120 / 171
第三章
意味わかる?②
しおりを挟む
途中でお弁当を食べたり──遥斗先輩を思い出して、ホロリとしちゃったけど──、眠くなってうとうとしたりしていると、ようやく夕方になって、授業が終わる時間を見計らって、3年の教室に行った。
「真奈美先輩ー!」
入口から真奈美先輩を見つけて声をかけると、ばっと視線が集まって、びっくりする。
「あら、優ちゃん、どうしたの?」
にこやかに先輩が廊下に出てきてくれる。
相変わらず、色っぽい。
どうしたらこんなに色気が出るんだろう……?
私なんて、笑われるほど色気がないのに。
遥斗先輩にも笑われたことを思い出す。
「ちょっと聞きたいことがあって。今いいですか?」
「いいわよ?」
そう言って、真奈美先輩は廊下の端に移動してくれる。
「なにかしら? ………って、遥斗のことしかないわね?」
ふふっと笑って真奈美先輩が聞いてくる。
そう言われると、ちょっと恥ずかしくなる。
「あの………昨日、遥斗先輩に………なにか変わったことありませんでしたか?」
真奈美先輩は笑みを浮かべたまま、首を傾けた。
「そうねー。もうお弁当はいらないって言われたわ」
「真奈美先輩もですか……」
「も、ってことは、優ちゃんも言われたの?」
意外そうに先輩は瞬いた。
「はい。昨日は約束通り今週まででいいって言ってたのに、今朝、急にもういらないって言い出して、もうここにも来るなって言われて……」
そう口に出すと、また泣きそうになる。
でも、それを聞いた先輩は目をきらめかせて、おもしろがるような表情になった。
「へー、『もう来るな』って言われたの?」
「はい……。先輩、なにか知ってるんですか?」
私がすがるように見ると、先輩は微笑みながらしげしげと私を観察するように見返した。
そして、私の質問には答えてくれず、逆に質問された。
「優ちゃんって、遥斗のこと好き?」
「はい、好き、です………?」
あれれ? 普通に好きと答えようとしたら、なぜかボボッと顔が熱くなった。
え、好きだよね? 真奈美先輩が好きとか菜摘ちゃんが好きとかと一緒………。あれ、違う?
そんな私の様子を楽しそうに眺めながら、先輩は「う~ん、ギリギリ合格かな?」とつぶやいた。
「合格?」
聞き返す私にまた答えてはくれず、代わりに教えてくれた。
「昨日、私がお弁当を届けに行ったとき、遥斗がすごく怒っていたの。見たことがないくらい」
やっぱりなにかに怒っていたんだ……。
なにをやらかしちゃったのかな、と身をすくめて続きを待つ。
「真奈美先輩ー!」
入口から真奈美先輩を見つけて声をかけると、ばっと視線が集まって、びっくりする。
「あら、優ちゃん、どうしたの?」
にこやかに先輩が廊下に出てきてくれる。
相変わらず、色っぽい。
どうしたらこんなに色気が出るんだろう……?
私なんて、笑われるほど色気がないのに。
遥斗先輩にも笑われたことを思い出す。
「ちょっと聞きたいことがあって。今いいですか?」
「いいわよ?」
そう言って、真奈美先輩は廊下の端に移動してくれる。
「なにかしら? ………って、遥斗のことしかないわね?」
ふふっと笑って真奈美先輩が聞いてくる。
そう言われると、ちょっと恥ずかしくなる。
「あの………昨日、遥斗先輩に………なにか変わったことありませんでしたか?」
真奈美先輩は笑みを浮かべたまま、首を傾けた。
「そうねー。もうお弁当はいらないって言われたわ」
「真奈美先輩もですか……」
「も、ってことは、優ちゃんも言われたの?」
意外そうに先輩は瞬いた。
「はい。昨日は約束通り今週まででいいって言ってたのに、今朝、急にもういらないって言い出して、もうここにも来るなって言われて……」
そう口に出すと、また泣きそうになる。
でも、それを聞いた先輩は目をきらめかせて、おもしろがるような表情になった。
「へー、『もう来るな』って言われたの?」
「はい……。先輩、なにか知ってるんですか?」
私がすがるように見ると、先輩は微笑みながらしげしげと私を観察するように見返した。
そして、私の質問には答えてくれず、逆に質問された。
「優ちゃんって、遥斗のこと好き?」
「はい、好き、です………?」
あれれ? 普通に好きと答えようとしたら、なぜかボボッと顔が熱くなった。
え、好きだよね? 真奈美先輩が好きとか菜摘ちゃんが好きとかと一緒………。あれ、違う?
そんな私の様子を楽しそうに眺めながら、先輩は「う~ん、ギリギリ合格かな?」とつぶやいた。
「合格?」
聞き返す私にまた答えてはくれず、代わりに教えてくれた。
「昨日、私がお弁当を届けに行ったとき、遥斗がすごく怒っていたの。見たことがないくらい」
やっぱりなにかに怒っていたんだ……。
なにをやらかしちゃったのかな、と身をすくめて続きを待つ。
0
あなたにおすすめの小説
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について
おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である
そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。
なんと、彼女は学園のマドンナだった……!
こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。
彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。
そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。
そして助けられた少女もまた……。
二人の青春、そして成長物語をご覧ください。
※中盤から甘々にご注意を。
※性描写ありは保険です。
他サイトにも掲載しております。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる