5 / 6
第一章・転生したらモフモフケモノでした
04・モフモフケモノの名はナディア
しおりを挟む
新しいマスターから与えられた名前はナディアだった。なんとなくいい名前だと思った。そういばわたしも人間だった時に飼いネコに家にやって来てから名前を付けた事を思い出していた。そういえば、人間まあ前世の名前とモフモフとして生まれた時の名前は思い出せなかった。どうしてだろう?
「それじゃあソフィア様。ご存知だと思いますがそのアグラッシュと主従関係を結んでください。あなたの能力に応じてそのアグラッシュが発揮できるようになります。それに制御できない場合は、下手をすれば命を失うかもしれません。それでもいいですね」
セルゲイは私の首輪の中にある宝石を取り出していた。それはアグラッシュをケモノでありながら知恵を与えているものだった。その宝石にアグラッシュを制御する働きがあった。その宝石にソフィアは噛み切った指から血を絞り出していた。
「汝、ナディアは我がソフィアと主従の契りを結ぶ。その契りは我が魂と強く結ばれ給え!」
そういって、何かの呪文を唱えると、わたしの猿轡が外れた。
「ソフィア様、よろしくお願いします。あなた様が行くところをついていきます。また力を尽くします」
わたしの、ナディアの唇は勝手に言葉を発していた。わたし、ケモノなのに言葉が話せるのだと感激していた。
「それじゃあ、これで拘束具も外れるはずさ。その宝石がマスターだと認めたらな」
セルゲイは宝石を首輪に戻すと、両手両足の拘束具が外れ、わたしの身体は自由になった。そのかわり、ソフィアと血で結ばれた主従関係に縛られるようになった。
「はずれたわ。これでナディアちゃんは私のものよ! よかったわねナディアちゃん!」
さっきまでとは違ってソフィアの顔は完全に崩れていた。それはまるで幼い少女に戻ったかのようであった。その様子にセルゲイは不安そうな顔をしていた。
「これで成立ですが・・・念のためにお尋ねいたしますが、ソフィア様のご両親・・・国王陛下はご存知ですよね、このことを?」
「それは問題ないわよ。ここに勅許免状があるでしょ!」
「そうですね・・・その、アグラッシュの、ナディアに問題があればサポート出来ますから。直接こちらから派遣できない場合には、こちらのアグラッシュ管理組合を頼ってください。それでは・・・」
どのような事をいえばいいのかと迷っているセルゲイを置いてソフィアはわたしを外に連れ出した。その光景は生まれて初めて見たような気がする夕陽だった。
「じゃあ、帰りましょうナディアちゃん」
そういってソフィアはわたしの手に自分の手を回してきた。それは恋人にでもするかのような気がした。
「それじゃあソフィア様。ご存知だと思いますがそのアグラッシュと主従関係を結んでください。あなたの能力に応じてそのアグラッシュが発揮できるようになります。それに制御できない場合は、下手をすれば命を失うかもしれません。それでもいいですね」
セルゲイは私の首輪の中にある宝石を取り出していた。それはアグラッシュをケモノでありながら知恵を与えているものだった。その宝石にアグラッシュを制御する働きがあった。その宝石にソフィアは噛み切った指から血を絞り出していた。
「汝、ナディアは我がソフィアと主従の契りを結ぶ。その契りは我が魂と強く結ばれ給え!」
そういって、何かの呪文を唱えると、わたしの猿轡が外れた。
「ソフィア様、よろしくお願いします。あなた様が行くところをついていきます。また力を尽くします」
わたしの、ナディアの唇は勝手に言葉を発していた。わたし、ケモノなのに言葉が話せるのだと感激していた。
「それじゃあ、これで拘束具も外れるはずさ。その宝石がマスターだと認めたらな」
セルゲイは宝石を首輪に戻すと、両手両足の拘束具が外れ、わたしの身体は自由になった。そのかわり、ソフィアと血で結ばれた主従関係に縛られるようになった。
「はずれたわ。これでナディアちゃんは私のものよ! よかったわねナディアちゃん!」
さっきまでとは違ってソフィアの顔は完全に崩れていた。それはまるで幼い少女に戻ったかのようであった。その様子にセルゲイは不安そうな顔をしていた。
「これで成立ですが・・・念のためにお尋ねいたしますが、ソフィア様のご両親・・・国王陛下はご存知ですよね、このことを?」
「それは問題ないわよ。ここに勅許免状があるでしょ!」
「そうですね・・・その、アグラッシュの、ナディアに問題があればサポート出来ますから。直接こちらから派遣できない場合には、こちらのアグラッシュ管理組合を頼ってください。それでは・・・」
どのような事をいえばいいのかと迷っているセルゲイを置いてソフィアはわたしを外に連れ出した。その光景は生まれて初めて見たような気がする夕陽だった。
「じゃあ、帰りましょうナディアちゃん」
そういってソフィアはわたしの手に自分の手を回してきた。それは恋人にでもするかのような気がした。
0
あなたにおすすめの小説
小さな貴族は色々最強!?
谷 優
ファンタジー
神様の手違いによって、別の世界の人間として生まれた清水 尊。
本来存在しない世界の異物を排除しようと見えざる者の手が働き、不運にも9歳という若さで息を引き取った。
神様はお詫びとして、記憶を持ったままの転生、そして加護を授けることを約束した。
その結果、異世界の貴族、侯爵家ウィリアム・ヴェスターとして生まれ変ることに。
転生先は優しい両親と、ちょっぴり愛の強い兄のいるとっても幸せな家庭であった。
魔法属性検査の日、ウィリアムは自分の属性に驚愕して__。
ウィリアムは、もふもふな友達と共に神様から貰った加護で皆を癒していく。
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
レンタル従魔始めました!
よっしぃ
ファンタジー
「従魔のレンタルはじめました!」
僕の名前はロキュス・エルメリンス。10歳の時に教会で祝福を受け、【テイム】と言うスキルを得ました。
そのまま【テイマー】と言うジョブに。
最初の内はテイムできる魔物・魔獣は1体のみ。
それも比較的無害と言われる小さなスライム(大きなスライムは凶悪過ぎてSランク指定)ぐらいしかテイムできず、レベルの低いうちは、役立たずランキングで常に一桁の常連のジョブです。
そんな僕がどうやって従魔のレンタルを始めたか、ですか?
そのうち分かりますよ、そのうち・・・・
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流
犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。
しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。
遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。
彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。
転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。
そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。
人は、娯楽で癒されます。
動物や従魔たちには、何もありません。
私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!
悪役令嬢の独壇場
あくび。
ファンタジー
子爵令嬢のララリーは、学園の卒業パーティーの中心部を遠巻きに見ていた。
彼女は転生者で、この世界が乙女ゲームの舞台だということを知っている。
自分はモブ令嬢という位置づけではあるけれど、入学してからは、ゲームの記憶を掘り起こして各イベントだって散々覗き見してきた。
正直に言えば、登場人物の性格やイベントの内容がゲームと違う気がするけれど、大筋はゲームの通りに進んでいると思う。
ということは、今日はクライマックスの婚約破棄が行われるはずなのだ。
そう思って卒業パーティーの様子を傍から眺めていたのだけど。
あら?これは、何かがおかしいですね。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる