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第六章:インヴァラの白きオオネコとダンジョン
145.最初のミッション
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アサミとタクヤが今いるのはフィルビー・キルヒス班だ。このミッションは魔道士としての演習であり、目的地に自力で行けるのかと課題をこなせたらいいというものであった。地球でいえばオリエンテーディングみたいなもののはずだから難易度も高くないはずだった。ただ、他の班よりかは距離は短いが、具体的なミッションについての指示書があった。その指示書は途中のギルドが管轄する郵便屋で受け取ることとされていた。
「おかしいな、先に魔導士になった友人がいうには、この大陸を半周するだけで、途中のいくつかの砦に泊まればよかったと聞いていたんだが」
フィルビー・キルヒスはそう愚痴っていた。なんでも、その友人は難しい事などなんらなく、ただ旅を楽しめばよかったんだという。もっとも、この世界では機械系の交通手段はほとんどないので、船や馬車に所々ある鉄道に徒歩で半月以上もかかったという。これもこれも破綻戦争で文明の利器の技術の大半を失ったためであった。また要塞馬車に搭載される永久炉も全てギルドが稼働可能なモノを使用しているので、一般人は使えなかった。もっとも、そんなものを必要としない社会であったが。
神殿のある山を下り街道に戻った一行であるが、そこはガタガタの舗装道路の遺跡みたいなものだった。おそらく遥か昔に高速道路のようなモノがあったようであるが、今では至る所から木々が生え、ひび割れてしまい、馬車が通れるぐらいの幅だけが綺麗にされてはいたけど、その両側を歩いていこうとしたらクネクネしながらいかなければならない状況であった。それもこれも、この街道は重要なところではないからのようだ。これでは要塞馬車すら通れそうもなかった。
半日ほど歩いた一行はヘトヘトになっていた。なんでも二日に一度しか乗合バスのようなモノが通らないということで、たまたまこの日は便がなかったという。もちろん便乗してもらえそうな貨物を積んだ馬車でもあればよかったが、人が通るのも稀なところだった。
「みんな! なにへとへとなのよ!」
一行でルンファだけが元気だった。おそらく彼女にとって歩く事は疲れないようだった。
「いいわね、元気ね!」
誰かがそう言ったが、その日は結構気温が高く歩くには不適だった。しかも蒸し暑い空気が淀んでいたからなおさらだ。こうして指定された郵便屋にやってきたのが昼過ぎだったが、そこは宿屋と兼用で窓口は小さかった。そこに座っていたおばあさんに要件をいうと、ギルドからの指示書が入った手紙を出してくれた。フィルビーが代表して開封して読むと、少し呆れたような表情をした。
「指示書によると・・・ここから峠を少し超えたインヴァラというところにいって、探して来いというんだよ。ダンジョンの中に逃げたネコを。探すことが出来たら少しだけ報奨金をあげるということだけど・・・ネコって探しにくいモノじゃねえんかいな」
「ネコ? ネコってそこにいるじゃん!」
ルンファはアサミのネコミミをいじって、からかった。
「それってつまりは、私が仲間を探せという事?」
「そうよ、アサミ! お願いね! ネコ同士なら都合いいでしょ!」
「なんなのよ、それって?」
アサミとルンファの絡みについていけない一行であった。
「おかしいな、先に魔導士になった友人がいうには、この大陸を半周するだけで、途中のいくつかの砦に泊まればよかったと聞いていたんだが」
フィルビー・キルヒスはそう愚痴っていた。なんでも、その友人は難しい事などなんらなく、ただ旅を楽しめばよかったんだという。もっとも、この世界では機械系の交通手段はほとんどないので、船や馬車に所々ある鉄道に徒歩で半月以上もかかったという。これもこれも破綻戦争で文明の利器の技術の大半を失ったためであった。また要塞馬車に搭載される永久炉も全てギルドが稼働可能なモノを使用しているので、一般人は使えなかった。もっとも、そんなものを必要としない社会であったが。
神殿のある山を下り街道に戻った一行であるが、そこはガタガタの舗装道路の遺跡みたいなものだった。おそらく遥か昔に高速道路のようなモノがあったようであるが、今では至る所から木々が生え、ひび割れてしまい、馬車が通れるぐらいの幅だけが綺麗にされてはいたけど、その両側を歩いていこうとしたらクネクネしながらいかなければならない状況であった。それもこれも、この街道は重要なところではないからのようだ。これでは要塞馬車すら通れそうもなかった。
半日ほど歩いた一行はヘトヘトになっていた。なんでも二日に一度しか乗合バスのようなモノが通らないということで、たまたまこの日は便がなかったという。もちろん便乗してもらえそうな貨物を積んだ馬車でもあればよかったが、人が通るのも稀なところだった。
「みんな! なにへとへとなのよ!」
一行でルンファだけが元気だった。おそらく彼女にとって歩く事は疲れないようだった。
「いいわね、元気ね!」
誰かがそう言ったが、その日は結構気温が高く歩くには不適だった。しかも蒸し暑い空気が淀んでいたからなおさらだ。こうして指定された郵便屋にやってきたのが昼過ぎだったが、そこは宿屋と兼用で窓口は小さかった。そこに座っていたおばあさんに要件をいうと、ギルドからの指示書が入った手紙を出してくれた。フィルビーが代表して開封して読むと、少し呆れたような表情をした。
「指示書によると・・・ここから峠を少し超えたインヴァラというところにいって、探して来いというんだよ。ダンジョンの中に逃げたネコを。探すことが出来たら少しだけ報奨金をあげるということだけど・・・ネコって探しにくいモノじゃねえんかいな」
「ネコ? ネコってそこにいるじゃん!」
ルンファはアサミのネコミミをいじって、からかった。
「それってつまりは、私が仲間を探せという事?」
「そうよ、アサミ! お願いね! ネコ同士なら都合いいでしょ!」
「なんなのよ、それって?」
アサミとルンファの絡みについていけない一行であった。
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