69 / 229
4章 我が女神、それは
脳が破壊される
しおりを挟む
アカウントを再取得し、パーティが組める段階まで進めた。前に遊んだ時は騎士を選んだと二人に言うと、せっかくだから違う職業を選んでみてはと勧められる。
ブルースフィアの職業は四つ。
騎士、魔法使い、僧侶、弓士だ。
騎士は俺とブランド女。僧侶はアンジェラが選択していた。ならば残された二つから選択しようと考える。気になったのは魔法使いであるが、おそらく女性陣のどちらかが選ぶ可能性がある。配信的に被らないほうがベターだろう。何を選んだか訊いてしまいたかったが、俺が何を選ぶかクイズ形式になってしまったがため叶わなかった。
悩んだ末、選んだのは弓士。
初期武器は弓で、最終的には銃が使えるようになる。初期武器の段階でも矢に火をつければ属性武器として使うことができるから序盤限りであるが最強武器種とも呼ばれている。最初、一人で山登りを敢行しようとして最初からやり直すべきか悩んだこともあった。元のアカウントでは派生武器である刀を解放しているため、もはや面倒すぎてその選択肢を取る方が面倒になってしまった。
最初のイベントを終え、町中へ出ると沢山の人が俺を待ち構えていた。最初は他の人を待っていると思ったが、皆口々に「弓持ってんな」「弓士か」などと俺の装備を見て一喜一憂するので俺を待ち構えていたのだと理解した。
「あー外れたぁー!」
妹の阿呆みたいな大声が耳に届く。
声がした方に目を遣ると、ゴスロリアバターまんまの妹がいた。以前のバトルロイヤルゲームのときは衣装制限があり、そのゴスロリを剥奪されて戦闘服にコンバートされていたが、PVEがメインの本ゲームにおいては制限は薄く、元の衣装そのまんまの妹がいた。
その隣には女神がいた。
「ほら言ったとおりでしょ! 弓の方が格好いいって」
「にーちゃんは中二病罹患者だから、魔法使いと僧侶と弓士なら絶対魔法使い選ぶって思ってたのにー!」
俺は二人に近づく。
「その様子だと舞香が外して汐見さんが当たったみたいですね」
「お兄さん、呼び捨てでいーですよ」
「いやしかしそれは不味いのでは?」
「何が不味いの?」
「汐見さんのファンと俺のアンチが核融合しますよきっと」
周囲のファンから「自分のことよくわかってんな!」と野次が飛んでくる。汚いオッサンの声であった。
「あーお兄さんに飛んでくのか……」
シオミンは人差し指を顎に当てて数秒、何かいいことを思いついたようにニコリとした。
シオミンは隣にいる妹と腕を絡ませ、その頬に口付けをした。
「みんなー安心してー! 汐見が好きなのはー女の子だからー!」
まさかのカミングアウト。いや、これは百合営業宣言なのだろう。周囲を安心させるための。
「お兄さんのことは、お義兄さんって呼ぶね!」
周囲も委細承知でネタと割り切って笑っている。
この場で笑えていないのは、そういうネタに疎いノンケの妹と妹に寝取られた俺だけであった。
ブルースフィアの職業は四つ。
騎士、魔法使い、僧侶、弓士だ。
騎士は俺とブランド女。僧侶はアンジェラが選択していた。ならば残された二つから選択しようと考える。気になったのは魔法使いであるが、おそらく女性陣のどちらかが選ぶ可能性がある。配信的に被らないほうがベターだろう。何を選んだか訊いてしまいたかったが、俺が何を選ぶかクイズ形式になってしまったがため叶わなかった。
悩んだ末、選んだのは弓士。
初期武器は弓で、最終的には銃が使えるようになる。初期武器の段階でも矢に火をつければ属性武器として使うことができるから序盤限りであるが最強武器種とも呼ばれている。最初、一人で山登りを敢行しようとして最初からやり直すべきか悩んだこともあった。元のアカウントでは派生武器である刀を解放しているため、もはや面倒すぎてその選択肢を取る方が面倒になってしまった。
最初のイベントを終え、町中へ出ると沢山の人が俺を待ち構えていた。最初は他の人を待っていると思ったが、皆口々に「弓持ってんな」「弓士か」などと俺の装備を見て一喜一憂するので俺を待ち構えていたのだと理解した。
「あー外れたぁー!」
妹の阿呆みたいな大声が耳に届く。
声がした方に目を遣ると、ゴスロリアバターまんまの妹がいた。以前のバトルロイヤルゲームのときは衣装制限があり、そのゴスロリを剥奪されて戦闘服にコンバートされていたが、PVEがメインの本ゲームにおいては制限は薄く、元の衣装そのまんまの妹がいた。
その隣には女神がいた。
「ほら言ったとおりでしょ! 弓の方が格好いいって」
「にーちゃんは中二病罹患者だから、魔法使いと僧侶と弓士なら絶対魔法使い選ぶって思ってたのにー!」
俺は二人に近づく。
「その様子だと舞香が外して汐見さんが当たったみたいですね」
「お兄さん、呼び捨てでいーですよ」
「いやしかしそれは不味いのでは?」
「何が不味いの?」
「汐見さんのファンと俺のアンチが核融合しますよきっと」
周囲のファンから「自分のことよくわかってんな!」と野次が飛んでくる。汚いオッサンの声であった。
「あーお兄さんに飛んでくのか……」
シオミンは人差し指を顎に当てて数秒、何かいいことを思いついたようにニコリとした。
シオミンは隣にいる妹と腕を絡ませ、その頬に口付けをした。
「みんなー安心してー! 汐見が好きなのはー女の子だからー!」
まさかのカミングアウト。いや、これは百合営業宣言なのだろう。周囲を安心させるための。
「お兄さんのことは、お義兄さんって呼ぶね!」
周囲も委細承知でネタと割り切って笑っている。
この場で笑えていないのは、そういうネタに疎いノンケの妹と妹に寝取られた俺だけであった。
1
あなたにおすすめの小説
ゲーム内転移ー俺だけログアウト可能!?ゲームと現実がごちゃ混ぜになった世界で成り上がる!ー
びーぜろ
ファンタジー
ブラック企業『アメイジング・コーポレーション㈱』で働く経理部員、高橋翔23歳。
理不尽に会社をクビになってしまった翔だが、慎ましい生活を送れば一年位なら何とかなるかと、以前よりハマっていたフルダイブ型VRMMO『Different World』にダイブした。
今日は待ちに待った大規模イベント情報解禁日。その日から高橋翔の世界が一変する。
ゲーム世界と現実を好きに行き来出来る主人公が織り成す『ハイパーざまぁ!ストーリー。』
計画的に?無自覚に?怒涛の『ざまぁw!』がここに有る!
この物語はフィクションです。
※ノベルピア様にて3話先行配信しておりましたが、昨日、突然ログインできなくなってしまったため、ノベルピア様での配信を中止しております。
【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
───────
自筆です。
アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞
ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
底辺動画主、配信を切り忘れてスライムを育成していたらバズった
椎名 富比路
ファンタジー
ダンジョンが世界じゅうに存在する世界。ダンジョン配信業が世間でさかんに行われている。
底辺冒険者であり配信者のツヨシは、あるとき弱っていたスライムを持ち帰る。
ワラビと名付けられたスライムは、元気に成長した。
だがツヨシは、うっかり配信を切り忘れて眠りについてしまう。
翌朝目覚めると、めっちゃバズっていた。
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる