AIアイドル活動日誌

メグミはじめての営業に

アオイ

　メカぎゃるすのチームシグマはほぼ全員が生身の少女にハイペリオンスーツを強制的に着用させてロボットの姿にしていた。互いに人間だった時の頃をしらないので、どんな顔をしているのか知っているのはリーダーだけだった。

　そんなメンバーでも互いの意思疎通はネットワークでやり取りで来た。ワゴンの後ろで大人しく座っていた二体のいや二人はちょっとした会話をしていた。

　”ねえメグミ。ちょっとずるいわよ目立とうとするなんて”

　どうもアオイは不満のようだった。後でしったことだけどダンスをしていて別のオーディションに参加していたらスカウトされて、いつの間にかロボットにされたようだ。だから、自慢のダンスでも披露したかったようだ。

　”仕方ないわ。たまたまよ。かわろうか？”

　メグミはまだ越智と一緒になにかするのを躊躇していた。憧れの先輩と・・・正体はバレないだろうが。

　”いいよ。それにしても私たちをロボットにしてどうするつもりよ、ここって？　正直、ハイペリオンのAIロボアイドルってそれほど人気ないし”

　アオイがいうように完全なメカなアイドルよりも人気を集めていたのが、国民の理想の姿を再現したアンドロイドタイプロボが活動している美少女電脳組アクセスだ。だから、ロボぎゃるずは企業製品宣伝と創業者の個人的趣味で成り立っているようであった。

　”そうね。それにどんなに名前が売れても人間に戻ったらキャリアなんてないし”

　”だよね、中の人はいないからね。それに真正機械のはずだから私たちは”

　そう、二人とも誰が見てもロボットであった。その動力は少女の肉体であったが。