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来るべきだった世界
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僕は何のことかわからなかった。それはまるで出来の悪いSF作品の漫画みたいだったから。しかし、違和感もあった。顔がみんななかったからだ。まるで卵のようにつるんとしていた。たとえるならのっぺらぼうのような感じだった。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「絶句しているようだな。まあ、驚くのも仕方ないな。保護し管理すべき国民は衣食住を無条件に保証するために、その姿になるのが義務つけられているからな。18歳になれば選抜されて新人類になるのさ。なれなければ俺のようにホームレスなどとして放棄されるわけさ。まあ、気が楽だがな。そうそう、俺の名前を言っていなかったな。俺はケンイチだ、お前は?」
「ぼ、僕は須山です。どうしてこんなことになったのですか?」
「それは説明すると長くなるな。そうだな、お前捕まるなよ! 俺は見捨てられているから構わないが、お前は言うようにタイムリープしてきたというなら、連中は黙っておかないだろうからな。とりあえず、一緒に横になれ!」
僕はケンイチさんに言われるままにボロボロの毛布にくるまって道端に横になった。これは悪い夢の中にいるんだ。次に目が覚めたら自分の部屋になっているはずだ。そう願ったが、それは叶わなかった。次に目を覚ました時はさっきの全身覆われた人間どもに取り囲まれていたから・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「絶句しているようだな。まあ、驚くのも仕方ないな。保護し管理すべき国民は衣食住を無条件に保証するために、その姿になるのが義務つけられているからな。18歳になれば選抜されて新人類になるのさ。なれなければ俺のようにホームレスなどとして放棄されるわけさ。まあ、気が楽だがな。そうそう、俺の名前を言っていなかったな。俺はケンイチだ、お前は?」
「ぼ、僕は須山です。どうしてこんなことになったのですか?」
「それは説明すると長くなるな。そうだな、お前捕まるなよ! 俺は見捨てられているから構わないが、お前は言うようにタイムリープしてきたというなら、連中は黙っておかないだろうからな。とりあえず、一緒に横になれ!」
僕はケンイチさんに言われるままにボロボロの毛布にくるまって道端に横になった。これは悪い夢の中にいるんだ。次に目が覚めたら自分の部屋になっているはずだ。そう願ったが、それは叶わなかった。次に目を覚ました時はさっきの全身覆われた人間どもに取り囲まれていたから・・・
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