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第二章・エリザベートと甲冑蟲
23.後宮のシャーミー
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「ええ、この国の公爵位はハーヴル連合王国が先の戦争で獲得して私が派遣されてきました。しかし父の横暴は私は許すことが出来ません! だから私はこうしてこの公爵国を守ると誓って騎士になりました。ですから次の戦争ではハーヴルから公爵の地位を取り戻しますので、どうしても騎士が必要です」
シャーミは立ち上がって演説したが、どうも彼女は傀儡として派遣されたけど公爵国のため戦っているという事のようだった。
「次の戦争ですか・・・まだまだ、この国には甲冑蟲が眠っていますが、果たしてそのお嬢さんが対抗できるのですか?
取りあえず承認しても構いませんが、いかがですか?」
議長の老人が話を纏めようとすると、参加者から特に異論は出されなかったので、そのまま承認となった。しかし戦争がどうのという話はエリザベートに軽いショックを与えていた。当たり前であるが、騎士になれば戦争に参加するのは・・・
評議会が終わりシャーミーに連れられエリザベートは後宮のようなところに連れてこられた。そこは女性専用のところらしかった。しかし、人の気配はしなかった。広いけど装飾のない質素な部屋の一つに案内したシャミーは腰かけていた。そして大きな深呼吸をした。
ここは後宮であるが、正当な公爵位の所持者が国を統治していないうえに、仮の統治者が王女なので女官などはいなかった。しかも、この公爵国にはそれを維持する力もなかった。
「エリザベートさん。あなたには色々と教えないといけないですが、まず手始めに私の顔をお見せするわ」
そういうと、何やら呪文のような事を唱えると兜の変化が始まり、中からシャーミの本当の顔が現れた。それを見たエリザベートは言葉を失った。
シャーミは立ち上がって演説したが、どうも彼女は傀儡として派遣されたけど公爵国のため戦っているという事のようだった。
「次の戦争ですか・・・まだまだ、この国には甲冑蟲が眠っていますが、果たしてそのお嬢さんが対抗できるのですか?
取りあえず承認しても構いませんが、いかがですか?」
議長の老人が話を纏めようとすると、参加者から特に異論は出されなかったので、そのまま承認となった。しかし戦争がどうのという話はエリザベートに軽いショックを与えていた。当たり前であるが、騎士になれば戦争に参加するのは・・・
評議会が終わりシャーミーに連れられエリザベートは後宮のようなところに連れてこられた。そこは女性専用のところらしかった。しかし、人の気配はしなかった。広いけど装飾のない質素な部屋の一つに案内したシャミーは腰かけていた。そして大きな深呼吸をした。
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「エリザベートさん。あなたには色々と教えないといけないですが、まず手始めに私の顔をお見せするわ」
そういうと、何やら呪文のような事を唱えると兜の変化が始まり、中からシャーミの本当の顔が現れた。それを見たエリザベートは言葉を失った。
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