の写真を見せる。
ちっちゃいけど、十分美形度が発揮できるレベル。
「本当に綺麗な子ねー! 芸能人みたい」
「でしょでしょ? この人がお弁当で写真のモデルになってくれるって言うの」
「へー。それは楽しみね」
そう言いながら、お母さんはなぜか表情を曇らせた。
「なに? なにか気になるの?」
お母さんは言おうかどうか一瞬迷って、口を開いた。
「うん……あのね。その子の親ってなにをしているのかなって思って」
「親? 知らないけど?」
「だって、お昼ごはんをねだるってことは、用意されてないってことでしょ? こういうモテそうな子が手作り弁当に憧れてっていうのもなさそうだし」
お母さんの言葉に目をパチクリさせる。
確かに。遥斗先輩は手作りでも買ってきたものでもいいと言っていた。つまり、食べるものがないってこと? そんなことってある?
「ほんと、そうだね。なんでだろう……? 明日聞いてみる」
「優、直球で聞いちゃダメよ? 人には聞かれたくないことだってあるんだから」
「あ、そっか、そうだよね。気をつける……」
私は基本、おせっかいだ。自分の名前が『優しい子になってね』という願いが込められているのを知ったときから人には優しくしようと思ってきた。
だけど、おせっかいと優しいとは違うんだよね……。難しい。
良かれと思ってやって、人を傷つけてしまったこともある。単純でずさんな性格だから、本当に気をつけないと。
「優は優しい子だけど、猪突猛進なところがあるからね。それもまた魅力なんだけど」
しょぼんとした私をお母さんが慰めてくれる。
「とりあえず、お弁当の材料買いに行く?」
「うん! お兄ちゃんのお弁当箱ってまだあったよね?」
「あれは大きすぎない? そんなによく食べる子なの?」
「うーん、わかんない。会ったばかりだし。大は小を兼ねるって言うから、あれでいいんじゃない?」
「ほんと、大雑把なんだから」
お母さんは笑った。
そして、二人で買い物に行った。
ちなみに、今夜の晩ごはんは、お弁当の具の試作品になった。料理って思ったより難しい……。
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