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第二章 ― 遥斗 ―
まっとうな存在③
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「多すぎませんでした?」と心配そうに言ったかと思えば、プリンターを見つけて大騒ぎして、それを使いたいと、管理者の郁人先生のところへ行くと言う。
「明日も朝にお弁当を持ってきますね」と言うと、慌ただしく去っていった。
くるくると表情が変わって、生気溢れる優の様子は見ていて気持ちがよかった。
そのまま帰ったのかと思っていたら、真奈美が弁当を届けにきたときに、優は戻ってきた。
「私、写真同好会を作ろうと思って。遥斗先輩も入ってもらえませんか?」と唐突に言い出す。
「はぁ? なんで俺が?」
意味がわからず、不機嫌に見返すと、そんなことは気にせず優が続けた。
「同好会には3人メンバーが必要だし、同好会に入ったら、ここに遥斗先輩がいてもおかしくないでしょ? 私はプリンターが使えて、一石二鳥、利害の一致って訳です」
「そんなこと必要ない」
「私は理解があるからここから遥斗先輩を追い出したりしませんけど、他の誰かが同じことをして明け渡せって言われたら嫌でしょ? その前にここを確保しちゃいましょうよ!」
ここを追い出される?
心臓がギュッと掴まれたように痛くなる。
にこにこと残酷なことを言う優に、俺は憮然として聞いた。
「……なにをしたらいいんだ?」
そう言うと、名前を貸すだけでいいらしい。
それならいいと頷く。
真奈美の分の名前までせしめて、優は上機嫌で今度こそ帰っていった。
優が帰ると、真奈美は「ずいぶん……なんと言うのか、かわいらしい子ね」と言った。
「俺を写真のモデルにしたいらしい。どうせ1か月だけのことだ」
「ふーん。でも、ここを写真同好会の部室にするつもりだったわよね? お弁当は1か月で終わっても、長い付き合いになるんじゃない?」
「しまった……」
優の勢いに押されて頷いてしまったが、ちょくちょく優は来ることになるのか。
「まぁ、来るとしても放課後の1、2時間だろ。それくらいであれば………」
別に来てもいい。
続けようとした言葉が、まるでそれを願っているみたいで、続けられなかった。
「ふーん」
真奈美はおもしろくなさそうにつぶやいた。
「明日も朝にお弁当を持ってきますね」と言うと、慌ただしく去っていった。
くるくると表情が変わって、生気溢れる優の様子は見ていて気持ちがよかった。
そのまま帰ったのかと思っていたら、真奈美が弁当を届けにきたときに、優は戻ってきた。
「私、写真同好会を作ろうと思って。遥斗先輩も入ってもらえませんか?」と唐突に言い出す。
「はぁ? なんで俺が?」
意味がわからず、不機嫌に見返すと、そんなことは気にせず優が続けた。
「同好会には3人メンバーが必要だし、同好会に入ったら、ここに遥斗先輩がいてもおかしくないでしょ? 私はプリンターが使えて、一石二鳥、利害の一致って訳です」
「そんなこと必要ない」
「私は理解があるからここから遥斗先輩を追い出したりしませんけど、他の誰かが同じことをして明け渡せって言われたら嫌でしょ? その前にここを確保しちゃいましょうよ!」
ここを追い出される?
心臓がギュッと掴まれたように痛くなる。
にこにこと残酷なことを言う優に、俺は憮然として聞いた。
「……なにをしたらいいんだ?」
そう言うと、名前を貸すだけでいいらしい。
それならいいと頷く。
真奈美の分の名前までせしめて、優は上機嫌で今度こそ帰っていった。
優が帰ると、真奈美は「ずいぶん……なんと言うのか、かわいらしい子ね」と言った。
「俺を写真のモデルにしたいらしい。どうせ1か月だけのことだ」
「ふーん。でも、ここを写真同好会の部室にするつもりだったわよね? お弁当は1か月で終わっても、長い付き合いになるんじゃない?」
「しまった……」
優の勢いに押されて頷いてしまったが、ちょくちょく優は来ることになるのか。
「まぁ、来るとしても放課後の1、2時間だろ。それくらいであれば………」
別に来てもいい。
続けようとした言葉が、まるでそれを願っているみたいで、続けられなかった。
「ふーん」
真奈美はおもしろくなさそうにつぶやいた。
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