8 / 16
(一)バイト先の朝
8.ワックスかけしていると
しおりを挟む
美咲が入っているガイノイド・エリカの表面を美由紀が手でワックス掛けをしていた。さっき手垢まみれにしたからだ。
しかし美由紀からすれば、かえって機械娘をしっかりと触れる機会を貰って嬉しかった。そのことに気づいた美奈代であったが、いまさら止めることは出来なかった。
「美咲先輩、メタリックなボディ素敵ですね。どのガイノイドよりも綺麗ですよ」といったが、どうも美由紀はただ機械にすぎないガイノイドよりも、その中に生身の女の子が閉じ込められている機械娘のほうに萌えているようだ。美咲はさっきマネージャーがいったように美由紀は機械娘に本当に百合百合なのかと心配になってきた。
しかし美由紀にはれっきとしたボーイフレンドがいた。もっとも恋人未満だけど。その時「おい、江藤」という声が聞こえた。その声に姉妹が振り返ったが、すぐ美由紀だけがその男の元にかけよっていった。彼は美咲と同じ大学に通う松山で美由紀のボーイフレンドだ。
「ほお、津田がこの中に入っているのか? 言われなければ生身の女が入っているとはわからないな」といった。松山はガイノイド売り場のある電器店の搬入のアルバイトをしており、サイバーテックのブースに新型ガイノイドを搬入してきた。
この日、ブースには美咲が入っているワインレッドのエリカ、稼動しないブラックとブルーのエリカ、そして生身の人間と変わらない外観を持つジャンヌとサユリがいたが、松山が押しているカートには廉価版のプリスが載せられていた。そして松山の横にはもう一体稼動可能なガイノイドがよりそっていた。
「サイバーテックの新製品ローズマリーだけど、この中にも津田と同じように女性が入っているのよ」といって紹介し始めた。
「こちらの方は昨日遅くガイノイドスーツを装着してもらった赤松聖美さんだ。彼女は今年の春にこの電器店に就職したそうだけど、新人のうちは何でもしなさいという上司の指令で、江藤のパパの会社の受注生産タイプの姿になったのだというのだ。まあ津田と仲良くやってくれということだ」
新たなガイノイドスーツを装着させられた女性がやってきて、美奈代は嫌な事を思い出していた。
パパがいう”親に協力しろ”という言葉に従って、散々私をガイノイドスーツのなかに閉じ込められたことを。そ
れで何度嫌な思いをしたことか。それなのに美由紀が憧れるなんてどうかしているとしか思えなかった。しかも、事前に私に連絡もなしにガイノイドを増やすというのはどうしてなのかと怒りに満ちていた。
しかし美由紀からすれば、かえって機械娘をしっかりと触れる機会を貰って嬉しかった。そのことに気づいた美奈代であったが、いまさら止めることは出来なかった。
「美咲先輩、メタリックなボディ素敵ですね。どのガイノイドよりも綺麗ですよ」といったが、どうも美由紀はただ機械にすぎないガイノイドよりも、その中に生身の女の子が閉じ込められている機械娘のほうに萌えているようだ。美咲はさっきマネージャーがいったように美由紀は機械娘に本当に百合百合なのかと心配になってきた。
しかし美由紀にはれっきとしたボーイフレンドがいた。もっとも恋人未満だけど。その時「おい、江藤」という声が聞こえた。その声に姉妹が振り返ったが、すぐ美由紀だけがその男の元にかけよっていった。彼は美咲と同じ大学に通う松山で美由紀のボーイフレンドだ。
「ほお、津田がこの中に入っているのか? 言われなければ生身の女が入っているとはわからないな」といった。松山はガイノイド売り場のある電器店の搬入のアルバイトをしており、サイバーテックのブースに新型ガイノイドを搬入してきた。
この日、ブースには美咲が入っているワインレッドのエリカ、稼動しないブラックとブルーのエリカ、そして生身の人間と変わらない外観を持つジャンヌとサユリがいたが、松山が押しているカートには廉価版のプリスが載せられていた。そして松山の横にはもう一体稼動可能なガイノイドがよりそっていた。
「サイバーテックの新製品ローズマリーだけど、この中にも津田と同じように女性が入っているのよ」といって紹介し始めた。
「こちらの方は昨日遅くガイノイドスーツを装着してもらった赤松聖美さんだ。彼女は今年の春にこの電器店に就職したそうだけど、新人のうちは何でもしなさいという上司の指令で、江藤のパパの会社の受注生産タイプの姿になったのだというのだ。まあ津田と仲良くやってくれということだ」
新たなガイノイドスーツを装着させられた女性がやってきて、美奈代は嫌な事を思い出していた。
パパがいう”親に協力しろ”という言葉に従って、散々私をガイノイドスーツのなかに閉じ込められたことを。そ
れで何度嫌な思いをしたことか。それなのに美由紀が憧れるなんてどうかしているとしか思えなかった。しかも、事前に私に連絡もなしにガイノイドを増やすというのはどうしてなのかと怒りに満ちていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
俺は陰キャだったはずなのに……なぜか学園内でモテ期が到来した件
こうたろ
青春
友人も恋人も居ないボッチ学生だった山田拓海が何故かモテだしてしまう。
・学園一の美人で、男女問わず憧れの的。
・陸上部のエースで、明るく活発なスポーツ女子。
・物静かで儚げな美術部員。
・アメリカから来た金髪碧眼でハイテンションな留学生。
・幼稚園から中学まで毎朝一緒に登校していた幼馴染。
拓海の生活はどうなるのか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる