あの夏自称遊星からの侵略者と出会いました

ジャン・幸田

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あの夏の日へ

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 千佳は自分には父親は最初からいないし、今後も関わり合いなんかないと思っていた。死んでいるのなら仕方ない、生きているなら援助せず見捨てたことになる、そんな父なら要らないと思っていた。そう思って生きてきた。でも、いまさら一緒になるなんてどういうことなのよ! いままでどこにいたのだろうか?

 「お父さんって? いままで何していたのよ!」

 「話をすると長くなるから・・・簡単に言えば遊星に帰っていたから」

 「遊星? なによそれ?」

 「うーん、ほら天文学に興味ないかしら? その中に地球で言うところの系外惑星があって、その中でもどこの恒星系に属しない自由浮遊惑星があるのよ。私の夫になる人はそこの出身で・・・」

 系外惑星? 自由浮遊惑星? 千佳の頭の中は混乱していた。前提となる知識を持っていなかったからだ。一体どうしたんだろう自分のママといったら、と頭を抱えこみたくなった。

 「千佳ちゃん、ごめんね。簡単に言うわ。あなたは宇宙人とのハーフなのよ!」

 「は、ハーフ? なにそれ? わたしって日本人よ、それを宇宙人だなんてどこの国なのよ?」

 「まあ、地球上にはないわね」

 「はあ?」

 千佳はボケに意図的に走っていた。認めたくなかったからだ。自分に異世界の住民の血が流れていることに。こんな平凡な自分に奇想天外な事実に対して。
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