88 / 200
迷宮魔道な場所へ
79・ひとを捨てたものたち
しおりを挟む
愛莉の意識がエリーの中に閉じ込められているあいだ、真由美たち理工学部見学の一行は、巨大な地下空間に案内されていた。そこのは大型の工作機械や実験道具が行われていた。通常、こういった巨大構造物は屋外に作られるものであるが、ここは情報の機密性が大事な技術が研究されていた。
そのうち、なにかは分からないが数多くの人型工作機械のようなモノが稼働しているエリアがあった。この時、一行にいた迫水悠平という新入生が操に質問した。
「あそこにいる人型ロボットは大きさも形状もバラバラですがどうしてですか?」
その質問で歩みを止めた操はそのうちの一体を呼び寄せた。近づいて来たロボットは武骨なブラウンカラーの軍事用機動兵器のような姿をしていた。
「丁度良かった。さっきお会いしたグレン教授のように人間よ!」
その言葉に一行はざわついたが何故か真由美は無反応だった。悠平は少し困惑していた。この悠平はただ大学受験が唯一の人生の目的にしていた男で、世間一般の常識に疎い面があった。この前も高校野球の聖地である甲子園を知らなかった事で、学内ではちょっとした話題になっていた。
「でも、その・・・機械じゃないですかそれは!」
悠平の言葉にブラウンカラーの機械が人工音声で語って来た。
「そこの学生! 知らないのですか? 近年人間の姿を機械そのものに変身することが流行しているのですよ。我々は軌道エレベータ建設要員としてここで訓練しているのです。もちろん作業の大半は大型自動工作機が行いますが、どうしても人が行わないとならない部分もあります。
でも、そこは宇宙空間ですよ! 猛烈な放射線と太陽熱に真空空間でいちいち宇宙服に着替えることなんて出来ないです。だから作業用宇宙服と人体を融合させたのですよ。こんな身体になって気持ち良いのですよ。まあ不快なら一ヶ月も脱げない事に耐えられませんけど」
そのあともそのブラウンカラーの機械は話し続けたが、どうやらこの理工学部研究所には作業員だけでなく学生も機械の姿になっているモノもいるようであった。
「とりあえず、そういうことよ! そこにいるアイリやエリーのようなロボットの中に人間が潜り込んでいるわけなのよ。まあ世間では機ぐるみなんていうけどね」
そういうと操はまた次の見学エリアへと向かっていた。その途中で探査ビームの照射がなくなったのでエリーの中に愛莉の意識が戻って来た。すぐエリーの行動記録を確認した愛莉は気づいてしまった、どういうことなのよ、ここ半年の間にひとを捨てたものたちがこの理工学部という空間で異常に増殖しているのは?
そのうち、なにかは分からないが数多くの人型工作機械のようなモノが稼働しているエリアがあった。この時、一行にいた迫水悠平という新入生が操に質問した。
「あそこにいる人型ロボットは大きさも形状もバラバラですがどうしてですか?」
その質問で歩みを止めた操はそのうちの一体を呼び寄せた。近づいて来たロボットは武骨なブラウンカラーの軍事用機動兵器のような姿をしていた。
「丁度良かった。さっきお会いしたグレン教授のように人間よ!」
その言葉に一行はざわついたが何故か真由美は無反応だった。悠平は少し困惑していた。この悠平はただ大学受験が唯一の人生の目的にしていた男で、世間一般の常識に疎い面があった。この前も高校野球の聖地である甲子園を知らなかった事で、学内ではちょっとした話題になっていた。
「でも、その・・・機械じゃないですかそれは!」
悠平の言葉にブラウンカラーの機械が人工音声で語って来た。
「そこの学生! 知らないのですか? 近年人間の姿を機械そのものに変身することが流行しているのですよ。我々は軌道エレベータ建設要員としてここで訓練しているのです。もちろん作業の大半は大型自動工作機が行いますが、どうしても人が行わないとならない部分もあります。
でも、そこは宇宙空間ですよ! 猛烈な放射線と太陽熱に真空空間でいちいち宇宙服に着替えることなんて出来ないです。だから作業用宇宙服と人体を融合させたのですよ。こんな身体になって気持ち良いのですよ。まあ不快なら一ヶ月も脱げない事に耐えられませんけど」
そのあともそのブラウンカラーの機械は話し続けたが、どうやらこの理工学部研究所には作業員だけでなく学生も機械の姿になっているモノもいるようであった。
「とりあえず、そういうことよ! そこにいるアイリやエリーのようなロボットの中に人間が潜り込んでいるわけなのよ。まあ世間では機ぐるみなんていうけどね」
そういうと操はまた次の見学エリアへと向かっていた。その途中で探査ビームの照射がなくなったのでエリーの中に愛莉の意識が戻って来た。すぐエリーの行動記録を確認した愛莉は気づいてしまった、どういうことなのよ、ここ半年の間にひとを捨てたものたちがこの理工学部という空間で異常に増殖しているのは?
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
義姉妹百合恋愛
沢谷 暖日
青春
姫川瑞樹はある日、母親を交通事故でなくした。
「再婚するから」
そう言った父親が1ヶ月後連れてきたのは、新しい母親と、美人で可愛らしい義理の妹、楓だった。
次の日から、唐突に楓が急に積極的になる。
それもそのはず、楓にとっての瑞樹は幼稚園の頃の初恋相手だったのだ。
※他サイトにも掲載しております
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる