75 / 76
(7)「アルテミスの美少女たち」のコスプレイベント列車
見ていかないかと誘われたけど
しおりを挟む
「ところでお二人さんはどこに行くの?」
美玖は二人に聞いた。
「仙養高原です。僕たちは親戚の家に向かっていまして」
弘樹はとっさにウソをいった。まさかイベントの美少女着ぐるみの「内臓」になるなんていえないから。
「そうなんだ。これからイベント列車に乗るのよ。周りにもそれらしい人がいるけど”アルテミスの美少女たち”のコスプレイベントなのよ。一緒の列車は無理だけど終点の仙養高原駅で撮影イベントがあるのよ。時間があったら見に来てくれないかな? まあ話しかけても返事は出来ないけどね」
美玖はどうも一緒のイベント列車に乗るようであった。今日のイベントはファンの集いであるとともに成海先生が好きなコスプレ参加も募っていた。それには着ぐるみ部門もあった。
「そうなのですね。でも、行けないですね。私たちの祖父が迎えに来てくれるので待たせたら悪いから」
志桜里は残念そうにいった。もちろん彼女もウソをいっていた。ファンの集いに参加するオフィシャルな着ぐるみの内臓になるとはいえなかった。もしかすると美玖と鉢合わせになる可能性もあったが、今回の着ぐるみは長時間着用型なのでイベント終了まで脱げない構造であったのでばれないかもしれなかった。
「そお、残念ね。じゃあSNSのアカウントがここに書いてあるから見てくれたらうれしいな。フォローしてくれたらなおさらうれしいから」
美玖はレイヤーとしての名刺をわたして駅前ロータリーを後にした。この日のイベントはコスプレ参加者が着替える場所は駅から少し離れた場所にあった。それと反対方向に二人は歩きだした。そして指定された駅近くの雑居ビルへと消えていった。そこには鳴海先生とアイリス製作所の面々が待っていた。
「ギリギリね! 本当主役が最後だなんてね」
成海先生は少しイライラしているようだった。
「それはそうと、着替えてね。もちろん着ぐるみにお二人さん」
川相はそういって別々の部屋に案内したがそこにはスタッフと既に着ぐるみ姿になっているオフィシャルな参加者がいた。
「それじゃあ脱いでね。そうそう、君は男の子だから少々苦しいかもしれないけど勘弁してね」
川相は弘樹に告げた。弘樹の役はヒロインで主役の真里亜。背格好はイメージに近くて華奢でも身体は男だ。膨らんでいるところは膨らんでいないし、要らないものもあるわけだ。だから・・・
「俺に女装しろってことでしょ。しかも完全な女の身体みたいになれと」
事前にそのことを聞かされていた弘樹は不安であった。
美玖は二人に聞いた。
「仙養高原です。僕たちは親戚の家に向かっていまして」
弘樹はとっさにウソをいった。まさかイベントの美少女着ぐるみの「内臓」になるなんていえないから。
「そうなんだ。これからイベント列車に乗るのよ。周りにもそれらしい人がいるけど”アルテミスの美少女たち”のコスプレイベントなのよ。一緒の列車は無理だけど終点の仙養高原駅で撮影イベントがあるのよ。時間があったら見に来てくれないかな? まあ話しかけても返事は出来ないけどね」
美玖はどうも一緒のイベント列車に乗るようであった。今日のイベントはファンの集いであるとともに成海先生が好きなコスプレ参加も募っていた。それには着ぐるみ部門もあった。
「そうなのですね。でも、行けないですね。私たちの祖父が迎えに来てくれるので待たせたら悪いから」
志桜里は残念そうにいった。もちろん彼女もウソをいっていた。ファンの集いに参加するオフィシャルな着ぐるみの内臓になるとはいえなかった。もしかすると美玖と鉢合わせになる可能性もあったが、今回の着ぐるみは長時間着用型なのでイベント終了まで脱げない構造であったのでばれないかもしれなかった。
「そお、残念ね。じゃあSNSのアカウントがここに書いてあるから見てくれたらうれしいな。フォローしてくれたらなおさらうれしいから」
美玖はレイヤーとしての名刺をわたして駅前ロータリーを後にした。この日のイベントはコスプレ参加者が着替える場所は駅から少し離れた場所にあった。それと反対方向に二人は歩きだした。そして指定された駅近くの雑居ビルへと消えていった。そこには鳴海先生とアイリス製作所の面々が待っていた。
「ギリギリね! 本当主役が最後だなんてね」
成海先生は少しイライラしているようだった。
「それはそうと、着替えてね。もちろん着ぐるみにお二人さん」
川相はそういって別々の部屋に案内したがそこにはスタッフと既に着ぐるみ姿になっているオフィシャルな参加者がいた。
「それじゃあ脱いでね。そうそう、君は男の子だから少々苦しいかもしれないけど勘弁してね」
川相は弘樹に告げた。弘樹の役はヒロインで主役の真里亜。背格好はイメージに近くて華奢でも身体は男だ。膨らんでいるところは膨らんでいないし、要らないものもあるわけだ。だから・・・
「俺に女装しろってことでしょ。しかも完全な女の身体みたいになれと」
事前にそのことを聞かされていた弘樹は不安であった。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
義姉妹百合恋愛
沢谷 暖日
青春
姫川瑞樹はある日、母親を交通事故でなくした。
「再婚するから」
そう言った父親が1ヶ月後連れてきたのは、新しい母親と、美人で可愛らしい義理の妹、楓だった。
次の日から、唐突に楓が急に積極的になる。
それもそのはず、楓にとっての瑞樹は幼稚園の頃の初恋相手だったのだ。
※他サイトにも掲載しております
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
身体だけの関係です‐原田巴について‐
みのりすい
恋愛
原田巴は高校一年生。(ボクっ子)
彼女には昔から尊敬している10歳年上の従姉がいた。
ある日巴は酒に酔ったお姉ちゃんに身体を奪われる。
その日から、仲の良かった二人の秒針は狂っていく。
毎日19時ごろ更新予定
「身体だけの関係です 三崎早月について」と同一世界観です。また、1~2話はそちらにも投稿しています。今回分けることにしましたため重複しています。ご迷惑をおかけします。
良ければそちらもお読みください。
身体だけの関係です‐三崎早月について‐
https://www.alphapolis.co.jp/novel/711270795/500699060
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる