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結婚式をしていないのに目覚めたら花嫁
水上楼の会見(2)
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水上楼の窓は締め切られ、カーテンも閉められていたため外の風景は見えなくなっていた。この時、室内には王太子カールの副官も護衛さえもいなかった。護衛は建物の一階で控えており、三階の会見の場になった通称「獅子の間」には五人しかいなかった。この五人がオルガ本人と正体不明の協力者と国王夫妻以外でオルガが入れ替わっていることを公式に知った最初の人間になった。
その場にいたオルガは容姿が出奔した元王女とうり二つであったが、その出自は謎に満ちていた。赤子の時に遺棄されていたが、その時から高貴な身分の出身と思われていた。なぜなら王国では金髪碧眼は支配階級の証とされていた。無論、例外も数多いが上級階級の大多数はそれに当てはまっていた。孤児院で生活しながら教会の祭祀の手伝いもしていたし、一時は修道女見習いになったこともあったが、これはオルガの容姿が良かったためである。
それはともかく、この時からオルガは孤児院出身の天涯孤独の薬の行商人の娘ではなく、世間を欺いてノルトハイム公爵夫人オルガとして生きて行かなくてはならなくなった。結婚前は悪役令嬢と軽蔑され評判が悪いオルガとして。
「オルガさん。あなたは本当に我が妹のようにしかみえないです。ちょっと見せてくれませんか? あなたの右ひじを」
カールのお願いに何でそういうことを言うのかわからないまま、右袖をオルガじゃめくった。それにしても、貴族というのはこんなにも装飾が付いたドレスを纏っているのは面倒なものだと感じながら。露わになったオルガの右ひじをみてカールはこういった。
「オルガさん、我が妹のオルガには右ひじに星型のアザがあるのです。知っている者は限られているのですが、気を付けてください。もしかすると知っていたら、指摘されるかもしれませんから」
それを聞いたオルガは今度は左袖をまくり始めた。いったいなにがあったのかと思っていたら、オルガは自分のひじを示した。
「オルガ王女ってこんなアザがあったのですか? わたしにもあります」
オルガの左ひじには綺麗な星型のアザがあった。
「そうです。不思議ですね左右が違っていますが全く同じアザですよ。それと聞きますが、もしかすると左利きですか?」
カールの質問にオルガは不思議な表情を浮かべていた。
「はい、王太子殿下。わたしは左利きです。もっとも、文字を書く時は右手を使いますが、それが?」
オルガは何を聞くのだろうかと思っていた。
「オルガは左利きだったのです。本当にあなたはオルガによく似ていますね。でも、話し方は丁寧ですけど」
カールにそう言われオルガは少し気持ち悪くなった。そこまで悪役令嬢の女に似ていたなんて嫌だと。でも、これからは、そのオルガとして生きて行かなければならないのが嫌だった。
その場にいたオルガは容姿が出奔した元王女とうり二つであったが、その出自は謎に満ちていた。赤子の時に遺棄されていたが、その時から高貴な身分の出身と思われていた。なぜなら王国では金髪碧眼は支配階級の証とされていた。無論、例外も数多いが上級階級の大多数はそれに当てはまっていた。孤児院で生活しながら教会の祭祀の手伝いもしていたし、一時は修道女見習いになったこともあったが、これはオルガの容姿が良かったためである。
それはともかく、この時からオルガは孤児院出身の天涯孤独の薬の行商人の娘ではなく、世間を欺いてノルトハイム公爵夫人オルガとして生きて行かなくてはならなくなった。結婚前は悪役令嬢と軽蔑され評判が悪いオルガとして。
「オルガさん。あなたは本当に我が妹のようにしかみえないです。ちょっと見せてくれませんか? あなたの右ひじを」
カールのお願いに何でそういうことを言うのかわからないまま、右袖をオルガじゃめくった。それにしても、貴族というのはこんなにも装飾が付いたドレスを纏っているのは面倒なものだと感じながら。露わになったオルガの右ひじをみてカールはこういった。
「オルガさん、我が妹のオルガには右ひじに星型のアザがあるのです。知っている者は限られているのですが、気を付けてください。もしかすると知っていたら、指摘されるかもしれませんから」
それを聞いたオルガは今度は左袖をまくり始めた。いったいなにがあったのかと思っていたら、オルガは自分のひじを示した。
「オルガ王女ってこんなアザがあったのですか? わたしにもあります」
オルガの左ひじには綺麗な星型のアザがあった。
「そうです。不思議ですね左右が違っていますが全く同じアザですよ。それと聞きますが、もしかすると左利きですか?」
カールの質問にオルガは不思議な表情を浮かべていた。
「はい、王太子殿下。わたしは左利きです。もっとも、文字を書く時は右手を使いますが、それが?」
オルガは何を聞くのだろうかと思っていた。
「オルガは左利きだったのです。本当にあなたはオルガによく似ていますね。でも、話し方は丁寧ですけど」
カールにそう言われオルガは少し気持ち悪くなった。そこまで悪役令嬢の女に似ていたなんて嫌だと。でも、これからは、そのオルガとして生きて行かなければならないのが嫌だった。
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