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第336話 機動戦士ガンダム00 その7 この人がラスボスじゃあしょうがない編
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さて、いよいよ『00』語りも7回目、ラスボスに行ってみましょう。今回のサブタイトルは、私の正直な感想です(笑)。
真のラスボスである「リボンズ・アルマーク」を語る前に、ファーストシーズンのラスボスである「アレハンドロ・コーナー」について語りましょう。もともとはソレスタルビーイングの監視者の家系に生まれたのですが、イオリア計画を奪って自分が世界の変革者(にして支配者)になろうとします。
この人、決して頭が悪いわけではなく、カリスマ性もあり、MSパイロットとしての腕もガンダムマイスターに匹敵するというラスボスっぽい人なのですが、いかんせん作中でもリボンズの口車に乗せられて操られてる感があったので小者にしか思えないんですよね(笑)。
そのアレハンドロを影で操っていたリボンズですが、セカンドシーズンでは最初からラスボスとして新たに結成された「地球連邦」の影の支配者になっており、治安維持部隊アロウズを使って反連邦派を弾圧し、強引に世界を統一しようとしています。
こいつ、実は人間ではなく「イノベイド」という人造人間です。脳量子波でテレパシーが使え、パイロットとしてはガンダムマイスター以上の腕を持っています。知能も非常に高く作られており、寿命も無く(あるいは非常に長く)、老いることはありません。イオリア計画の中枢となる大型コンピューター「ヴェーダ」への高度なアクセス権を持っています。そして、このヴェーダと接続して、自分の意識体をヴェーダにバックアップしているので、死んでも新しい体を作って意識体を移せば再生できるという事実上の不死者になっています。
イオリア計画においては、本来は人類を革新種「イノベイター」に進化させるための「捨て駒」として作られた存在だったのですが、優れた自分たちが人類の進化のための捨て駒にされることに納得がいかずにイオリア計画を乗っ取り、自分たち(イノベイド)こそがイノベイターであると称して、人々の犠牲を顧みずに世界を統一しようとするんですね。
このアレハンドロにしてもリボンズにしても、実は世界を統一して平和に導こうという目的はソレスタルビーイング(イオリア計画)と変わってないのですよ。やり方において犠牲が大きいか小さいかという違いだけで。
もっとも、その上で統一した世界の事実上の支配者になろうともしているのですが、それも私欲というよりは「優れた」自分が世界をより良く導けるという確信に基づいているんですね。そのあたりで言うと、こいつらはギレンの相似形なんです。
さて、このリボンズについて言えば、外見が若いのでラスボスとして貫禄はあまり感じないのですが、頭の良さとMSパイロットとしての強さで言えばシロッコと同じタイプになり、充分にラスボスとしての迫力と魅力はあります。さらに、何が目的だったのか分からないシロッコと違って目的も明確です。
そして何より、こいつの場合は「中の人」が強烈すぎて、すべてを許してしまうんですよ(笑)。
世の中、「この人が演じるんだったらしょうがない」ってレジェンド役者がいるんですよね。例えば『釣りバカ日誌』で、ずーっとハマちゃんを演じていた西田敏行。『釣りバカ日誌』のTVドラマ版が作られるということになって、誰が演じるにしても『釣りバカ日誌』のハマちゃんは西田敏行、スーさんは三國連太郎のイメージが強すぎて苦労するだろうなあと思っていたんですよ。そうしたら、発表されたキャストで何とスーさんを西田敏行が演じることになったという(笑)。これには「負けた!」と思いましたね。この人がスーさんを演じるんだったらしょうがないと。何しろ一番長く、一番身近なところで三國連太郎のスーさんを見てきたのはこの人なんですから。
同じように『ゲゲゲの鬼太郎』の目玉のオヤジについても、田ノ中勇のイメージが強すぎて、田ノ中勇が亡くなったあとの第6シーズンで目玉のオヤジを演じる声優さんは大変だろうなあと思っていたんですよ。ところが発表されたキャストを聞いて「この人が演じるんだったらしょうがない」と思いましたね。何しろ第1シーズンと第2シーズン、それに『墓場鬼太郎』で鬼太郎を演じた野沢雅子なんですから(笑)。
そういう「この人が演じるんだったらしょうがない」ってレジェンド役者は何人かいますけれども、「ガンダムシリーズ」においても「この人が演じるんだったらしょうがない」人が何人かおります。そのうちのひとりは、先に『DESTINY』でデュランダル議長を演じた池田秀一ですね。
そして、もうひとりが本作で「ナレーター」を担当している古谷徹でしょう。言わずと知れたアムロ・レイの中の人です。「この人が演じるんだったらしょうがない」という人ですね。
さて、本作のラスボスであるリボンズを演じているのは、キャスト表によると「蒼月昇」という「謎の新人声優」(笑)です。何で(笑)と付けたかは、実際に聞いてみれば分かります。
最初に聞いたとき「あれ、ナレーターだけやるんじゃなかったんだ」と思いましたから(笑)。ただ、そのときはまだモブっぽい登場の仕方をしていたので「端役の声優が足りなくなったか、お遊びで出ることにしたのかな」程度にしか思ってなかったんですよ。このときは、まだキャスト表にも名前が出てませんでしたから。
ところが、そのあとキャスト表に「謎の新人声優」蒼月昇の名前が出てきたので「はは~ん、なるほど」と思ったという(笑)。この芸名については、ご本人がガンダムのオンラインゲームで使っている部隊名から取ったということです。
リアルタイム時のアニメ誌かネット記事で「監督は最初にほかの人に頼んだが断られたので、監督に頼まれてしかたなく演じることになった」みたいなニュアンスの記事を読んだことがあるのですが、本当かどうかは分かりません。最初からこの配役もあてこんでナレーターを依頼したんじゃないかなと思えますし。
というわけで、この人が演じるんだったら、しょうがないんですよ。乗ってるMS「リボーンズガンダム」にしても、表は白いガンダム、裏は赤いガンキャノン(アムロは「セイラ出撃」の回でガンキャノンに乗ったことがある)ですし、0ガンダムは前にも書いたように明らかに初代ガンダムっぽいデザインでしたから。というか、「0ガンダム」の「0」には「オリジナル」の意味が隠されてるんだろうなと思いますし。
で、この人が中の人である以上、「ガンダムシリーズ」においては自動的に「最強の敵」になってしまうんですね(笑)。まあ、そういうイメージの固定を避けたいからこそ、あえて「謎の新人声優」が演じていることにしたんでしょうけど、何しろバレバレだからなあ(笑)。
ということで、このリボンズに関しては「中の人」込みで最強のラスボスと言わざるをえないのですよ(笑)。
ああ、最後の総括ができなかった。次回は、残りのちょっと目立つキャラについて軽く触れてから、今度こそ締めにしたいと思います。
真のラスボスである「リボンズ・アルマーク」を語る前に、ファーストシーズンのラスボスである「アレハンドロ・コーナー」について語りましょう。もともとはソレスタルビーイングの監視者の家系に生まれたのですが、イオリア計画を奪って自分が世界の変革者(にして支配者)になろうとします。
この人、決して頭が悪いわけではなく、カリスマ性もあり、MSパイロットとしての腕もガンダムマイスターに匹敵するというラスボスっぽい人なのですが、いかんせん作中でもリボンズの口車に乗せられて操られてる感があったので小者にしか思えないんですよね(笑)。
そのアレハンドロを影で操っていたリボンズですが、セカンドシーズンでは最初からラスボスとして新たに結成された「地球連邦」の影の支配者になっており、治安維持部隊アロウズを使って反連邦派を弾圧し、強引に世界を統一しようとしています。
こいつ、実は人間ではなく「イノベイド」という人造人間です。脳量子波でテレパシーが使え、パイロットとしてはガンダムマイスター以上の腕を持っています。知能も非常に高く作られており、寿命も無く(あるいは非常に長く)、老いることはありません。イオリア計画の中枢となる大型コンピューター「ヴェーダ」への高度なアクセス権を持っています。そして、このヴェーダと接続して、自分の意識体をヴェーダにバックアップしているので、死んでも新しい体を作って意識体を移せば再生できるという事実上の不死者になっています。
イオリア計画においては、本来は人類を革新種「イノベイター」に進化させるための「捨て駒」として作られた存在だったのですが、優れた自分たちが人類の進化のための捨て駒にされることに納得がいかずにイオリア計画を乗っ取り、自分たち(イノベイド)こそがイノベイターであると称して、人々の犠牲を顧みずに世界を統一しようとするんですね。
このアレハンドロにしてもリボンズにしても、実は世界を統一して平和に導こうという目的はソレスタルビーイング(イオリア計画)と変わってないのですよ。やり方において犠牲が大きいか小さいかという違いだけで。
