朝起きたら・・・横にいたのはなんだったんだろう? 女戦士アシャンに振り回される日々が始まった!

ジャン・幸田

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アシャンの部屋探し!

(21)魑魅魍魎!

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 サングラスをかけた僕の性格は変わったのかもしれない。いままでだったら少し怖い人が近づいてきたら逃げ出すような男であったのが、いまは訳の分からないものたちに攻撃的な気持ちを抱いていた。そのときアンシャンはこんなことをいった。

 「雑魚は相手にしなくてもいいわよ。やるのならこの部屋の主よ! ここは魑魅魍魎ちみもうりょうの巣窟だけど、大抵は大人しいはずだからね」

 彼女の顔は平気のようだった。あとで聞いた話によれば、こういった魑魅魍魎の類は物理的攻撃を与えなければ危害はないということだ。まあ、確かにこんなに多数の目標があったら部屋に辿りつけないといえる。それにしても、この建物はいったいなんなんだろうか?

 それはともかく、アンシャンと僕はある部屋の前に来た。どうもここを貸すということであったが、他の部屋以上にイカレタ装飾があるドアだった。そのモチーフはダンテの彫刻「地獄門」ということだった。だからドアは不気味なオーラを発していた。

 「これくらいパワーがないと、この世界で活動できないわ! よかった!」

 アンシャンは喜んでいた。これも後で聞いた話であるが、アンシャンが戦士としての能力を維持するためには。ある一定以上の霊力を浴び続けなければならないという。もし、それがなければ、この世界では死ぬかタダの女になってしまうのだという。

 「ぼ、僕はなにをすればいいんですか?」

 おそるおそる聞いてみるとこういった。

 「先に入ってちょうだい! 私の盾になってね! お願い!」

 「た、盾?」

 意味は分からなかったが、そういうことらしかった。何の都合なのか聞くのも嫌なのでドアを開ける事にした。

 「わ、わかった!」

 ドアのノブは異様に回しにくかったが、回した途端ドアの方が勝手に内側に開いてしまった。すると・・・

 「さあ、入って! あの中央にいるのにカツを入れるのよ!」

 「か、カツ?」

 アンシャンの言う意味は分からなかったが、部屋には数多くの魑魅魍魎が跋扈ばっこしていたが、中央にいるのが一際大きくラスボスという雰囲気があった。そいつは様々な獣が寄り集まった、たしかぬえという奴にようであった。

 「はじめまして、この部屋に住まわしてください!」

 アンシャンは鵺に声をかけたすると、そいつはこんな事を言い返した。

 「住む? ほお確かにお前は人間離れした妖怪に近い能力があるなあ。それにしても、なんだその男は? 同居人にするには力不足だろ! もうちょっと勇者をつれてくればよかろうに。でも、まあ試してやるか!」

 鵺はそういって僕の目の前に出てきた。ちょっと待ってよ、僕が相手にしないといけないの? これって?
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