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異世界の抱負
1-2 街を目指す
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真の世界では季節は秋だったがこちらの世界ではどうなのだろうか、だがとても過ごしやすい気候だった。
そんな真は肉体強化で時速40キロで走っていた、岩場を抜けることは出来たが街や村といった類のものは見つけることが出来ないでいた。
「あー、腹減った。」
もう既にここに来て半日以上が経っている。水も食料もないので仕方なく街を探しているのだが街どころか人っ子一人見つけられない状況だった。
「走るの疲れたな...いくら《50倍》以上で走ったとしてもどこに行けば良いのか分からないんじゃ...そうだ飛んでみるか!」
真は立ち止まって足を屈伸したり新却をしたりと体操をしている。生身で時速40キロで走っても得に以上はない、それどころか軽くランニングしたぐらいの疲労しかなかった。どうやらこの力で上がるのは筋力、頑丈さ以外に体力なども上がっているらしい。
「よし、準備運動終わり!《1000倍》!」
そして、力がみなぎる感覚を覚え、真は深くしゃがんでジャンプをする。普段の彼のジャンプならば頭二つか三つ分しか上がらなかったが力を増強しているので三十メートル程あがったが、これも軽くだ。
「やっぱ、街らしいのなんか...お?馬車じゃん!」
ふと米粒代の馬車らしきものを見つけると方角を覚えて走り出す。時速は100キロを優に超えていた。
しばらく走って馬車を肉眼で確認できるようになり、馬車の前へ走って両手を広げ仁王立ちになる。慌てた様に馬車は急にとまった。馬の手綱を引いていたのは若い男。ただ真の良く知る人間ではなく、耳が尖っている。その男は真を見ると怪訝な表情で馬車を降り、真の前まで来た。
「なんだ?人間。」
「俺の名は!...まずそちらから名乗れ」
「は?!」
突然そう言われて前の男性は驚いていた。しかし、先の発言からこの男性が人間ではないことはわかった。真が名乗らなかったのはマコトという名ではこの世界では少し異形なのではないかと思ったからだ。なので先に相手に名乗らせる。
「パマだ...」
「やっぱ、マコトは可笑しいかな...それじゃ...」
「おい、人間、お前名前は?」
「俺の名は...シンだ!」
「シン?罪の名を持つ黒髪に黒い瞳…まさか、お前は邪神か!」
「邪神?」
「不味い...に、逃げなくては...」
男の声は震えていた。
男は物凄いスピードで馬車に戻って馬を走らせ、真の横を走っていった。通り過ぎる際、馬車の中に檻のような物が入っていることを確認した。
「あ、言っちゃった...」
兎に角後を追うことにした、あの馬車について行けば街に行けると思ったからだ。しかし、警戒されるので近づき過ぎない程度に距離を置きながらついていく。
やがて巨大な壁と巨大な門が両開きになった建造物が姿を見せた。真は近くの岩に身を潜める。男の馬車はその門の向こうへ入っていき門兵の様な人物が出てきたがなにか話をすると急いでどこかへ行ってしまった。そして、門の上に設置された鐘がガンゴンと音を鳴らし始める。
「なんだ?祭り...か?結婚式でも挙げてんのかね。」
しばらく観察していると何やら門の向こうが騒がしくなり、大勢の人(?)が出てきた。これ以上見ていても何も起きないと悟った真は門へと足を運ぶ事にした。
そんな真は肉体強化で時速40キロで走っていた、岩場を抜けることは出来たが街や村といった類のものは見つけることが出来ないでいた。
「あー、腹減った。」
もう既にここに来て半日以上が経っている。水も食料もないので仕方なく街を探しているのだが街どころか人っ子一人見つけられない状況だった。
「走るの疲れたな...いくら《50倍》以上で走ったとしてもどこに行けば良いのか分からないんじゃ...そうだ飛んでみるか!」
真は立ち止まって足を屈伸したり新却をしたりと体操をしている。生身で時速40キロで走っても得に以上はない、それどころか軽くランニングしたぐらいの疲労しかなかった。どうやらこの力で上がるのは筋力、頑丈さ以外に体力なども上がっているらしい。
「よし、準備運動終わり!《1000倍》!」
そして、力がみなぎる感覚を覚え、真は深くしゃがんでジャンプをする。普段の彼のジャンプならば頭二つか三つ分しか上がらなかったが力を増強しているので三十メートル程あがったが、これも軽くだ。
「やっぱ、街らしいのなんか...お?馬車じゃん!」
ふと米粒代の馬車らしきものを見つけると方角を覚えて走り出す。時速は100キロを優に超えていた。
しばらく走って馬車を肉眼で確認できるようになり、馬車の前へ走って両手を広げ仁王立ちになる。慌てた様に馬車は急にとまった。馬の手綱を引いていたのは若い男。ただ真の良く知る人間ではなく、耳が尖っている。その男は真を見ると怪訝な表情で馬車を降り、真の前まで来た。
「なんだ?人間。」
「俺の名は!...まずそちらから名乗れ」
「は?!」
突然そう言われて前の男性は驚いていた。しかし、先の発言からこの男性が人間ではないことはわかった。真が名乗らなかったのはマコトという名ではこの世界では少し異形なのではないかと思ったからだ。なので先に相手に名乗らせる。
「パマだ...」
「やっぱ、マコトは可笑しいかな...それじゃ...」
「おい、人間、お前名前は?」
「俺の名は...シンだ!」
「シン?罪の名を持つ黒髪に黒い瞳…まさか、お前は邪神か!」
「邪神?」
「不味い...に、逃げなくては...」
男の声は震えていた。
男は物凄いスピードで馬車に戻って馬を走らせ、真の横を走っていった。通り過ぎる際、馬車の中に檻のような物が入っていることを確認した。
「あ、言っちゃった...」
兎に角後を追うことにした、あの馬車について行けば街に行けると思ったからだ。しかし、警戒されるので近づき過ぎない程度に距離を置きながらついていく。
やがて巨大な壁と巨大な門が両開きになった建造物が姿を見せた。真は近くの岩に身を潜める。男の馬車はその門の向こうへ入っていき門兵の様な人物が出てきたがなにか話をすると急いでどこかへ行ってしまった。そして、門の上に設置された鐘がガンゴンと音を鳴らし始める。
「なんだ?祭り...か?結婚式でも挙げてんのかね。」
しばらく観察していると何やら門の向こうが騒がしくなり、大勢の人(?)が出てきた。これ以上見ていても何も起きないと悟った真は門へと足を運ぶ事にした。
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