もっとも、その上で統一した世界の事実上の支配者になろうともしているのですが、それも私欲というよりは「優れた」自分が世界をより良く導けるという確信に基づいているんですね。そのあたりで言うと、こいつらはギレンの相似形なんです。
さて、このリボンズについて言えば、外見が若いのでラスボスとして貫禄はあまり感じないのですが、頭の良さとMSパイロットとしての強さで言えばシロッコと同じタイプになり、充分にラスボスとしての迫力と魅力はあります。さらに、何が目的だったのか分からないシロッコと違って目的も明確です。
そして何より、こいつの場合は「中の人」が強烈すぎて、すべてを許してしまうんですよ(笑)。
世の中、「この人が演じるんだったらしょうがない」ってレジェンド役者がいるんですよね。例えば『釣りバカ日誌』で、ずーっとハマちゃんを演じていた西田敏行。『釣りバカ日誌』のTVドラマ版が作られるということになって、誰が演じるにしても『釣りバカ日誌』のハマちゃんは西田敏行、スーさんは三國連太郎のイメージが強すぎて苦労するだろうなあと思っていたんですよ。そうしたら、発表されたキャストで何とスーさんを西田敏行が演じることになったという(笑)。これには「負けた!」と思いましたね。この人がスーさんを演じるんだったらしょうがないと。何しろ一番長く、一番身近なところで三國連太郎のスーさんを見てきたのはこの人なんですから。
同じように『ゲゲゲの鬼太郎』の目玉のオヤジについても、田ノ中勇のイメージが強すぎて、田ノ中勇が亡くなったあとの第6シーズンで目玉のオヤジを演じる声優さんは大変だろうなあと思っていたんですよ。ところが発表されたキャストを聞いて「この人が演じるんだったらしょうがない」と思いましたね。何しろ第1シーズンと第2シーズン、それに『墓場鬼太郎』で鬼太郎を演じた野沢雅子なんですから(笑)。
そういう「この人が演じるんだったらしょうがない」ってレジェンド役者は何人かいますけれども、「ガンダムシリーズ」においても「この人が演じるんだったらしょうがない」人が何人かおります。そのうちのひとりは、先に『DESTINY』でデュランダル議長を演じた池田秀一ですね。
そして、もうひとりが本作で「ナレーター」を担当している古谷徹でしょう。言わずと知れたアムロ・レイの中の人です。「この人が演じるんだったらしょうがない」という人ですね。
さて、本作のラスボスであるリボンズを演じているのは、キャスト表によると「蒼月昇」という「謎の新人声優」(笑)です。何で(笑)と付けたかは、実際に聞いてみれば分かります。
最初に聞いたとき「あれ、ナレーターだけやるんじゃなかったんだ」と思いましたから(笑)。ただ、そのときはまだモブっぽい登場の仕方をしていたので「端役の声優が足りなくなったか、お遊びで出ることにしたのかな」程度にしか思ってなかったんですよ。このときは、まだキャスト表にも名前が出てませんでしたから。
ところが、そのあとキャスト表に「謎の新人声優」蒼月昇の名前が出てきたので「はは~ん、なるほど」と思ったという(笑)。この芸名については、ご本人がガンダムのオンラインゲームで使っている部隊名から取ったということです。
リアルタイム時のアニメ誌かネット記事で「監督は最初にほかの人に頼んだが断られたので、監督に頼まれてしかたなく演じることになった」みたいなニュアンスの記事を読んだことがあるのですが、本当かどうかは分かりません。最初からこの配役もあてこんでナレーターを依頼したんじゃないかなと思えますし。
というわけで、この人が演じるんだったら、しょうがないんですよ。乗ってるMS「リボーンズガンダム」にしても、表は白いガンダム、裏は赤いガンキャノン(アムロは「セイラ出撃」の回でガンキャノンに乗ったことがある)ですし、0ガンダムは前にも書いたように明らかに初代ガンダムっぽいデザインでしたから。というか、「0ガンダム」の「0」には「オリジナル」の意味が隠されてるんだろうなと思いますし。
で、この人が中の人である以上、「ガンダムシリーズ」においては自動的に「最強の敵」になってしまうんですね(笑)。まあ、そういうイメージの固定を避けたいからこそ、あえて「謎の新人声優」が演じていることにしたんでしょうけど、何しろバレバレだからなあ(笑)。
ということで、このリボンズに関しては「中の人」込みで最強のラスボスと言わざるをえないのですよ(笑)。
ああ、最後の総括ができなかった。次回は、残りのちょっと目立つキャラについて軽く触れてから、今度こそ締めにしたいと思います。
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